校長室だより

2022年5月の記事一覧

18.朝読書開始,マナーアップ運動再開 ~総体まで一ヶ月 ハンド部の決意~

 5月9日本日より朝読書のスタート。朝読書,以前は多くの学校で行われていたものです。遅刻防止,落ち着いた状態での学習への移行,本離れ防止等々様々なねらいがあるかと思います。脳科学の専門家によれば,読書という行為は,「視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚」という5感の記憶が総合されて,それが言葉になるので,言葉をとおして世界を知ったり整理したりというのは,脳にとっていちばん高度な働きだということです。読書をとおして「ワクワク・ドキドキ」したり,感動したりすると脳の中にドーパミンという物質が分泌され,神経細胞のつながりが強化され脳が鍛えられていきます。雑誌や漫画はもちろん厳禁で,だからといって教科書・問題集だの寂しいことは言わないでください。電子書籍ではなく「紙」の本であることも重要です。興味のある本を誰かに話しかけられても気づかないくらいに集中して毎日行ってください。培った集中力は,部活の大会やコンクール,大学受験や就職試験にも大いに役立ちます。

 本日から通学マナーアップ運動も再開されました。自転車等乗り物は慣れてきた頃が事故の危険性が高いと言われます。登下校注意してください。私も時間の許す限り校門に立って挨拶します。今朝も多くの東高生が明るく元気に挨拶返してくれて気持ちが良かったです。

 昼休みに,顧問の福盛田先生とともに,女子ハンドボール部キャプテンの3年生の髙橋さんが校長室に来てくれました。4月24日の県ハンドボール選手権大会準優勝の報告に来てくれました。決勝戦は7点差で敗れたものの,後半は10対10の互角だったとのこと。中学時代にも県代表として東北大会の経験がある髙橋キャプテンは,一ヶ月後の県総体に向け練習の強化,上位進出への決意を語ってくれました。怪我のないように,目標に向かって努力してください。結果同様に取り組む姿勢,過程を大切にしてください。頑張れ東高生。

令和4年5月9日 山内

17.5月のはじまり ~東高大運動会~

5月6日朝8時前。体育行事ですので,校長室で運動着に着替えようして,ブラインドを閉じる前に,農道で東高生を降車させる保護者等の方々のお姿を拝見しました。ご協力ありがとうございます。

さて,天候やコロナの影響で延期されていました東高今年度最初の学校行事「運動会」が開催されました。気温は20度前後,湿度も高くなく,時折心地の良い風が感じられる絶好の条件だったと思います。感染症対策は,マスク着用はもちろん,午前と午後にそれぞれ一枚ずつ軍手をつけてという徹底ぶり。綱引きや大縄跳び,クラスの団結を深めるのに最適の競技でした。大きなゴムボールをビニールシートで運び合う「空飛ぶ絨毯」は感染症対策を考えて昨年から生徒の発案で始まったと聞きました。部対抗リレーは運動部の健脚争いが醍醐味のひとつですが,文化部の工夫を凝らしたパフォーマンスリレーもなんともユーモアに富んでいて心に残りました。玉入れ,障害物競走にクラス対抗リレーまでの全競技は予定通りに3時過ぎにほぼ終了しました。

一日を終えての感想は,先生方が裏方に徹して運営や競技自体はほぼ全て生徒によるものだということ。これだけ生徒中心の行事運営は珍しいと思います。生徒を信頼している先生方に責任をもって答えようとする生徒という本当に良い関係だなと感心しました。コロナで苦労してきた3年生たちのおかげで「行事は生徒による自主運営」という東高の伝統は今年もしっかりと後輩諸君に継承されたことと思います。熱中症や大きな怪我もなく,本当に東高生一人一人が輝く一日でした。考えてみれば,4月,新任式・始業式や対面式等本来であれば全校生徒が一堂に会する場面があったはずですが,コロナの影響で今日がはじめて東高全先生方・生徒の皆さんの前でお話をさせていただきました。この呟きを読んでいる東高生は挙手してください。「150人ほど」と言いましたが,ほんの数人でした。一人でも多くの東高生や保護者等の皆様に読んでいただき,「いいね」がもらえるように今月も東高の様子を呟き(ツイ-ト)します。今日の運動会の成績結果同様,連休中も公式戦や練習試合の報告を受けました。もちろん良い結果を得たところはそれでいいですが,結果が伴わなくとも内容のある過程,努力した結果であれば,勝敗には拘らなくともそのうちに良い結果がついてきます。あきらめず,迷わず,粘り強く挑戦してください。ではいつもより少し長めの東の空からはこれでおしまいとします。東高,良い学校です。

令和4年5月6日 山内