学校案内
校長挨拶

 

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 本校は、昭和62年(1987年)4月に、宮城県内初の英語科を設置する高等学校として開校いたしました。以来、県内外で活躍する10,500名を超える卒業生を輩出してまいりました。開校当時は英語科2学級、普通科7学級の一学年420名ほどの県内有数の大規模校としての船出でしたが、社会の変化や少子化等に伴い、平成17年に英語科が、平成7年と令和2年に普通科をそれぞれ一学級ずつ定員減となり現在は各学年6学級ずつの構成となっております。

 仙台市東部の田園地帯に位置し、広大な敷地 には400mトラックをはじめ、野球場、ソフトボールグラウンド、ハンドボールコート、全天候型のテニスコート5面、体育館や武道館などの施設を備えております。また、300人収容可能な国際文化講義室があり、英語科を生かした国際理解教育に加え、部活動も盛んな文武両道の進学校として施設設備・教育内容両面に充実した36年の実績を積み重ねております。36年という年月は伝統校とまでは行かないまでも、昭和・平成そして令和と激動の三つの時代を懸命に駆け抜く先輩達によって引き継がれ、彼らの母校への強い思いが、良き伝統となり今日に至っています。

 21世紀はグローバル化の時代と言われ20年以上が経ちました、地球環境・生態系の破壊の危機、テロ、金融危機、地域紛争といった問題など、予測のつかない困難な課題が我々人間や国家、人類社会を襲うといわれてきました。新型コロナウイルス感染症への対応や国際情勢を鑑みると、今まさに私たちの身の回りに迫っている課題であると実感するところです。このような課題に対しては、世界共通語の英語をはじめとする言語の習得中心とした生き方や社会の在り方ではなく、多様性と自他との違いを認め尊重しつつ、相互信頼と連帯・共同の輪を広げていくことのできる生き方・考え方や社会の構築が必要です。言い換えれば民族・文化・宗教や信条の多様性と自他との違いを理解し、自律性を尊重し、利害・理念の対立や宗教・思想・信条の違いを乗り越え、全ての人々の安全と安心を図っていくことが重要となります。

 この課題に向き合うために、本校ではまずは「おらほのこと」(「仙台のこと」「宮城のこと」「日本のこと」)をしっかりと学ぶこと、「自国の理解」つまりは「自己理解」に努めています。また、世界に誇る日本人の美徳「目配り」「気配り」「心配り」のもと、健全な心身を磨いてまいります。さらに「結果ではなくその過程」を重視し、失敗や結果を恐れずに目標に向かって努力する姿勢を評価しております。これらはすべて四つの校訓からの教えですが、今後も、「進取創造(Enterprise)」「自主自律(Autonomy)」「誠実協和(Sincerity)」「強健不撓(Toughness)」の校訓を不易の教えとして、次代を担う国際性豊かな人物の育成のため、教職員一同使命感を持ち教育活動に邁進していきたいと思います。

 

令和5年4月3日     

校長 藤 垣 庸 二 

 

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