2025年3月の記事一覧
40 36回生に幸あれ! 高校入試一次募集終了
令和7年3月6日(木)
卒業式も無事終わり、高校入試の準備をしている時、私宛てに1通の手紙が届きました。私の高校時代の同級生からの手紙でした。その同級生は、3月1日に卒業した生徒の保護者でした。
手紙の内容は、「素晴らしい卒業式をありがとうございました。」、「息子は、E先生、良かったと感謝の言葉を口にしておりました。息子としては、最高レベルの表現だったと思います。」でした。また、駐車場関係の職員に対しても感謝の内容がありました。
私としては、本当に嬉しい手紙でした。ありがとうございました。そして、自分の高校の同級生の息子さんが、自分の勤務校の生徒だったことを知らなかったことを、とても申し訳なく思いました。
改めて、36回生の卒業生の皆さんと保護者の皆さんに感謝するとともに、これからの人生に幸多かれと思います。また、3学年の先生方にも感謝です。お疲れ様でした。ありがとうございました。
卒業式の写真と36回生の集合写真(すごい素敵な写真ですね!)も掲載いたします。
3月4日(火)の一次募集学力検査も、トラブルなく無事に終了しました。受験していただいた多くの中学生の皆さん、とても緊張したと思います。大変お疲れ様でした。
39 第36回卒業証書授与式
令和7年3月1日(土)
3月1日(土)、卒業式が行われました。土曜日ということもあって、たくさんの保護者の方々と御来賓の皆様の御参加のもと、英語科38名、普通科192名の卒業生(36回生)が巣立っていきました。卒業生の皆さんが、これから自分らしい、素晴らしい人生を歩んでいくことをお祈りいたします。
卒業式の校長式辞でお話しした内容を抜粋して、以下に記載いたします。
2月28日に行われた「3年生を送る会」での映像部作製のビデオと記念品贈呈の写真も掲載します。
皆さんが新しい生活に旅立つにあたり、私からお伝えしたいことが2つあります。
一つ目は、卒業後も「失敗を恐れずに挑戦」してほしいことです。今年度の学校のモットーでもありました。どんな些細なこと、小さなことでも構いません。少しずつ自分の行動や志向を変えていくことで、自分にとって大きな変化や成長が感じられることがあります。新しいことをやってみること、経験することで、あらたに見えてくる景色があると思います。うまくいかなかった時は、その原因を探って次に活かせばいいだけの話です。やってみないことには何も変わりません。
元メジャーリーガーのイチローさんは、今年の1月にアメリカ野球殿堂入りを果たしました。日本人初の快挙です。満票での選出に、たった一票足りませんでしたが、その時のイチローさんのコメントが、「1票足りなかったのはすごく良かった。」「不完全な中で自分なりの完璧を求めて進んでいくのが人生だと思う。」「不完全であるというのは、生きていく上でいいなぁと改めて考えさせられた。」でした。私は、イチローさんらしい、ポジティブな素晴らしいコメントだと感じました。完璧はあり得ないかもしれないが、完璧を求めて進んでいく、学んでいくのが人生です。私を含めた先生方も、より良い授業、より良い学校となることを目指して学び続けています。皆さんも、これから新しい環境で、自分なりに挑戦し、学び続けてください。
二つ目は、「他者へのリスペクトを忘れずに生きていってほしい」ということです。現代社会は、個が尊重される時代であり、一人ひとりの個性や考え方、生き方が尊重されると同時に、仲間とともに活動する、協働が求められている時代でもあります。個人が尊重されつつも、他者とのかかわりが求められているのです。他者をリスペクトすることで、お互いに尊重し、支え合い、ともに成長していくこともできると思います。リスペクトは、これからの時代に求められる、多様性を尊重する社会をつくるために必要なのです。
同じことをやったり、同じものを見たりしても、他者の考えや感じ方は自分と同じとは限りません。自分の考えを押し付けたり、相手の考えを否定したりするだけでは協働はできません。相手の意見や考え方に耳を傾け、尊重することは自分自身の幅を広げることとなり、自分自身の成長につながるのです。
我が国は少子高齢化が進み、2070年の国内の外国人の方の割合は、12.4%といわれています。今は50人に1人の割合ですが、将来は10人に1人が外国人の方となるのです。その時代では、異なる文化や価値観を持つ人々と共存していくことが必ず求められます。リスペクトは、異なる価値観を持つ人々と理解し合い、協力していくために必要不可欠なスキルであると思うのです。
結びになりますが、本日、この学び舎を巣立っていく一人ひとりが、保護者の方にはもちろん、これまで支えていただいた多くの方々への感謝を忘れずに、これから社会に出て大いに活躍し、自分らしい、豊かな人生を送ることを心から祈念いたします。
あわせて、皆さんの母校、仙台東高校が、今後も更なる発展を遂げていくために努力していくことをここに誓い、式辞といたします。
令和7年3月1日 宮城県仙台東高等学校 校長 藤垣庸二