校長室だより

校長の呟き ~東の空から~

47.夏休み明けの電話 ~時には良い電話もあります 密でない青春文化祭を目指します~

 休み明けの今週,朝早くから事務室の梶原次長先生が電話の対応をしてくれています。コロナをはじめとする体調不良に関するものが圧倒的に多いですが,変わらずに多いのは自転車の運転マナーに関するお叱りの電話。最終的には,生徒指導部の先生や教頭先生あるいは私の所に電話線が繋がりますが,最も高くて熱い状態でのお叱りに対応する者にすべてはかかっています。事務室には本当に頭が下がります。私も元事務職員の端くれとしてご苦労は分かるつもりです。ただ,お叱りの電話は東高生の安全・無事を願ってのものです。厳しいお叱りを聞かない訳にはいきません。ありがたいことです。東高生の皆さん一人一人のマナーに期待します。

 今週は良い電話もありました。7月末に本校マジック部が六郷児童館でマジックショーを開催したときの保護者と児童館の方からの電話でした。「子供たちの目線にあわせて,いやいやではなく,楽しそうに演技を披露してくれました。またこのような機会を用意してください。」といったものでした。

 もう一つは,匿名の方で少しお年を召した女性の方でした。東高近くのバス停で,その方が乗車する際,重くて大きな荷物をお持ちだったそうです。本校の男子生徒二人が荷物を持つのを手伝ってくれたそうです。「ありがとうございました。」と言ったなら笑顔で「いえいえ」とさりげなく答えたそうです。「東高ですか」と聞くと「はいそうです」とこれも笑顔で答えたそうです。「校長先生の学校の生徒さんは立派ですね。年寄りに優しい生徒さんで。文化祭は一般の人は入れなくて残念ですけど頑張ってください。」マジックショーを行ってくれた人や荷物を手伝ってくれた人を探して直接ほめるようなことはしません。ただ,心から感謝しています。本当に誇りに思います。東高生ありがとう。

 気がつけば学校再開から一週間,今月もあとわずか。9月2日,3日は東風祭です。流行語大賞候補「青春って密」のような文化祭はできませんが,感染対策をしっかりして,コロナ禍の青春の思い出に残る2022年,「一人一人が主役」の「笑顔あふれる」東高文化祭開催を目指します。

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令和4年8月26日 山内

46.開講式 ~学校再開~

 昨日の全国高校野球の決勝戦。1915年第1回大会で秋田中学(現在の秋田高校)が決勝で敗れて以来、東北勢は夏9回、春3回決勝戦に臨みましたが、惜しくも準優勝に終わっています。皆さんも知っているかと思いますが、その準優勝の1回が2001年春選抜大会の仙台育英で、その時にエースピッチャーとして活躍したのが野球部監督で1年生英語科担任の芳賀先生です。優勝旗が「白河の関」を越えて東北に渡るかどうか、歴史が変わるかどうか、非常に注目されましたが、見事に仙台育英が東北勢初優勝を飾りました。須江監督とチームメイトだった芳賀先生や東高野球部のTV応援の様子が報道されていましたが、是非とも本校も東北地区のチームも育英に追いつけ追いこせで切磋琢磨してほしいです。

 さて、開講式でも話しましたが、東高の皆さん、是非とも「学力」同様に「人間力」を磨いてください。世の中には高学歴の諸氏は山ほどいます。時折目にする人間性に裏打ちされていない高学歴者は恐れるに足りません。みんなが磨くべきは、学力と同等、いやそれ以上に「人間力」だと確信しております。「人間力」とは言い換えるなら、深い人間性に裏打ちされた品性と言えます。大学入試問題や就職試験は各教科・科目の基礎・基本を忠実に繰り返すならば高得点は十分に狙えます。しかし、品性はそうはいきません。こればかりは「促成栽培」が効かないのです。品性は良き友や先生、良い本との出会いによって磨かれたり、日々の何気ない・さり気ない行動によって蓄積されていきます。日々あたりまえに行っている礼儀作法の中で、出会う人々に不快感を与えないような身だしなみを整える中で、人間力は磨かれて行くものです。ですから東高の先生方からの服装指導や整理整頓に関する助言はとても大切なことなのです。このことは,決して点数化できないものなのです。私はこのことを「目に見えない力」とも呼んでいます。

 今年の東高の重点目標のひとつに「優しい心」を身につけることがあります。コロナのマスクで顔が見えない今だからこそ、コロナでみんなが苦労しているまさに今、「優しい心」が求められています。東高生の皆さん,是非人間力を磨き、「目配り・気配り・心配り」のできる優しい心を身につけてください。以上で今回の呟きは終わりにします。

令和4年8月23日 山内

45.夏季休業中 ~昔とちがう令和の夏~

 専門家の予想では,コロナ第7波のピークは仙台七夕のあたりだと言われていましたが,なかなか高止まりは終わりそうにありません。早く終結してほしいのですが。真夏でもマスクをする生活も3年目です。

 夏休み中でも,敷地内では多くの東高生が学習に部活に頑張っています。エアコンの効いた学習室で受験勉強に励む3年生,職員室前で積極的に質問する3年生,猛暑の中で熱中症対策をして部活に励む1・2年生。

 ひと昔前までは,宮城の夏は全国的にも有名なくらいに涼しく,結果的に梅雨明けしなかったという夏もあるくらいでした。それが今や暑さから県立学校にエアコンが設置されました。鍛え抜かれた運動選手が暑さから足がつっている映像も目にします。今年も夏休み中に豪雨が宮城を襲い,大きな被害を受けた方々もいらっしゃいます。心よりお見舞い申し上げます。「数年に一度」と言われる豪雨が毎年のように続きます。気候自体が変動しているのでしょう。

 ここ数年は明らかに数年前とはちがいますが,変わらないものもあります。それは,簡単に手に入れたものは失いやすいが,苦労して手に入れたものはなかなか失わないということです。そのことを信じて,受験勉強や部活動に一日一日を大事に頑張ってください。東高生も先生方も有意義な夏休みを期待します。

令和4年8月8日 山内

44.夏期課外講習最終日 ~継続は力なり いつでもどこでもぶれない姿勢~

25日(月)閉講式といってもその日から今日まで全学年で夏期課外講習が行われていましたので,東高は通常の授業日のようです。午後は部活で元気な声も聞こえてきます。校舎内では,担任の部活動等の関係で,面談期間内に終えられなかった三者面談も行われています。3年生の課外開講式でも話したように,校外の華やかな夏期講習も魅力的ですが,皆さんのことを良く理解している東高の課外講習も悪くありませんよ。まあ,選択権は生徒一人一人にあります。肝心なのはどちらであっても継続することです。元課外の鬼が言うのですから間違いありませんよ。

 中総体が終わりました。終えたばかりの中学生もたくさん東高オープンキャンパスにきてくれましたが,私の知り合いが指導する泉区の中学校のある競技が3年連続の優勝という快挙。公立中でほとんどがその競技の未経験者というチームの活動を継続させるだけでも大変なのに,県大会で優勝という素晴らしい結果です。実はこの方は私の教え子のお父さんなので指導法を良く知っていますが,技術の指導はもちろん,どこのチームよりも試合の準備や後片付けを徹底して行ったり,笑顔で挨拶したり,周りを思いやったりといった取組や姿勢,つまり過程をとても大切にされている方です。きっと岩手県開催の東北大会でも裏方の仕事を中学生と一緒に行うのだろうと思います。優勝という結果よりも,いつでもどこでもぶれない姿勢を,私は心から尊敬しています。高校と違い,この後の東北中総体を勝ち抜かないと全中には出場できない厳しい世界ですが,陰ながら応援したいと思っています。

 専門家の予想では,コロナ第7波のピークは仙台七夕のあたりだとか。早く終結してほしいのですが。この校長だよりも継続することに意義がありますが,しばらくは夏休みに会わせて休刊します。8月22日(月)に元気にお目にかかりましょう。

令和4年7月29日 山内

43.閉講式と東高オープンキャンパス ~急増するコロナとの戦い~

 25日(月)早いものでもう閉講式でした。東高生に話したことは次のようなことです。

『4月の始業式,今年の目標として「結果や失敗を恐れずに努力・挑戦をし続けること」「目配り気配り心配りを持った優しい心を身につけること」を話しました。部活動を見ていますと結果には恵まれなくとも果敢に挑戦した部が多く,活動の過程や内容を評価したいと思いました。また,運動会等様々な学校行事の中で身の回りの整理整頓,周囲への感謝等随所に優しい心が見受けられました。』

 

『4月の始業式にはもう一つ話をしました。それはグローバル化を目指し,多様性を受け入れ,すべての人々の安全安心を考えるということです。東高でも多くの人がコロナの陽性になったり濃厚接触者となりましたが,その人を特定しようとしたり,誹謗中傷したりしないことがグローバル化への第一歩です。障害をお持ちの方も,海外からの方も当たり前のように受け入れて共に学ぶということ,つまりお互いを尊重し合うことを,東高は1987年の開校時より実践してきました。まだまだコロナとの戦いが続くかと思いますが,夏休み中も,「結果よりその過程」「目配り気配り心配り」そして「多様性の受け入れ」の三つを実践してください。』

 

 26日(火)オープンキャンパスを少人数の午前・午後の二回に分けて実施しました。コロナの急増で開催があやぶまれましたが,参加者の方々にご協力いただき,できる限りの対策を整えて行いました。昨年は台風で,一昨年はコロナで実施できなかったので実に3年ぶりの開催です。午前の部は322人,午後の部は324人と650人ほどの多くの中学3年生と保護者の皆様にお出でいただきました。中には昨日まで中総体を戦った方もいたかと思います。本当にようこそ東高にお出でくださいました。心から感謝いたします。この呟きを見たことある方が少なかったのは残念でしたが,体育館でPRしましたので,きっと良いねの数が伸びると思います。なお,今回ご都合が悪かった場合は10月11日から17日の期間で学校公開を予定しています。お待ちしております。

 

 結びに,25日(月)閉講式に先立って行われた陸上部東北大会と野球部夏の大会報告会で,陸上部鈴木主将と野球部小林主将の「後輩たちに自分たちを超えるように頑張ってほしい」という報告というより,エールが送られました。先輩から後輩への襷リレー,良いですね,感動しました。夏休みといっても今月いっぱい課外は続きます。暑さに負けないで頑張りましょう。東高はいつでもどこでも生徒一人一人が主役です。

令和4年7月26日 山内

42.部活動の終わりと新人の始まり ~先輩から後輩に受け継がれていくもの~

 部活動と言えば,20日(水)東高野球部は8強入りをかけて第3シード校古川学園と戦いましたが,惜しくも1対5で敗れました。しかし果敢に挑戦する,堂々の戦いぶりでした。相手古川学園は,さすがは春の東北大会出場校でした。次も頑張ってほしいと思います。この試合も暑い中,多くの保護者の方々の応援がありました。ありがとうございました。野球部に限らず,最後の大会に向け,特に3年生の保護者の皆様にはご家庭でもコロナ対策に細心の注意を払い,大会参加へのご支援をいただいたことと思います。お陰様で東高は3年生が最後の大会に出場できました。改めて御礼申し上げます。

 

これでほぼすべての3年生の運動部は活動を終えたことになります。新聞では先発投手として力投し,途中からは捕手としてマスクを被った千葉達弥選手の談話が紹介されていました。「自分たちの力を十二分に発揮できず悔しいが,挑む姿勢は見せられた。経験を後輩に伝え来年は16強,8強と勝ち上がってほしい」3年連続2勝しての16強は力がある証拠です。会場では卒業生の皆さんの応援もありました。先輩から後輩に受け継いだものを大切にしてください。

 

盛岡で開催中の東北大会に出場した水泳部2年生佐々木千紘選手は,決勝進出はならなかったものの,次の大会に向けて貴重な経験を得ました。「旧国体予選」の時期ですので,7月に入っての県大会もいくつかありました。3年生が出場資格もある大会もありますが,東高のような受験校は6月の総体が終われば3年生は実質の活動を終え,新人チームがスタートします。サッカー部は延長戦までもつれた試合にPK戦の末惜敗しました。同じように旧チームは県の16強まで進んだ男子バスケット部もよもやの初戦敗退となりました。この悔しい負けを知ったことが新人チームの良いスタートにつながっていくと信じています。こちらも先輩たちから受け継いだものを大切にしながら,自分たちのカラー・スタイルを確立していってください。

 

3者面談が先週15日(金)から始まっています。保護者の皆様にはお忙しいところご来校いただきありがとうございます。分からないことや悩み等を質問してください。なお期間は今週22日(金)までとなっておりますが,担任によっては部活動の大会等の関係で,次週以降に実施されることもありますので,ご了承ください。

 

結びに,本日昼休みに野球部小林陽弥主将はじめ,3年生たちが選手もマネージャーもみな校長室に来てくれました。スポーツ選手は負けた後の振る舞いがその人の本当の価値を決めると言われますが,彼らの振る舞いを見ていてとても安心しましたし,彼らのことを誇りに思いました。解散するにはもたいない良いチームでした。東高の部活で頑張った3年生の皆さん感動をありがとう。お疲れ様でした。さあ受験頑張りましょう。

 

令和4年7月21日 山内

41.野球部3年連続の夏16強 ~燃えろいい東高~

 14日(木)東高野球部は2回戦で昨年の覇者東北学院と戦いました。実は昨年とほぼ同じ状況で,塩釜高との戦いの後,8強をかけて戦った相手です。東高は惜しくも敗れ,逆に相手はその後県の頂点まで駆けのぼり,甲子園まで進みました。この日の会場の仙台市民球場は東北学院から目と鼻の先にあり,相手は数百人の大応援団。声を出すことは禁じられていますが,太鼓やメガホンをたたく音で圧倒されそうな場面が何度も何度もあり,さすがに昨年の優勝校,大声援をバックに一時は1点差まで迫ってきました。

 

 それでも東高はスタンドから多くの保護者の方々や控え部員からの懸命な応援を得ながら,自慢のチームワークと全員野球で対抗。初戦は2対1の投手戦を制しましたが,今回は複数の継投と相手を大きく上回る12安打の猛攻で,7対4で勝利し昨年のお返しをしました。勝利という結果もいいですが,昨年敗れてからのこの一年の過程,春の県大会を逸してからこの二ヶ月の姿勢,そして今大会の内容も私は誇りに思っています。

 

 企業秘密ですべては教えられませんが,驚くべきことは,初戦も今回も芳賀先生が私に説明してくれたとおりに試合が進んでいるということです。偶然でもまぐれでもないということです。相手を研究し,何よりも東高生一人一人の良さを引き出し,その日のコンディショニングを考慮に入れ,常に冷静に試合を運ぶ,本当に素晴らしい監督です。ですから今日も,小林キャプテンはじめ,野球部はみんないい顔をしていました。燃えていました。本当にいいチームだと思います。

 

 予定されていた18日(日)石巻市民球場は19日(月)以降に雨で順延される予定ですが,野球部はまた試合ができることを喜びに思い,いつもどおりに全力で楽しんできてください。「信は力なり」自分を信じ,仲間を信じ,芳賀先生を信じて頑張ってください。私はいつでも応援しています。

 

 結びに余談をひとつ。昔の同僚から野球のお祝いの電話やメールがきました。『「校長の呟き」少々時代遅れだね。古いね。』と余計なお世話です。今年は還暦過ぎても永年の親友同士を継続している元スターたちの楽曲「時代遅れの・・・」が話題になっています。だからこの呟きも古くてもいいのです。野球部はもちろん,東高生の皆さん。今の友達を大事にして,年をとってもずっとずっと親友として付き合ってくださいね。燃えろいい高校。燃えろ東高。

 令和4年7月15日 山内

 

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40.校内英語弁論大会 ~「英語」の東高~

 12日(火)放課後,会議室にて校内英語弁論大会兼宮城県英語弁論大会最終選考会が行われました。各学年からの代表の5人が県大会代表の座をかけて校内最終選考会に臨みました。

 

1年生女子の八島さんは「英語を学ぶことの重要性」について1年生とは思えないような素晴らしい発表でした。1年生男子の気仙沼さんは「地球温暖化」について異常気象が続く今にぴったりのスピーチでした。ふたりは1年生今後が楽しみです。

2年生女子の牛澤さんは「環境問題」についてさすが東高英語科の2年生と感心するような内容・スキル・表現力とも申し分のないパフォーマンスでした。もう一人の2年生瀬川さんは男子で我が国を訪れる「海外からの観光客」について流暢で抑揚もあり,独創性もうかがえる発表でした。

3年生髙橋さんは唯一の3年生で英語科の女子です。自身の空手の経験からの「男女平等」についてのスピーチでやっぱり東高英語科の3年生だなと思わせる発音・リズムや表現力に優れたものでした。

 

髙橋さんの発表を聞いていると今回「男子女子」や「普通科英語科」と書くこと自体間違っているのかもしれませんが,それだけ男子も女子も普通科も英語科もなく,東高全体で取り組んだことを書きたかったので許してください。

 

5人とも素晴らしい発表で,全員を県大会に出場させたかったのですが,各校の枠組みに制限もありますので,3年生の髙橋さんと2年生の瀬川さんのふたりに東高の代表として県大会に進んでもらうことになりました。ふたりは是非さらに磨きをかけてください。

 

いつも言っていますが,「結果よりもその過程」です。5人以外の東高生で今回のスピーチコンテストに挑戦してくれた多くの人に心から賞賛と感謝の拍手を送ります。もちろん指導してくれた先生方にも感謝しています。間違うことへの恐れや人前で発表することへの恥じらいに打ち克って発表した人にだけ味わえる達成感は,どんな賞状・トロフィーよりも価値がありますよね。勇気を手に入れた人は強くなります。

 

気がつけば校長の呟きも40号まできました。これも東高生が頑張っているから書けるのです。東高生の皆さんありがとうございます。

 

令和4年7月13日 山内

39.野球部夏の大会 ~注目されること~

 先週末から野球の夏の大会がはじまりました。9日(土)に東高野球部の試合は石巻市民球場で相手は塩釜高校です。今年の春の県大会でも16強入りし,7年連続で春秋県大会に出場している好チームです。初回に東高が1点を先制しましたが,お互いに要所要所で守り合い1対0のまま終盤を迎える予想通りの接戦となりました。8回に1点を追加して迎えた最終回は相手に1点を返され,なおも2死2塁のピンチでしたが,それを乗りこえ東高が接戦をものにしました。塩釜高校は最後まであきらめずに,チーム一丸となって戦う元気のある予想以上の素晴らしいチームでした。翌朝,勝った東高選手のコメント等は新聞で報じられました。もちろん負けた相手もです。

 

 東高に限らず,野球の特に硬式野球の夏の大会は注目されます。テレビで放映されたり,新聞でも試合はもちろん,監督や選手の談話やこぼれ話まで詳細に報じられます。一生懸命活動してもメディアに取り上げられない部活がほとんどなのですが。一方で野球部の活動には様々な制約があるのも事実です。ほんのささいなミスでも大きく報じられることもあります。みな同じ高校生の部活動なのですが。

 

 私にとっては東高の生徒は一人一人が主役であって,注目される・されないに関わらずどの部活もあくまで高校生の部活動として応援しています。野球部は次も試合ができることを幸せに思ってください。次も全力で楽しんで戦ってきてください。私はいつでも応援しています。

 

令和4年7月11日 山内

 

38.授業の様子 ~授業の主役は~

 今週に入っても暑さは変わらず。先週までよりは高くなくとも30度超えの毎日。さて,実習生の研究授業に参加してきました。2年生の世界史,7月4日に合衆国独立革命からフランス革命とナポレオンという教科書の続きも面白かったですね。5日は3年生の政治経済,単元は東西冷戦。この教科書作成,採択の時期には誰も現在の国際情勢のことを予想していなかったと思います。鉄のカーテン時代の国名・国土を映し出したスライドはとても興味深いものでした。時代と自分自身の年齢も実感しました。「歴史は繰り返す」古代ローマの歴史家クルティウス・ルフスの言葉ですが,どうなりますかね。

 

1年生の生物の研究授業は実際に椅子に座って授業を受けてみました。この授業に限らないことですが,確かにスライドは便利です。しかし,教師は生徒を見ずに,生徒も教師を見ずにお互いに機械やスライドだけを見ているような印象でした。角度によっては見にくい座席もあったかな。できることから対応します。

 

 最後は福盛田主任に案内されて,3階のフロアに足を運びました。総合的な探究の時間です。さすが東高の3年生,発表者のプレゼン力に視聴者のリスニング力。ディバイスだけを見るのではなく,プレゼン時は相手を見ながらの発表。聞き手側のうなずき,合いの手,適度のツッコミ等とても感心させられました。1,2年生にも見せたかったな。

 

研究授業も総探も共通して言えることは一つ,主役は生徒だと言うことです。野球の開会式も無事に開催されました。全選手を代表してあるキャプテンが「平和時に野球ができることの喜び」と選手宣誓していましたが,まさにそのとおりですね。週末は東高野球部が試合です。会場は石巻市民,応援しましょう。東高はいつでもどこでも生徒が主役です。

令和4年7月5日 山内