校長室だより

16 薬物乱用防止教室(2年)

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

16 薬物乱用防止教室(2年)

                                                                                              令和6年7月12日(金)

 

 7月11日(木)6校時に、本校の学校薬剤師の中嶋弘道先生に来校いただき、2年生を対象に薬物乱用防止教室を実施しました。

中嶋先生は、医薬品やアルコールやたばこ等の身近なことから、シンナーや麻薬、そして危険ドラックについて話してくださり、「皆さんはこれからの人生で、悩んだりうまくいかなかったりすることはたくさんあると思うが、三つの勇気を持ってほしい。1つ目は危険な所には行かない勇気、2つ目は悩みを相談する勇気、3つ目ははっきり断る勇気です。」と話し、「皆さんは、家族や友だちから愛されている人間ということを忘れないでください。」と結びました。

私が特に印象に残ったことは、「悩みを相談する勇気」を持つことでした。人に不安や悩みを相談することは、とても勇気がいることです。自分の親にも話すことができないことを、他人に話せと言われてもなかなかできないと思います。

私は「東高には自分の周りに信頼できる友だちや先生がいる。」という学校にしていきたいと思っています。そのために、先生方には「生徒を信頼してください。」「生徒の声を大事にしてください。」とお願いしています。昨年度末の校長講話では、生徒の皆さんに「もっと人を頼っていい」、「東高をお互いに助け合える学校にしていきましょう。」とお話しさせていただきました。今年度の学校経営方針は「生徒と教員のお互いの信頼関係を礎とした活力ある学校づくり」です。

ある専門家の方は、人はなぜ悪いこととわかっていて「依存症」になってしまうのか?の問いに対して、『自分では手に負えないつらい感情に圧倒された時に、対人スキルの低さや他人への信頼感のなさから、人にSOSを出すのではなく、薬という化学物質で一時的に対処しようとしている。』と話しています。『もし友だちがオーバードーズをしていたら、それはトラブルを抱えているサインだから、見て見ぬふりをせず、何に困っているか声をかけてあげよう。(中略)とても子どもには手に負える問題じゃないから、信頼できる先生のところに一緒についていって、相談を助けてあげよう』。東高がそういう文化、暖かさがある学校になればいいなと思う今日この頃です。

(『 』は教育開発研究所 月刊教職研修7月号 巻頭インタビューより引用しました)

夏休みまで、あと少しです!! 蒸し暑い日が続きますが、皆さん体調管理には十分気をつけて、元気に楽しく過ごしましょう。