グローバルウィーク2018
平成30年11月5日から9日まで,グローバルウィーク2018に取り組みました。
初日の11月5日には,MIA(宮城県国際化協会)のお骨折りで,宮城県在住のイエメン,ガーナ,パキスタンの3人の外国人講師をお招きして異文化理解講座を開催しました。各国の美しい風景や文化について,また日本に来て感じることなどをたくさんお話しいただきました。参加した生徒も私も,驚くことが多く,意見交換をしながら普段の生活を改めて振り返る機会ともなりました。また,日本の人々はリスペクトフルに接すると言っておられたのも印象的でした。
11月6日には,ハラルフード体験として,昼休みにハラルフードのカレーを販売していただきました。生徒は長い行列を作っていました。私もいただきましたが,とても濃厚でおいしかったです。
また,期間中家庭科で外国のおやつを扱ったり,食堂でもスペシャルメニューが提供されたりと,食についても国際理解を進めました。
11月7日は,NPO法人IVYの小笠原様に来校いただき,国際理解に関するワークショップをしていただきました。生徒は小グループに分かれ,意見を出しつつ話し合いを進めていました。その後各グループからの発表を行いました。左の写真はそのときの様子です。
話し合いは夕方遅くまで続き,国際理解についての視野をより広げることができたと思います。
11月9日は国際講演会として,株式会社日建会長の雨宮清様にご講演いただきました。たいへんお忙しいなかにもかかわらず,時間をやり繰りしていただき来校いただき,全校でお話を伺いました。
雨宮様は長年紛争地の地雷除去に携わっておられ,カンボジアをはじめとしてこれまで11カ国で活動されたとのことです。現在世界各地で日建で開発された132台の除去機が稼働しており,この台数は世界で最多ということです。
お話を伺うとこれまでの活動はまさに命がけであり,そのような状況でも紛争地域の復興を心から願いながら長期にわたり粘り強く活動されて来られたことに頭が下がります。特に,危険な地雷を除去するにとどまらず,地雷原を農地として復興し人々の生活が再興されることを大切に考えておられることに感銘を受けました。
講演の中で印象的な言葉をたくさんいただきました。地雷除去に取り組む契機となったカンボジアへの人々への想い,人のために知恵を出すことで自分が幸せを感じられることの素晴らしさ,自分の財産は子どもたちにあること,親になるためにも人間力をしっかり身に付けること,コミュニケーションすることの大切さを経験してきた故の英語をはじめとした言語の学びの勧めなどなど,ここに書き切れません。
生徒の心に,しっかり目標を持って生きることへの心の火を灯していただいたと思います。雨宮様,とても貴重な時間をありがとうございました。
11月9日午後には,中国の高校生30名をお迎えしました。寧夏自治区の高校生です。JENESYS2018の短期招聘事業により今年も交流することができました。
本校国際交流委員が中心となってホスト役を務め,充実した時間となりました。皆あっという間に仲良くなり,本校生はしっかりエスコートできたと思います。まずお互いに歓迎のプレゼンテーションを行い,続く5時間目は一人一人別なクラスで授業を体験してもらいました。さらに放課後は部活動の見学です。短い時間でしたが大変密度の濃い交流ができました。
すっかり打ち解けて別れ際はとても名残惜しそうな様子でした。本校生徒のコミュニケーションの力を再認識しました。また,お土産に素敵なぶどうの絵の掛け軸(本校スクールカラーのぶどう)をいただきました。このような草の根の気持ちを通じ合わせた交流は,両国にとって本当に大切なことであると感じました。
期間中,国際理解に関する学習の成果を左の写真のようにポスターとして報告したり,国際支援のための募金活動を行ったりしました。
このように本校グローバルウィークは,たいへん多くの方々のご支援で充実したものとなりました。心から感謝申し上げます。