平成27年度学校生活

開講式 校長講話要旨

 開講式に際し、生徒には以下のような趣旨の話をしました。

 みなさんあけましておめでとうございます。
 新年を迎え,決意を新たにしていることと思います。3年生の生徒の何名かと話をする機会がありましたが,凜々しさを感じることができました。センター試 験を目前に控え,一生懸命取り組んでいることと思います。大学入試は学力が問われることは勿論ですが,人間としての様々な力が問われるとも言われます。受 験勉強をしていると不安に感じることもあると思いますが,苦しい状況の中でも逃げることなく取り組めば,人間的に成長し,可能性も開けます。もう少しです から,頑張ってほしいと思います。
 今日は,高校時代の努力が後の人生の飛躍につながった人物を紹介したいと思います。みなさんもご存じの石ノ森章太郎さんです。「仮面ライダー」「サイボーグ009」「マンガ日本経済入門」などの代表作があります。
彼は登米市中田町出身です。私の出身地でもありますので,小さい頃,よく章太郎話を聞かされました。彼には病弱なお姉さんがいて,外出もなかなかできない状態でした。章太郎は,学校での出来事を伝えるためにマンガを描いていたそうです。
 高校時代には授業中に隠れてマンガを描いたなどというエピソードもあったようですが,彼は美術部部長を務めるかたわらで演劇も行っていたそうです。ま た,放課後は図書館でありとあらゆる書物を読み,情報を得ていたということです。彼が高校時代を過ごした昭和30年代はテレビもあまり普及していませんで した。情報を得るには新聞,雑誌,本しかありません。漫画家となってから,彼の漫画を描く速度は他の人の5倍速かったということです。マンガを描くには発 想力が大切となりますが,発想はいくらでも出てくるということでした。こうした彼の能力の原点が高校時代だっと言われています。
 みなさんも是非高校時代を意欲的に過ごし,様々な可能性を開いていって欲しいと思います。3年生は総括を,1・2年生はより充実させるため将来設計を立てることをそれぞれ行ってほしいと思います。
 なお,今年は東高校30周年の節目の年でもあります。本校を支えてきてくれた多くの人々に感謝するとともに,さらなる発展を期する年でもあります。2016年が一人一人にとって良い年となるように願っています。