校長室だより

校長の呟き ~東の空から~

3 ゴールデンウイークまで、あと少し!

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

3 ゴールデンウイークまで、あと少し!

             令和6年4月18日(木)

 

 新学期スタートから10日ほど経ちました。生徒の皆さん、無事にスタートを切れたことと思います。どうでしょうか。

先週の12日(金)より23日(火)まで授業時間を5分短縮して、放課後にクラス担任と生徒全員との二者面談を実施しています。もし、高校生活で不安や悩み等があれば、遠慮なく担任の先生に相談してほしいと思います。また、今年度より養護教諭の先生が2人体制となりました。健康のこと等、他の悩み事でも構いませんので、養護教諭の先生に相談したいことがあれば、これも遠慮なく保健室に行ってみてほしいと思います。

さて、先日に自宅でテレビニュースを見ていたら、「2024年本屋大賞」大賞受賞作の「成瀬は天下を取りにいく」が紹介されていました。図書司書の須藤さんに話したところ、その本が図書館にあるとのこと。早速借りて読んでみました。私はあまり小説とかは読むことはないのですが、とても面白かったです。主人公の「成瀬あかり」の自分のやりたいことをやる行動力も魅力的でしたね。「階段は走らない」での同窓会の話は、読んでいてとても引き込まれました。そういう年齢なので。また、「線がつながる」での「大貫かえで」の入学後の人間関係構築の話はびっくりでした。今の高校生はこんなに他人に気を遣うのかと思いました。東高ではこういうことはないと信じています。「大貫かえで」さんの「一度きりの高校生活だし、後悔のないようにチャレンジしてみようと思ったの。」この言葉のように、皆さんどんどんチャレンジしてみてください!最後の「ときめき江州音頭」での主人公の気持ちの揺れ具合も、とても微笑ましいと思いました。

興味のある方は、ぜひ図書館で借りて読んでみてください。

20日(土)は授業参観とPTA総会です。部活動見学と食堂の利用もできます。たくさんの保護者の方々のご来校をお待ちしております。

新学期からの疲れが、生徒の皆さんも先生方も溜まっているころと思います。26日(金)の運動会の準備も大変ですが、その行事が終われば、ゴールデンウイークです。部活動で頑張る人も多いとは思いますが、時間を見つけてゆっくりと休んでほしいと思います。運動部の皆さん、体力には自信があると思いますが、Active Rest(積極的休養)も必要ですよ。

 

   

2 対面式、部活動紹介、生徒会役員の大活躍!

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

2 対面式、部活動紹介、生徒会役員の大活躍!

             令和6年4月11日(木)

 

 新学期スタートから3日目の4月10日(水)の2校時に対面式、3・4校時に部活動紹介が体育館で行われました。新入生の皆さんに対して、各部はパフォーマンスや一発芸をしながら、部の紹介やアピールをして新入生を勧誘していました。新入生の皆さん、いかがでしたか?楽しんでいただけたでしょうか。

 今回お知らせしたいのは、この行事を企画・運営した生徒会役員の皆さんの活躍です。人数が少ないながらも、新入生の誘導や、時間配分を考えながらの進行と大活躍でした。ほとんど先生方の力を借りずに、見事に運営してくれました。門間生徒会長をはじめ、生徒会役員の皆さん、大変お疲れ様でした。

 今回のような学校行事を、生徒会役員や実行委員会が主体となり、先生方の力を借りずに、企画・運営をするスタイルは、東高の素晴らしいところであり、よい伝統の一つであると思います。どんどん新しい企画を考えて、より楽しい行事となるように挑戦して下さい。私は生徒の皆さんを信頼して応援しています。

今年度の東高のスローガンは、「失敗を恐れずに挑戦」と「他者へのリスペクト」、そして「Enjoy EAST」です。

生徒の皆さん、みんなで楽しく学校を盛り上げていってください。

 

  

1 令和6年度がスタートしました!

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

1 令和6年度がスタートしました!

           令和6年4月8日(月)

 

 4月8日(月)に新任式、始業式、そして午後から入学式が行われました。東高の敷地内にある桜も見頃を迎え、新学期のスタートと新入生の皆さんをお祝いするかようでした。

 新任式では、欠席の方もいらっしゃいましたが、16名の新しい教員と事務職員の方々をご紹介させていただきました。人数が多いため、代表で教頭先生にご挨拶いただきました。

 新転任の皆さん、ぜひ東高に「新しい風」を吹き込んでいただくことを期待しております。

一緒に頑張りましょう!

 始業式と入学式では、2、3年生の皆さんと新入生の皆さんに、ほぼ同じことをお願いしました。以下の3つです。

 ① 失敗を恐れずに挑戦

 ② 国際情勢への関心

 ③ 他者へのリスペクト

 生徒の皆さんも、我々教職員も、安心して「トライ(挑戦)&エラー(失敗)」ができる東高になればいいなぁと私は思っています。もし失敗しても誰かが助けてくれる、フォローしてくれる、お互いに助け合える仲間や同僚がいる学校にしていくことが、今年度の私の目標です。生徒の皆さんが安心して学校生活を送ることができるように、先生方が安心して働くことができる職場に、この1年頑張っていこうと思います。

 どんな1年になるか、私はズキズキ、ワクワクしています(前の朝ドラの影響?)。

生徒の皆さん、この1年「Enjoy EAST!」を合言葉に、高校生活を楽しんでほしいと願っています。

34 オーストラリア海外研修、無事終了! 令和5年度修業式

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

34  オーストラリア海外研修、無事終了! 令和5年度修業式

                          令和6年3月25日(月)

 

 3月12日(火)から9日間の日程で、オーストラリア・ケアンズで海外研修を実施しました。希望生徒17名が参加し、ホストファミリーの皆様にお世話になりながら、様々なアクティビティと見学研修を行ってまいりました。参加した生徒にとっては、日本では決して体験できない、貴重な経験となったはずです。感じたこと、学んできたことを、ぜひ東高に還元していただきたいと思います。大変お疲れ様でした。

この研修に当たり多大なるご支援をいただいたオーストラリア関係者の方々、ホストファミリーの方々、全面的なご協力をいただいた保護者の方々、企画から実施まで綿密にサポートいただいた株式会社インターサポート様、関係各位の皆様に心から御礼申し上げます。

 

3月22日(金)は令和5年度修業式でした。1学年238名、2学年233名の皆さんが進級することになりました。おめでとうございます。生徒の皆さんの、この一年間の頑張りをたたえるとともに、令和6年度の活躍に期待したいと思います。

修業式の校長講話では、以下のこと(抜粋)をお話しさせていただきました。

 

令和5年度もあと1週間ほどで終わり、令和6年度がスタートします。今年度は皆さんにとってどんな1年でしたか。

 私は、昨年の4月に東高に来て、校長としてはゼロからのスタートで、毎日が今まで経験したことのない、新しいことの連続でした。本当にあっという間の1年だった感じがします。

 その中で、生徒の皆さんが部活動や学校行事、校外活動等の様々な場面で活躍している姿を見て、「自分も頑張ろう」と思ったことが、何度もありました。生徒の皆さんが、東高での生活をEnjoyしている姿が、私の元気の源であったと思います。

 皆さんも、家庭や学校生活で、嫌なこと、辛いこと、うまくいかないことはたくさんあると思います。落ち込むときもあると思います。その時に、どう踏ん張るか、乗り切るかなのですが、自分ひとりで頑張れないときは、ほかの人に助けてもらうか、もっと人を頼ってもいいかなと思います。

 我々人間は、年齢が上がるほど、「人を頼っちゃいけない」とか「自分で何とかしなくちゃいけない」、「甘えちゃいけない」という考えが強くなる気がします。私は、先生方に、わからないことがあったり、困ったことがあったりしたら、「助けて」、「教えて」、「手伝って」と言い合える職場にしていきましょうと言っています。先生方も、生徒の皆さんも、お互いに助け合える、協働して学び合える、仕事ができる学校になればいいなぁと思っています。全く自分で考えない、自分で努力せずに、人に頼ってばっかりではダメですが、本当に考えてもわからない、判断がつかないことは、わかる人に聞くのが私は一番だと思っています。

 皆さん、東高をお互いに助け合える学校にしていきましょう。

 

 次に、2年生の皆さんは、4月からいよいよ最上級生として東高を引っ張っていくこととなりますね。運動部の皆さんは、5月からは高校総体の予選も始まります。6月の県総体、7月の甲子園予選を見据えて練習を頑張っていくと思います。私も部活動の顧問をやっていた時、部員たちに「本当に3年生になったと思ったら、あっという間に高校総体となるよ。」と話していました。4月はいろいろ行事があって忙しいですし、新学期に慣れたと思ったら、GWとなり、高校総体の時期となります。自分やチームが納得できる、試合やパフォーマンスができるように、毎回の練習を大事にして、目標に向かって挑戦して下さい。

部活だけではダメですよね。皆さんの進路希望実現のための取組みも忘れてはなりません。これも1日1日の積み重ねが大事となってきます。毎日の授業を大切にして下さい。先日卒業していった先輩方も、一人ひとりが努力し、自分の進路を決定し、巣立っていきました。先輩たちを超えることができるよう、これも自分なりに挑戦し続けて下さい。

1年生の皆さんは、中堅学年となりますね。4月になって新入生を見ると、「1年前の自分」を思い出すと思います。あらたな環境に入ってきて、緊張している新入生に暖かく接してあげて下さい。声をかけてあげて下さい。皆さんが優しく、自分の1年前の経験を話してあげること、後輩の不安や悩みを聞いてあげるだけで、新入生は安心するでしょうし、新入生にとってはとてもありがたいことだと思います。これは、2年生の皆さんにも言えることですね。

 結びに、来年度も生徒の皆さんと先生方にとって、いい年になりますようお祈りいたします。

33  東日本大震災から13年、みやぎ鎮魂の日

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

33  東日本大震災から13年、みやぎ鎮魂の日

                          令和6年3月12日(火)

 

 3月11日(月)は、みやぎ鎮魂の日でした。東日本大震災から13年経ちましたが、生徒の皆さん、先生方はそれぞれの3月11日を過ごしたと思います。本校では午後2時46分に、出勤している教職員が黙とうを行いました。

 3月12日(火)は生徒登校日で、12時から放送による全校集会を行いました。震災当時は3歳と4歳だった生徒の皆さんに対して震災の記憶を風化させないために、本校事務室の梶原次長さんにお願いして、講話をしていただきました。

梶原次長は、「能登半島地震に係る災害時学校支援チームみやぎ」として能登町教育委員会及び能登町内の小学校と高等学校に2月19日から2月23日まで派遣されました。今回、派遣された能登半島の様子や震災についての想いなどを話していただきました。

以下がお話しいただいた講話の内容となります。ご紹介いたします。

 

皆さんこんにちは。事務室の梶原です。2月19日から23日まで災害時学校再開支援チームの一員として能登半島へ派遣されました。短い期間の派遣だったことから、なかなか皆さんに詳細を伝えるのは難しいと感じていますので、今日は私の経験と思いを伝えたいと思います。

大災害となった「東日本大震災」の発生から、昨日で13年の月日が流れました。人々の記憶も年々薄れている現実がありますが、3月11日という日は、犠牲になった人々に追悼の意を表し、震災の記憶を風化させることなく後世に伝える日であることが定められており、あの日を思い出し・考え・伝え・そして繋いでいく重要な日だと考えています。

皆さんは、昨日どのように過ごしましたか?当時のことをはっきりと覚えている人、あまり覚えていない人を含めて、それぞれの3月11日を過ごしたと思います。その中で1月に起きた能登半島地震にまで思いを寄せた人はどれくらいいたでしょうか?自分たちの身に起きたことではなく、報道も徐々に少なくなってきていますので、どこか遠くの地で起こった出来事に捉えているかもしれませんし、現地の小中高校生の気持ちを自分の心に置き換えていない人もいるのではないかなと思ってしまいます。

そんな皆さんに少し思ってほしいことがあります。大震災の記憶が薄い人であっても、コロナ禍で色々と制限をされたことは確実に覚えているでしょう。楽しみにしていた学校行事、部活動、家族や友達との楽しみが、ことごとく制限された苦い思いが心にあると思います。昨年からコロナによる制限も大幅に解除され、様々な活動が制限なく送れる日常になっています。

しかし、皆さんの同世代である、能登半島地震で被害を受けた地区の小中・高校生は、地震被害により、様々な活動に制限を加えられています。実際に私が訪問した能登高校でも部活が中止になっていました。また、特別教室棟は避難所になっており、実験や実習の授業は行えない状況でした。

もう一つ訪問した小学校は体育館が壊れ、校庭も地割れの被害があるため、体育の授業は行えない状況でしたし、特別教室も多数の被害があるため、理科や音楽の授業も制限されています。別の学校では、これから校庭に仮設住宅が建つ学校もありますし、体育館が壊れているため、卒業式を校舎内のせまいランチルームで行う中学校もあります。

もし、またコロナ禍の時のように、様々な活動に制限を加えられる日常に戻るとなったら、皆さんはどう思いますか?もう二度と戻りたくないと思う人が大半でしょう。能登で被害を受けた地区の皆さんは、そんな日々がまた戻ってきているのです。そしてこれからもしばらく続いていきます。そう思えば、少しは被災された方々へ思いを寄せていただけるでしょうか?直接の援助はできなくても、被害を受けた方々へ思いを寄せること・気持ちを考えるということは、大事なことだと思います。

みやぎ鎮魂の日に際しての全校集会となります。東高の生徒の皆さんが、みやぎ鎮魂の日というものの意味を考えていただき、そして今よりもう少しだけ、能登半島の人々へ気持ちを寄せていただけることを願って、私の話を終わりたいと思います。