校長室だより

校長の呟き ~東の空から~

10 便利な世の中ではあるけれど…

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

10 便利な世の中ではあるけれど…

                                                                  令和5年6月23日(金)

 

 6月22日(木)の6校時、全校生徒を対象に「スマホ・ケータイ安全教室」を行いました。講師にKDDIの方々に来ていただき講話をいただきました。講話の内容は、インターネットで「KDDIスマホ・ケータイ安全教室(青少年向け講座)教材」で検索するとすぐ出てきます。動画を3本視聴して、生徒の皆さんに考えてもらうものでした。

「推し」の応援のために「投げ銭」は、私の世代ではなかったことですし、位置情報やGPS等、スマホ機能の進化は止まることはありません。最後のまとめで話していただいたとおり、「我々がスマホ・ケータイを正しい知識で賢く使いこなす」ことが求められています。

 

今日の朝刊に、対話型人工知能(AI)「チャットGPT」など生成AIの教育への活用について、文部科学省が策定する小中高向け活用指針の原案が報道されました。文部科学省が7月に公表し、いずれ県教育委員会より各学校に通知されると思います。

新聞記事には「情報リテラシーが未熟な児童生徒の利用には学校現場に懸念があり、日本でも海外でも賛否が割れる」(6月23日河北新報朝刊)とありますが、このようなテクノロジーの進歩に、社会も我々学校現場も対応していかなければなりません。これからも社会全体としては、便利さや効率を追求し続けるはずです。

日常生活において不便さを感じて、自分で考え、自分で工夫する。人と話して相談し考えて工夫する。このようにして我々は効率よく不便さを克服してきました。世の中が便利になりすぎると、人は頭を使わなくなります。学校教育では「自分で考え、行動する力」の育成を目指しています。人は「学習する」ことで変わっていきますが、生成AIやスマホを利用して知識量を増やすより、自分で苦労して調べて得た知識や技術のほうが記憶に残ると思いますし、成就感や達成感も大きく得られ、また学習しようと思う動機となります。

私は生成AIや最新テクノロジーを否定はしませんが、前述のスマホと同じように、道具として賢く利用することが教育現場では求められると思っています。

 

今年度、すべての県立高校の生徒に一人一台タブレットが配布されました。本校では4月初旬に届き、現在セットアップや貸与規定の整備等、配付準備を進めています。生徒及び教員への貸与は夏休み明けの予定です。このようにICT利活用については、他の高校と比べて遅れている状況です。申し訳ありません。9月から配置されるICT支援員の協力も得ながら、授業中の活用や学校行事への活用を進めていく予定です。

9 前期中間考査終了しました!

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

9 前期中間考査終了しました!

                                                                令和5年6月21日(水)

 

 今日は夏至で、ここ数日梅雨の晴れ間が続いています。学校周辺の田んぼの緑も濃くなった気がします。明日からまた梅雨空の予報ですが、季節は確実に夏に向かっているようです。

 さて、昨日で4日間の前期中間考査が終了しました。生徒の皆さん、大変お疲れ様でした。

近日中に結果がわかると思いますが、考査までの自身の学習「過程」を振り返り、改善点があれば、次の考査に向けて学習方法や学習時間等を改めてみるといいかもしれません。いずれにせよ、自分に合った勉強法を見つけることが大切と思います。

また、山形県天童市で行われた東北大会に出場した陸上競技部3年の高泉君、田村君、千葉君、大変お疲れ様でした。考査期間中の大会出場となり、コンディションづくりも苦労されたと思います。残念ながら北海道インターハイ出場はなりませんでしたが、今までの「過程」に自信を持って次の目標に向かって進んでください。田村君と千葉君は、高校から陸上競技を始めたと顧問の大堀先生から聞きました。自身の努力ももちろんですが、顧問の先生や仲間の支援もあっての快挙だと思います。

先日の6月15日に、3学年保護者進路説明会が開催されました。当日は160名を超える保護者の皆様に参加していただきました。保護者の皆様の進路に対する意識の高さを感じました。開会の挨拶でもお話しさせていただきましたが、一番身近にいらっしゃる保護者の皆様が、人生の節目に果敢に向かっていく生徒を支えていただければと思います。生徒と保護者と教員が共に情報共有して支え合いながら、「18歳の春」を笑顔で迎えられたらいいなと思っております。

本日より3週間の予定で、本校卒業生の3名が教育実習を行います。実習生の皆さんから話を聞いたところ、全員が教員志望でした。卒業生がこういった形で母校に帰ってきてくれるのは、とても嬉しく思います。充実した3週間となることを願っています。

8 県総体、皆さん頑張りました!

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

8 県総体、皆さん頑張りました!

                            令和5年6月7日(水)

 

 高校スポーツの祭典である宮城県高校総体が(水泳競技はこれからですが)終わりました。教頭先生と分担して、できる限り生徒の皆さんを応援するために会場を回りました。選手の皆さん、日頃の成果を十分に発揮できたことと思いますが、どうだったでしょうか。

 私が印象に残っているのが、バスケットボール男子の1回戦です。前半は32-23で東高がリードしていましたが、相手の粘り強い守備にてこずり、競技時間残り1分を切って70-70の同点。相手チームは「押せ押せ」で盛り上がり、観戦していたほとんどの人が「東高の逆転負けか」と思った展開でした。そこで、背番号14番の2年生船木君が果敢にドライブインでシュートを決め引き離し、さらに相手のファウルで得たフリースローを冷静に決め、73-70で勝利しました。主将の菊地君がよくチームを引っ張り、同点にはされたものの、逆転は許しませんでした。劣勢をよく耐え抜いたと感心しました。

 やはり、逆境の中、勝負所で大事なことは「攻めの気持ち」「強気な気持ち」なんだなぁ、と改めて感じました。 他の競技に参加した皆さんも、それぞれ自分なりに頑張ってくれたと思います。

また、山形県天童市で行われる東北大会出場を決めた、陸上競技部の男子三段跳び第1位の高泉君、男子走り幅跳び第3位高泉君、第4位の田村君、男子やり投げ第6位の千葉君の活躍も期待しています。定期考査中の東北大会参加となりますが、北海道インターハイ出場を目指して頑張ってください!

今大会で引退する3年生の皆さん、今後は自分の進路希望実現に向けて、気持ちを切り替えて努力を重ねてください。過程を大事に取り組んでいれば、結果はついてくると思います。1・2年生の皆さんは、県総体で活躍する先輩の姿を見ていろいろなことを感じたと思います。今後の自分に生かしてください。定期考査に向けて、気持ちを切り替えて学習に取り組んでくださいね。

7 避難訓練、お疲れさまでした。

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7 避難訓練、お疲れさまでした。

                            令和5年5月30日(火)

 

 5月25日(木)の5、6校時に、本校防災訓練計画に則り、地震・津波想定した避難訓練を行いました。訓練の意義や目的については、いまさら言うまでもありませんが、生徒及び教職員の皆さんは真摯に取り組んでくれました。

 5時間目の終了2分前に地震が発生、地震が鎮静するのを待ち、担当職員が避難経路の安全を確認後、全校生徒及び教職員がグラウンドに避難するよう指示を出しました。避難開始から生徒及び教職員の点呼完了まで、9分31秒かかりました。

 その後、大津波警報が発令されたという想定で、グラウンドから校舎3階への2次避難を行いました。2次避難は点呼完了まで10分24秒かかりました。ちなみに、校舎3階は高さ7.7mあります。校舎が倒壊等で避難できない場合は、沖野東小学校や霞の目飛行場への避難を想定しています。

 避難時間がもっと短いほうが良いとは思いますが、700人を超える生徒が一斉に避難するには、やはり時間がかかることを改めて感じました。また、コロナ禍や悪天候のため、2次避難の実施は久しぶりだったと担当者から聞きました。訓練を実施して見えてきた課題も多くあったと思います。

 防災意識の向上は全県的な課題だと思います。今後も生徒の皆さん及び教職員の防災意識を高めていきたいと考えております。

 

 5月27日(土)は、県高校総体に出場しているサッカー部の応援と吹奏楽部の定期演奏会を見に行きました。

サッカー部の試合は亘理町鳥の海サッカー場で行われ、結果は快勝でした。選手の皆さんはリラックスしたいい雰囲気で戦っており、多くのゴールシーンを見ることができ感動でした。翌日28日は仙台育英高校との試合、残念ながら観戦することはできませんでしたが、1-3での惜敗でした。しかし、強豪相手によく戦ったと顧問の先生から報告を受けました。

第32回の吹奏楽部定期演奏会は、岩沼市民会館で開催されました。部員の皆さんは、大勢のお客さんの前で、立派に演奏やパフォーマンスをしていました。部員の皆さんの活躍はもちろんですが、多くの卒業生の皆さんや保護者の皆さんが協力してくださり、演奏会を支えていただきました。吹奏楽部の脈々と引き継がれている伝統を感じた演奏会でした。

 

本校生徒の頑張っている姿を見ることができ、私にとってはとても充実した素晴らしい土曜日となりました。皆さん、大変お疲れさまでした。

6 1学年英語科合宿、無事終了!

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6 1学年英語科合宿、無事終了!

                            令和5年5月24日(水)

 

 5月17日(水)~18日(木)に、福島県岩瀬郡天栄村にあるブリティッシュヒルズにおいて、英語科1学年全員が参加する英語科合宿が行われました。

 2日間、生徒の皆さんは英国の雰囲気に触れながら、ALL Englishで多くのアクティビティに取り組みました。中には、テーブルマナーを学ぶためのフルコースディナーもありました。

 生徒の皆さんが書いた感想を見ましたが、多くが「最初は不安だったが、スタッフの皆さんが親切に接してくれて楽しく活動できた。」「自分の英語力が上がっていくのを感じた。」と書いており、私はとてもうれしく思いました。生徒の皆さんの英語の授業への取り組みが、この合宿を機会に変わるのではないかなと期待しております。

 学校に帰ってきた生徒の皆さんの表情を見ましたが、みんな疲れた表情でした。「充実した、密度の濃い学習だったんだなぁ。」と私は思いました。英語科1年40名の皆さんと引率の先生方、大変お疲れさまでした。

 

 5月23日(火)の放課後には、台湾の永慶高級中・高等学校との交流会が本校で開かれました。永慶高校は郭春松校長先生をはじめ生徒26名、合計30名で訪問していただきました。午前中に宮城野高校を訪問、その後震災遺構荒浜小学校を見学しました。その見学では、本校の英語海外文化部の皆さんが永慶高校の皆さんを案内してくれました。TBC東北放送からの取材も受けました。下記URLで、その様子をぜひご覧ください。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/tbc/500918?display=1
(上記URLを範囲指定して右クリックし、ハイパーリンクを開くを選ぶと該当ページが表示されます)

その後、永慶高校の皆さんはバスで移動し本校を訪問。本校にはわずか1時間の滞在でしたが、英語海外文化部員や茶華道部、文芸書道部の皆さんが、お点前体験を披露したり、部活動を見せたりしてくれました。国際部の先生方、交流会に係わってくれた生徒の皆さん、ありがとうございました。

 

コロナウイルス感染症が感染症法第5類に引き下げられたことによって、本校の特色の一つである国際教育の活動が再開されつつあります。本校の目指す学校像の一つ「英語教育と国際交流・国際理解教育に力を入れている学校」の実現に向けて努力してまいります。