校長室だより

2025年10月の記事一覧

26 学校公開(10/14~21)、球技大会、生徒総会、PTA教育講演会

令和7年10月29日(水)

 

 最初に、本校の学校公開にたくさんの中学生の方々と保護者の方々にご来校いただき、誠にありがとうございました。本校の施設はもちろん本校生徒の皆さんの様子などもご覧いただいたと思います。

 10月22日(水)はグラウンドコンディション不良のため延期された球技大会が開催されました。肌寒い気温でしたが、大きなけがや事故もなく無事終了したと報告を受けました。

 10月23日(木)は生徒総会が行われました。残念ながら私は県外出張(10/22~24)があり、球技大会をENJOYしている生徒の皆さんの姿、生徒総会で熱い議論している姿、そして新生生徒会執行部の活躍している姿を見ることができませんでした。県外出張は、全国英語科・国際科高等学校長会秋季総会・研究協議会でした。県外の学校の取組み等を伺うことができ、とても勉強になりました。

 これで、4月の運動会、夏休み明けの東風祭、そして球技大会と、本校三大行事が無事に終了いたしました。生徒の皆さんにいつも話していることですが、「学校行事の企画と運営を生徒の皆さんが主体となって行う」、この東高の素晴らしい伝統をぜひ今後も続けていってほしいと思います。

 

 また、10月28日(火)は、午前中に宮城大学の佐々木秀之教授(本校4回生)を招いて1・2学年生徒を対象とした総合的な探究の時間「社会貢献プログラム」全体発表会を体育館で行い、各クラスからの代表者(12名)が様々なテーマで発表を行いました。

 午後からは、PTA教育講演会を国際文化講義室で行いました。約200名の保護者の方々にご来校いただきました。講演会の講師は、仙台育英学園高等学校野球部監督の須江航先生でした。1時間の公演でしたが、とてもためになるお話ばかりだったと思います。我々大人も子どもや年下の方から「時代」を学ぶこと、成功ではなく失敗には再現性があり失敗から学ぶこと、相手の話を聞くこと等、ヒントとなるフレーズがたくさんありました。

 講演後は本校野球部の代表者からの質問にも真摯にお答えいただき、野球部生徒たちとの写真撮影にも応じていただきました。須江監督さんの素晴らしい人間性に触れることができ、感動の1日でした。

 

25 英語科講演会、球技大会は10/22(水)に延期

令和7年10月16日(木)

 

 10月16日(木)の5、6校時に国際文化講義室で、全学年の英語科生徒118名を対象に英語科独自の事業である「英語科講演会」を行いました。講師は、前キリバス共和国名誉領事・大使顧問のケンタロ・オノ氏です。

 ケンタロ・オノ氏は、1992年4月に本校英語科に入学し、キリバス共和国に強いあこがれを持ち、1993年1月にキリバス共和国に単身で行って在住、23歳の時日本人で初めてキリバス共和国に帰化した方です。2011年から仙台市に在住し、2017年に一般社団法人日本キリバス協会を設立、キリバスでの実例を題材とした地球温暖化や気候変動に関する講演活動を日本各地や世界各国で行っています。

 1時間半の講演でしたが、時間を感じさせないとてもエネルギッシュな講演でした。生徒の皆さんもいろいろなことを感じたと思います。改めて地球温暖化や気候変動、SDGsを考えさせられました。印象に残った内容を以下に書いてみます。

・(生徒に向かって)君たちは16~18年しか生きていない、失敗しても何度でもやり直しがきく。

・どうしてもTryしたいことがあれば、大人にぶつけてほしい。必ず協力してくれる人がいる。

・キリバス共和国は「沈む国」という言葉で切り捨てられている。そう言われることはキリバスの人からすれば我慢できない。(その沈む国)にはキリバスの人々の歴史、生活、未来がある。

・人間は意見が違って当たり前、自分と違う考えや価値観を持つ人の話を、まずは聞いてほしい。

・気候変動が意味するものは、今は地球の分岐点であること。今までの考え方や方法は続けられるのか。

・「愛」の反対は「憎しみ」ではなく、「無知」と「無関心」。

・世界はつながっている Think globally、Act locally 自然は必ず応えてくれる。

・強い意志と行動=希望 「希望」だけは失わないでほしい。

 とても素晴らしい講演で感動しました。ケンタロ・オノさん、ありがとうございました。

 

 また、明日の17日(金)の予定されていた球技大会は、グラウンドのコンディション不良が予想されるため、22日(水)に延期となりました。いいコンディションでの開催を祈ります。

 

24 通学マナーアップ⑤、避難訓練

令和7年10月9日(木)

  後期も無事にスタートし、順調に本校の教育活動が展開されています。気候もずいぶんと秋らしくなってきて、過ごしやすい気温となりました。生徒の皆さんの制服も、衣替えで冬服に移行しています。

 さて、本校では、年間7回、各1週間の期間で「通学マナーアップ」として、生徒登校時の自転車マナーアップや交通安全の啓蒙活動を行っています。危険個所と思われる場所に教員が立ち、交通安全を呼びかけています。

今回は、保護者の方の協力もいただきました。10月1日(水)から土日を除き7日(火)まで、10名の保護者の方にご協力をいただきました。お忙しい中ありがとうございました。以下、参加された保護者の方からの感想を紹介いたします。

 ・生徒の挨拶がとても良い。みんなしっかりと挨拶を返してくれました。

 ・少数だが、スマホを手に持っていたり、イヤホンを装着したりしたままで自転車に乗って

いる生徒がいた。

 ・速いスピードで交差点に進入する生徒がいて、危険に感じた。

 ・一時停止線で止まらずに通過する生徒や、左右を全く確認せずに(交差点を)通過する

生徒がいて危険に感じた。

 来年度から、スマートフォンを使用しながらの運転には、12,000円の罰金が科されます。

16歳以上が対象ですので、高校生も該当します。学校でも生徒の皆さんに注意喚起しますが、ぜひご家庭でも注意を促してほしいですし、生徒の皆さんには交通ルールを守っての安全運転の自覚をお願いしたいと思います。

なお、反則金については下の写真を参考にしてください。

 

10月9日(木)には、校舎で火災が発生した想定で、避難訓練を行いました。今回は新たな取組として、生徒の皆さんには事前に訓練開始時間を伝えず、休み時間中に火災が発生した想定で行いました。グラウンドへの生徒避難完了まで約5分半、迅速な避難で素晴らしい訓練でした。

訓練後、防災主任の成澤先生から、以下の話をして生徒の皆さんに考えてもらいました。

・多くの生徒がモバイルバッテリーを持っており、学校で出火する可能性は0ではない。

・校外で火災に遭遇した際は、自分の命を守るとともに、消火活動や周囲の人たちを助ける

行動をしてほしい。

 災害は、いつどこで起こるか誰もわかりません。いざという時のために備えたいですね。

23 後期始業式

            令和7年10月1日(水) 

 いよいよ後期のスタートです。今日は賞状伝達式と始業式を体育館で行いました。

 賞状伝達式では、水泳部の北條さん、陸上競技部の針生さん、そして国際理解に関する弁論大会で入賞した吉田さんに賞状をお渡ししました。

 陸上競技部の針生颯さんは、東北新人大会ハンマー投げで第9位の成績を収めました。記録は自己ベストの46M21でした。冬場にしっかりとトレーニングを積んで、来年夏のインターハイを目指してほしいと思います。

また、水泳部も10月の東北大会出場、吹奏楽部は11月のマーチングバンド東北大会出場を決めています。頑張ってください!

校長講話では、後期生徒会執行部への期待と、本校生徒に対しての気配りに対するお礼の連絡が学校にあったこと、そして愛知県豊明(とよあけ)市で成立した「スマホ2時間条例」についてお話しさせていただきました。

 お礼の電話の内容は、体調が悪く歩道にしゃがみこんでいた女性に、本校男子生徒が「大丈夫ですか?」と声をかけて介抱し、近くでポカリスエットを買って「今、買ったので飲んでください。」と手渡し、その場を去っていったそうです。その女性は「具合が悪かったので、本校生徒の名前も聞かず、お金も払わずに申し訳ありませんでした。とても助かりました。」とお話しされていました。

この報告を受けて、私は大変嬉しく思いました。大人(私)でも難しい、何気ないそして他人に対する思いやりにあふれる素晴らしい行動だと思います。そういった行動のできる東高の生徒諸君を誇りに思います。

スマートフォンの使用については、7月に行ったみやぎ学力状況調査の結果をお話ししました。東高生の「平日に、勉強以外に使用している時間が2時間以上の生徒の割合」は、1学年77.4%、2学年85.2% でした。

東高の対策は、「スマートフォンは、iPadともども、活用すれば学力向上の助けになるが、その適正使用が前提である。学習習慣の確立とスマートフォンの適正使用については、進路目標の明確化と合わせて繰り返し指導をし、保護者の協力も得ながら自己管理を促していく。」となっています。私からの生徒の皆さんへ、改めて自己管理をお願いしました。

 生徒の皆さん、スマホはほどほどにして、家庭での学習時間を確保してください。

下の写真は、東北大会出場の懸垂幕、秋空に映える校舎、学校前の田んぼの稲刈りです。

さぁ、令和7年度もあと半年。これからもいろいろあると思いますが、先生方も生徒の皆さんも、肩の力を抜いて適度に頑張りましょう!