校長室だより

校長の呟き ~東の空から~

通学マナーアップ・084運動

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

 

2 通学マナーアップ・084運動                                                    令和5年4月17日(月)

 

 新学期のスタートに合わせて、「第1回通学マナーアップ」が先週4月10日(月)から14日(金)まで行われました。マナーアップ期間は1週間、年7回行われる予定で、「地域の交通事情を把握し、地域内の交通事故防止と生徒の安全意識を高める」という目的で行われています。

学校の周りだけで行っているのかなと思いましたら、①井土浜T字路交差点、②ダルマ薬局沖野店付近、③ロリホップ幼稚園付近、④学校北側十字路、⑤テニスコート南十字路、⑥大久鮮魚店付近、の計6か所で行っているとのことでした。先生方に感謝です。

 

 084(オハヨー)運動は、各部活動、生徒会執行部、代議委員、風紀委員の生徒の皆さんが、指定日の朝、生徒昇降口前で行うあいさつ運動です。今日は陸上競技部の生徒さんが立って、登校してくる生徒に対して挨拶をしていました。朝から清々しい気分になりました。

 

 本校は生徒の約86%が通学で自転車を使用しています。交通事故には十分に気を付けてほしいと思います。もちろん、交通ルールやマナーを守るのが大前提です。

 

 生徒の皆さんも保護者の方々も報道等でご覧になり知っていると思いますが、改正道路交通法が令和5年4月1日から施行され、宮城県では自転車乗車時のヘルメット着用が努力義務となっております。ヘルメット購入についてはお金がかかるとは思いますが、命を守るために、ご家庭で話し合っていただければと思います。また、損害賠償保険等への加入についても義務化となっております。

 

 学校として全力で「安心・安全な学校づくり」に努力してまいりますが、「自分の命は自分で守る」こともご家庭で考えていただければと思います。

 

今後もどうぞよろしくお願いいたします。

4月原稿

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

                                       令和5年4月13日(木)

1 どうぞよろしくお願いいたします          

 

 4月3日(月)に仙台東高等学校第14代校長を拝命いたしました、藤垣庸二(ふじがきようじ)と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 前山内校長先生の教育方針等を引き継ぎ、生徒のため、学校のため、そして地域のために尽力したいと思っております。前校長先生は、HPのこのコラムを定期的に配信しておりましたが、私も頑張って(毎日は難しいですが…)学校の様子や私が感じたことを配信したいと思います。

 

 4月10日(月)に新任式、始業式、そして入学式が行われ、私も生徒の皆さんとお会いすることができました。2年間教育行政勤務でしたので、久しぶりに大勢の高校生を見ました。新学期がいよいよスタートしたなぁという緊張感と充実感がありました。

 

4月11日(火)は1年生が新入生オリエンテーションで授業の受け方等のレクチャーを受け、2・3年生は課題テストに一生懸命取り組んでいました。

この日に嬉しかったことは、1年3組の生徒が、クラス担任から「学校内で写真を撮ってきなさい」と言われ、校長室に来てくれたことです。私から「SNSに掲載しないでね」とお願いしたうえで、校長室で生徒(7、8人だったかな)と写真を撮りました。

 

4月12日(水)は対面式、部活動紹介が体育館でありました。生徒会の皆さんが、自分たちで頑張って運営していました。多くの学校行事が、生徒の皆さんが企画・運営してもらいたいと思っています! 個性あふれるパフォーマンスもあり、素晴らしい行事であったと思います。両手で「E」をつくるポーズも生徒会役員の皆さんから教えてもらいました。私も生徒会長さんのように、ステージ上でそのポーズができるよう頑張ります(笑)。

 

この1年、「Enjoy East!」を合言葉に、高校生活を楽しんでほしいと願っています。

74.修業式講話(抜粋) ~夏炉冬扇~

皆さんおはようございます。皆さんはそれぞれの業を終えこの修業式に臨んでいます。「結果よりも過程重視」ということも年度はじめに皆さんに話しましたが,東高生一人一人が十分な結果に結びつかなくとも,一生懸命努力する過程こそが大切だと取り組んだ姿勢を評価したいと思います。新型コロナウイルスによる様々な影響の中,本当によく学業に部活動に頑張ってきたと思います。東高の校長であることを改めて誇りに思います。新型コロナは終息の方向に向かっているといいのですが,新しい学年でしっかり頑張ろうと気持ちを新たにしてください。

 

ところで,WBCは日本が14年ぶりに世界一を奪還しました。午前中のライブの視聴率は40%を超え,夜の再放送も20%を超えましたので,テレビで見た方も多かったと思います。今回の国際大会でも優勝して競技自体の実力を世界に示しましたが,同時にゴミ一つ落ちていないベンチの中の綺麗さ,相手をリスペクトする姿勢等世界一に相応しい国民性が評価されたことがとても誇らしいと思います。

 

さて,今日は一年の終わりに夏炉冬扇(かろとうせん)という話をします。短時間で終えますので聞いてください。この言葉は夏の暖房,冬の冷房といった意味です。ですから,時期はずれの無駄なもののたとえ。また,無用なもの,役に立たない言論や才能などのたとえとして使われます。夏の暑い時のストーブに真冬の寒い時の扇風機ですから時期はずれの無駄なものというのがわかります。

 

 でも本当はもっと大事な意味があって,そのことを皆さんにわかってもらいたいのです。夏のストーブに冬の扇風機は一見すると不要に思われますが,必ず必要となる時が来ます。その時(=出番)に備えてしっかりと準備をしているのです。または,夏の暑い時でも暖房を必要とする人はいます。今日もまだまだ寒いですが,場合によっては冷房を必要とする人もいるはずです。

 

 つまり,人というのは必ずどこかで誰かの役に立っているのです。この世の中に役に立たない人などいないのです。目に見えないところで役に立っていますし,腐ったり・あきらめたりしないで学校生活をしっかりしていれば,目に見えてチャンスは必ず訪れるということです。周りにいる一人一人を大事にしてほしいのです。認めてほしいのです。東高生の皆さんにはこのことを理解してほしいという思いから,一年の終わりに夏炉冬扇(かろとうせん)という言葉を紹介しました。皆さん今日も話を聞いてくれてありがとうございました。以上で講話を終わります。

令和5年3月24日 山内

 

73.みやぎ鎮魂の日(抜粋) ~あの日から12年~

未曾有の大震災から明日の11日で12年を迎えます。皆さんは,大震災時は,小学校入学前と思われますので遠い記憶にはなるでしょうが,大変な思いをされたことを覚えていることと思います。宮城県では,ご家族やご親族,友人や級友を無くした方が大勢いらっしゃいました。今もなお,多くの行方不明の方もいらっしゃいます。皆さんのご家族やお知り合いの方でも大変な思いをされた方がいらっしゃるかと思います。あらためて,お亡くなりになりました方のご冥福をお祈りいたします。また,まだまだ復興途中であり,被害に遭われて今なお辛く苦しい状況にいらっしゃる方に心よりお見舞い申し上げます。

 

では当時,南三陸の学校で働いていて,避難所の運営にもあたられた本校事務室の梶原事務次長先生が当時のことを振り返ったお言葉を紹介します。

 

「あれから長い年月が流れ,震災の報道はほぼなくなり,人々の記憶も年々薄れているように感じます。でも,私はまるで昨日のようにその時の情景,気持ち,周りの様子が浮かんできます。これまでの人生で感じたことのない大きな絶望を感じた人は数え切れないほどいるはずですし,思い出すたびに涙を流す人も多いと考えます。それでも震災を経験した私達にとって震災の記憶は絶対に忘れてはなりません。また起きる可能性がある地震や津波に対して,震災を知っている人が,つらくても自分の子どもや震災を知らない世代に伝えることは,わずかであっても,少ない人数にだけであっても,とても大事なことだと思います。一人でも多くの命を救うため,あの震災を忘れずに伝え,つないでいくことが,経験した者の責務であると思います。」

 

梶原次長先生のお言葉にもありますように,あの日の教訓と備えへの誓いは,今活かされているかを自問する時です。私たち生かされている者にとって,あの経験と教訓を胸に刻み,風化させないように語り継ぐことが大切です。そして,その心構えを,今後の身を守る行動につなげていただければと思います。私たちも,犠牲者への哀悼の意と今後へのより良く生きる決意を新たにして,講話といたします。

 令和5年3月10日 山内

72.卒業式式辞(抜粋) ~一期一会~

卒業にあたり卒業生の皆さんに次の言葉を贈ります。

それは「一期一会」という言葉です。この言葉は茶聖千利休の弟子,山上宗二の「一生に一度の会」が由来になっています。茶の湯における茶会は,庭や茶室,床の間の掛軸や活ける花,客人等のすべてが全く同じでもそれぞれが一回それきりと考えます。そのひと時,その場を同じくする茶会は二度とないため,すべてにおいて最善を尽くします。

 

学校における授業も同じ事です。同じ授業は二度とできないため教師は最善を尽くします。生徒も一時間一時間に集中しなければなりません。「過去」という“かつて”でもなく,「未来」という“これから”でもない「いま,ここ,じぶん」が何よりも大切であるということです。二度と戻ってこないこの時間を大事にしなさい,この出会いは一度きりかもしれないから大切に丁寧に向き合いなさい,というような戒めの意味合いで使われていることが多いと思います。隣にいるクラスメイトや担任の先生方。お世話になった友達の家族も,もしかするとこの卒業式での出会いが最後になるかもしれません。また会えると安易に思わないで今日の日を大切にしてください。またいつの日か会えるよう,お互いに努めてください。

 

未曾有の大震災からもうすぐ十二年。震災は多くの尊い命を奪いました。その中には皆さんと同じ高校を卒業したばかりの若者も含まれていました。震災で命を奪われた人たち,大切な家族を失った人たち。彼らは皆,3月11日が最後となるなど考えもしていなかったと思います。皆さんは彼等の分までしっかりと今を生きなければなりません。今を全力で生きること。「一期一会」という言葉を大切にしてください。

 

さて,私たち教職員は,皆さんの人生の大切な3年間に関わりを持てたことを「誇り」に思っています。

新型コロナによる様々な制約と戦いながら三年間の業を終えられ,仙台東高36年の歴史に新たな1ページを作られた卒業生225名の皆さん一人一人を心から「誇り」に思っています。これからも仙台東高が地域から支持され,中学生が「入りたい高校」であるためには卒業生の皆さんが社会で思う存分活躍いただくことです。ぜひこれからも母校を支援してください。

 

結びに,卒業生の皆さんには,天から与えられた使命があるはずです。天が皆さんに与えた使命とは何かを求めるように生き,その使命を全うするような生き方を送ってほしいと願っています。それぞれの立場で社会に貢献されることを期待しています。皆さんのこれからの輝かしい人生を祈り,卒業に際しての心からの祝辞といたします。

令和5年3月1日 山内

71.3年生登校日,1,2年生は週末から考査 ~校門の横断幕~

 受験の公欠組を除いて,久しぶりに3年生が出校しました。全学年揃うと活気づきます。友達と久しぶりに会って力をもらった東高生も少なくないと思います。もちろん本日受験と戦っている東高生にエールを送りたいです。国公立試験までおよそ10日。3月に入っても受験が続く東高生も多くいるはずです。コロナやインフルエンザ対策をして引き続き挑んでください。

 

気がつけば今週末から1,2年生も最後の考査です。考査受験も大事ですが,約束の提出物等も重要ですので,必ず期限を守って提出してください。頑張れ東高生,私たちはいつでも応援しています。

 

結びに,校門付近の横断幕に気づいた皆さんも多いかと思います。本校英語科11回生の佐藤厚志先輩の芥川賞受賞のお祝いの横断幕です。同窓会の方にお作りいただきました。ありがとうございました。3年生の同窓会入会式は28日に行われます。

令和5年2月13日 山内

70.冬来たりなば春遠からじ ~今日から2月~

 3年生の私大入試がはじまっています。今月末の国公立試験まで受験の試練が続いているかと思います。東高はじめ,全国には3月に入っても受験が続く高校生も多くいるはずです。1,2年生も寒い中,総体に向けて地道に練習に取り組む姿が見受けられます。

表題は英国の詩人シェリーによるものです。先週は特に寒い日が続きましたが,「困難に耐えて努力していれば,必ず良いこともやってくる。」と期待を込めた喩えとして使われる詩です。

 1月・2月・3月はその語呂から「いっきに,にげるように,さりゆく」と言われますが,まだまだつらい日々が続き,長く感じる人もいるかもしれません。それでも着実に春は近づいていると信じたいです。暦では3日が節分,4日が立春です。

令和5年2月1日 山内

69.佐藤 厚志 先輩 おめでとうございます。 ~第168回芥川賞受賞~

 先週は直木賞と芥川賞の受賞者発表がおこなわれました。芥川賞は仙台市出身の佐藤厚志さんが受賞しました。実は,発表の19日の時点で本校英語科11回生だったことは承知していましたが,本人の了解も得ていませんでしたので,公表は差し控えていました。20日朝はやく,同窓会の光井会長さんから連絡をいただき,なんとかご本人に公表の許可を得たいことをお話しし,光井会長さんが校長室に来てくださり,内諾を得たのがお昼前だったでしょうか。報道からの取材を待っていましたが,残念ながら特にありませんでした。

 2017年第49回新潮新人賞,2020年第3回仙台短編文学賞大賞を受賞し,2021年第34回三島由紀夫賞の候補にまでなっておりましたので,今回の受賞は受賞候補の段階から注目されていました。受賞作品「荒地の家族」は宮城に住む植木職人を描いた作品で,震災から10年以上経過した被災地宮城出身の佐藤さんの力作だそうです。書店にいっても売り切れでしたので,なんとか手配して受賞作品を読んでみたいと思います。栄えある受賞の喜びを,東高生,職員,PTAや同窓会等関係者の皆様と分かち合いたいと思います。本当におめでとうございました。

令和5年1月23日 山内

68.共通テスト終了 ~これからが本番 一年で最も寒い時期~

 大学入試共通テストが終了しました。昨年は数学IAが過去最低点の平均37点台で,社会的にも大きな反響を呼びました。バスケットのシュートの軌道に関する出題があった今年の問題は,昨年があまりにも難しかっただけに,だいぶ易化したようです。逆に昨年比較的簡単だった教科・科目は厳しめになりました。毎年その繰り返しのようです。1・2年生も是非チャレンジしてみましょう。

 

 東高130名ほどの3年生も14日・15日の二日間,東北大や学院大等複数の会場にわかれて共通テストと戦ってきました。報告では大きなトラブル等はなかったようですので,少しほっとしています。今日は国文室に集まり自己採点日です。今週末のデータ返却を待ちつつも,2次試験や私大受験に向けて新たなスタートを切ったことと思います。ご家族や担任の先生との面談もありますね。これからが本番です。粘り強く取り組んでください。今週は高校入試の予備調査結果もでるはずです。受験のハイシーズンですね。

 

 阪神淡路の大震災からはやいもので,明日で28年だそうです。あの日も寒い・寒い日でした。暦の上では今が一年で最も寒い時期,授業中の様子を見に廊下を歩くと寒さを実感します。グラウンドのサッカーの授業は本当に寒いですね。今週末20日(金)は大寒です。コロナ以外でも,インフルエンザ流行の報道もあります。3年生は東高で受ける授業日は2週間を切りました。1年生も2年生も寒さ対策をしっかりして一日一日を大事にしましょう。

令和5年1月16日 山内