校長室だより

校長の呟き ~東の空から~

3 ゴールデンウイークまで、あと少し!

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

3 ゴールデンウイークまで、あと少し!

             令和6年4月18日(木)

 

 新学期スタートから10日ほど経ちました。生徒の皆さん、無事にスタートを切れたことと思います。どうでしょうか。

先週の12日(金)より23日(火)まで授業時間を5分短縮して、放課後にクラス担任と生徒全員との二者面談を実施しています。もし、高校生活で不安や悩み等があれば、遠慮なく担任の先生に相談してほしいと思います。また、今年度より養護教諭の先生が2人体制となりました。健康のこと等、他の悩み事でも構いませんので、養護教諭の先生に相談したいことがあれば、これも遠慮なく保健室に行ってみてほしいと思います。

さて、先日に自宅でテレビニュースを見ていたら、「2024年本屋大賞」大賞受賞作の「成瀬は天下を取りにいく」が紹介されていました。図書司書の須藤さんに話したところ、その本が図書館にあるとのこと。早速借りて読んでみました。私はあまり小説とかは読むことはないのですが、とても面白かったです。主人公の「成瀬あかり」の自分のやりたいことをやる行動力も魅力的でしたね。「階段は走らない」での同窓会の話は、読んでいてとても引き込まれました。そういう年齢なので。また、「線がつながる」での「大貫かえで」の入学後の人間関係構築の話はびっくりでした。今の高校生はこんなに他人に気を遣うのかと思いました。東高ではこういうことはないと信じています。「大貫かえで」さんの「一度きりの高校生活だし、後悔のないようにチャレンジしてみようと思ったの。」この言葉のように、皆さんどんどんチャレンジしてみてください!最後の「ときめき江州音頭」での主人公の気持ちの揺れ具合も、とても微笑ましいと思いました。

興味のある方は、ぜひ図書館で借りて読んでみてください。

20日(土)は授業参観とPTA総会です。部活動見学と食堂の利用もできます。たくさんの保護者の方々のご来校をお待ちしております。

新学期からの疲れが、生徒の皆さんも先生方も溜まっているころと思います。26日(金)の運動会の準備も大変ですが、その行事が終われば、ゴールデンウイークです。部活動で頑張る人も多いとは思いますが、時間を見つけてゆっくりと休んでほしいと思います。運動部の皆さん、体力には自信があると思いますが、Active Rest(積極的休養)も必要ですよ。

 

   

2 対面式、部活動紹介、生徒会役員の大活躍!

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

2 対面式、部活動紹介、生徒会役員の大活躍!

             令和6年4月11日(木)

 

 新学期スタートから3日目の4月10日(水)の2校時に対面式、3・4校時に部活動紹介が体育館で行われました。新入生の皆さんに対して、各部はパフォーマンスや一発芸をしながら、部の紹介やアピールをして新入生を勧誘していました。新入生の皆さん、いかがでしたか?楽しんでいただけたでしょうか。

 今回お知らせしたいのは、この行事を企画・運営した生徒会役員の皆さんの活躍です。人数が少ないながらも、新入生の誘導や、時間配分を考えながらの進行と大活躍でした。ほとんど先生方の力を借りずに、見事に運営してくれました。門間生徒会長をはじめ、生徒会役員の皆さん、大変お疲れ様でした。

 今回のような学校行事を、生徒会役員や実行委員会が主体となり、先生方の力を借りずに、企画・運営をするスタイルは、東高の素晴らしいところであり、よい伝統の一つであると思います。どんどん新しい企画を考えて、より楽しい行事となるように挑戦して下さい。私は生徒の皆さんを信頼して応援しています。

今年度の東高のスローガンは、「失敗を恐れずに挑戦」と「他者へのリスペクト」、そして「Enjoy EAST」です。

生徒の皆さん、みんなで楽しく学校を盛り上げていってください。

 

  

1 令和6年度がスタートしました!

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

1 令和6年度がスタートしました!

           令和6年4月8日(月)

 

 4月8日(月)に新任式、始業式、そして午後から入学式が行われました。東高の敷地内にある桜も見頃を迎え、新学期のスタートと新入生の皆さんをお祝いするかようでした。

 新任式では、欠席の方もいらっしゃいましたが、16名の新しい教員と事務職員の方々をご紹介させていただきました。人数が多いため、代表で教頭先生にご挨拶いただきました。

 新転任の皆さん、ぜひ東高に「新しい風」を吹き込んでいただくことを期待しております。

一緒に頑張りましょう!

 始業式と入学式では、2、3年生の皆さんと新入生の皆さんに、ほぼ同じことをお願いしました。以下の3つです。

 ① 失敗を恐れずに挑戦

 ② 国際情勢への関心

 ③ 他者へのリスペクト

 生徒の皆さんも、我々教職員も、安心して「トライ(挑戦)&エラー(失敗)」ができる東高になればいいなぁと私は思っています。もし失敗しても誰かが助けてくれる、フォローしてくれる、お互いに助け合える仲間や同僚がいる学校にしていくことが、今年度の私の目標です。生徒の皆さんが安心して学校生活を送ることができるように、先生方が安心して働くことができる職場に、この1年頑張っていこうと思います。

 どんな1年になるか、私はズキズキ、ワクワクしています(前の朝ドラの影響?)。

生徒の皆さん、この1年「Enjoy EAST!」を合言葉に、高校生活を楽しんでほしいと願っています。

34 オーストラリア海外研修、無事終了! 令和5年度修業式

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

34  オーストラリア海外研修、無事終了! 令和5年度修業式

                          令和6年3月25日(月)

 

 3月12日(火)から9日間の日程で、オーストラリア・ケアンズで海外研修を実施しました。希望生徒17名が参加し、ホストファミリーの皆様にお世話になりながら、様々なアクティビティと見学研修を行ってまいりました。参加した生徒にとっては、日本では決して体験できない、貴重な経験となったはずです。感じたこと、学んできたことを、ぜひ東高に還元していただきたいと思います。大変お疲れ様でした。

この研修に当たり多大なるご支援をいただいたオーストラリア関係者の方々、ホストファミリーの方々、全面的なご協力をいただいた保護者の方々、企画から実施まで綿密にサポートいただいた株式会社インターサポート様、関係各位の皆様に心から御礼申し上げます。

 

3月22日(金)は令和5年度修業式でした。1学年238名、2学年233名の皆さんが進級することになりました。おめでとうございます。生徒の皆さんの、この一年間の頑張りをたたえるとともに、令和6年度の活躍に期待したいと思います。

修業式の校長講話では、以下のこと(抜粋)をお話しさせていただきました。

 

令和5年度もあと1週間ほどで終わり、令和6年度がスタートします。今年度は皆さんにとってどんな1年でしたか。

 私は、昨年の4月に東高に来て、校長としてはゼロからのスタートで、毎日が今まで経験したことのない、新しいことの連続でした。本当にあっという間の1年だった感じがします。

 その中で、生徒の皆さんが部活動や学校行事、校外活動等の様々な場面で活躍している姿を見て、「自分も頑張ろう」と思ったことが、何度もありました。生徒の皆さんが、東高での生活をEnjoyしている姿が、私の元気の源であったと思います。

 皆さんも、家庭や学校生活で、嫌なこと、辛いこと、うまくいかないことはたくさんあると思います。落ち込むときもあると思います。その時に、どう踏ん張るか、乗り切るかなのですが、自分ひとりで頑張れないときは、ほかの人に助けてもらうか、もっと人を頼ってもいいかなと思います。

 我々人間は、年齢が上がるほど、「人を頼っちゃいけない」とか「自分で何とかしなくちゃいけない」、「甘えちゃいけない」という考えが強くなる気がします。私は、先生方に、わからないことがあったり、困ったことがあったりしたら、「助けて」、「教えて」、「手伝って」と言い合える職場にしていきましょうと言っています。先生方も、生徒の皆さんも、お互いに助け合える、協働して学び合える、仕事ができる学校になればいいなぁと思っています。全く自分で考えない、自分で努力せずに、人に頼ってばっかりではダメですが、本当に考えてもわからない、判断がつかないことは、わかる人に聞くのが私は一番だと思っています。

 皆さん、東高をお互いに助け合える学校にしていきましょう。

 

 次に、2年生の皆さんは、4月からいよいよ最上級生として東高を引っ張っていくこととなりますね。運動部の皆さんは、5月からは高校総体の予選も始まります。6月の県総体、7月の甲子園予選を見据えて練習を頑張っていくと思います。私も部活動の顧問をやっていた時、部員たちに「本当に3年生になったと思ったら、あっという間に高校総体となるよ。」と話していました。4月はいろいろ行事があって忙しいですし、新学期に慣れたと思ったら、GWとなり、高校総体の時期となります。自分やチームが納得できる、試合やパフォーマンスができるように、毎回の練習を大事にして、目標に向かって挑戦して下さい。

部活だけではダメですよね。皆さんの進路希望実現のための取組みも忘れてはなりません。これも1日1日の積み重ねが大事となってきます。毎日の授業を大切にして下さい。先日卒業していった先輩方も、一人ひとりが努力し、自分の進路を決定し、巣立っていきました。先輩たちを超えることができるよう、これも自分なりに挑戦し続けて下さい。

1年生の皆さんは、中堅学年となりますね。4月になって新入生を見ると、「1年前の自分」を思い出すと思います。あらたな環境に入ってきて、緊張している新入生に暖かく接してあげて下さい。声をかけてあげて下さい。皆さんが優しく、自分の1年前の経験を話してあげること、後輩の不安や悩みを聞いてあげるだけで、新入生は安心するでしょうし、新入生にとってはとてもありがたいことだと思います。これは、2年生の皆さんにも言えることですね。

 結びに、来年度も生徒の皆さんと先生方にとって、いい年になりますようお祈りいたします。

33  東日本大震災から13年、みやぎ鎮魂の日

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

33  東日本大震災から13年、みやぎ鎮魂の日

                          令和6年3月12日(火)

 

 3月11日(月)は、みやぎ鎮魂の日でした。東日本大震災から13年経ちましたが、生徒の皆さん、先生方はそれぞれの3月11日を過ごしたと思います。本校では午後2時46分に、出勤している教職員が黙とうを行いました。

 3月12日(火)は生徒登校日で、12時から放送による全校集会を行いました。震災当時は3歳と4歳だった生徒の皆さんに対して震災の記憶を風化させないために、本校事務室の梶原次長さんにお願いして、講話をしていただきました。

梶原次長は、「能登半島地震に係る災害時学校支援チームみやぎ」として能登町教育委員会及び能登町内の小学校と高等学校に2月19日から2月23日まで派遣されました。今回、派遣された能登半島の様子や震災についての想いなどを話していただきました。

以下がお話しいただいた講話の内容となります。ご紹介いたします。

 

皆さんこんにちは。事務室の梶原です。2月19日から23日まで災害時学校再開支援チームの一員として能登半島へ派遣されました。短い期間の派遣だったことから、なかなか皆さんに詳細を伝えるのは難しいと感じていますので、今日は私の経験と思いを伝えたいと思います。

大災害となった「東日本大震災」の発生から、昨日で13年の月日が流れました。人々の記憶も年々薄れている現実がありますが、3月11日という日は、犠牲になった人々に追悼の意を表し、震災の記憶を風化させることなく後世に伝える日であることが定められており、あの日を思い出し・考え・伝え・そして繋いでいく重要な日だと考えています。

皆さんは、昨日どのように過ごしましたか?当時のことをはっきりと覚えている人、あまり覚えていない人を含めて、それぞれの3月11日を過ごしたと思います。その中で1月に起きた能登半島地震にまで思いを寄せた人はどれくらいいたでしょうか?自分たちの身に起きたことではなく、報道も徐々に少なくなってきていますので、どこか遠くの地で起こった出来事に捉えているかもしれませんし、現地の小中高校生の気持ちを自分の心に置き換えていない人もいるのではないかなと思ってしまいます。

そんな皆さんに少し思ってほしいことがあります。大震災の記憶が薄い人であっても、コロナ禍で色々と制限をされたことは確実に覚えているでしょう。楽しみにしていた学校行事、部活動、家族や友達との楽しみが、ことごとく制限された苦い思いが心にあると思います。昨年からコロナによる制限も大幅に解除され、様々な活動が制限なく送れる日常になっています。

しかし、皆さんの同世代である、能登半島地震で被害を受けた地区の小中・高校生は、地震被害により、様々な活動に制限を加えられています。実際に私が訪問した能登高校でも部活が中止になっていました。また、特別教室棟は避難所になっており、実験や実習の授業は行えない状況でした。

もう一つ訪問した小学校は体育館が壊れ、校庭も地割れの被害があるため、体育の授業は行えない状況でしたし、特別教室も多数の被害があるため、理科や音楽の授業も制限されています。別の学校では、これから校庭に仮設住宅が建つ学校もありますし、体育館が壊れているため、卒業式を校舎内のせまいランチルームで行う中学校もあります。

もし、またコロナ禍の時のように、様々な活動に制限を加えられる日常に戻るとなったら、皆さんはどう思いますか?もう二度と戻りたくないと思う人が大半でしょう。能登で被害を受けた地区の皆さんは、そんな日々がまた戻ってきているのです。そしてこれからもしばらく続いていきます。そう思えば、少しは被災された方々へ思いを寄せていただけるでしょうか?直接の援助はできなくても、被害を受けた方々へ思いを寄せること・気持ちを考えるということは、大事なことだと思います。

みやぎ鎮魂の日に際しての全校集会となります。東高の生徒の皆さんが、みやぎ鎮魂の日というものの意味を考えていただき、そして今よりもう少しだけ、能登半島の人々へ気持ちを寄せていただけることを願って、私の話を終わりたいと思います。

32  第35回卒業証書授与式

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

32  第35回卒業証書授与式

                          令和6年3月4日(月)

 

 先週の3月1日(金)、卒業式が行われました。たくさんの保護者の方々と御来賓の皆様の御参加のもと、英語科36名、普通科196名の卒業生(35回生)が巣立っていきました。卒業生の皆さんが、これから自分らしい、素晴らしい人生を歩んでいくことをお祈りいたします。

 卒業式の校長式辞でお話しした内容を抜粋して、以下に記載いたします。

 

皆さんが新しい生活に旅立つにあたり、私からお伝えしたいことがあります。それは、「他者へのリスペクトを忘れずに生きていってほしい」ということです。現代社会は、個が尊重される時代であり、一人ひとりの個性や考え方、生き方が尊重されると同時に、仲間とともに活動する、協働が求められている時代でもあります。個人が尊重されつつも、他者とのかかわりが求められているのです。他者をリスペクトすることで、相手との信頼関係を築き、より良い人間関係を築くことができます。お互いに尊重し、支え合い、ともに成長していくこともできると思います。リスペクトは、差別や偏見をなくし、多様性を尊重する社会をつくるために不可欠な要素です。

十人十色という言葉があるとおり、他者の考えや感じ方は自分と同じとは限りません。自分の考えを押し付けたり、相手の考えを否定したりするだけでは協働はできません。相手の意見や考え方に耳を傾け、尊重することは自分自身の幅を広げることとなり、自分自身の成長につながるのです。

グローバル化が進み、人工知能のAIが人類を脅かす存在となりつつある現代社会においては、異なる文化や価値観を持つ人々と共存していくことが求められます。リスペクトは、異なる価値観を持つ人々と理解し合い、協力していくために必要不可欠なスキルであると考えます。

経済産業省が令和4年に発表した未来人材ビジョンによると、これからの教育には新たな未来をけん引する人材を生み出すことが求められているそうです。その人材とは、「好きなことにのめり込んで豊かな発想や専門性を身に付け、多様な他者と協働しながら、新たな価値やビジョンを創造し、社会課題や生活課題に『新しい解(答え)』を生み出せる人材である。」とのことです。ぜひ、皆さんがそのような人材となって、社会に貢献していただくことを期待します。

結びになりますが、本日、この学び舎を巣立っていく一人一人が、保護者の方はもちろん、これまで支えていただいた多くの方々への感謝を忘れずに、これから社会に出て大いに活躍し、自分らしい、豊かな人生を送ることを心から祈念いたします。

あわせて、皆さんの母校、仙台東高校が、今後も更なる発展を遂げていくために努力していくことをここに誓い、式辞といたします。

令和6年3月1日

宮城県仙台東高等学校 校長 藤垣庸二

31 仙台の最高気温21.1℃! 2月の観測史上最高を記録

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

31 仙台の最高気温21.1℃! 2月の観測史上最高を記録

                          令和6年2月16日(金)

 

 例年のこの時期はまだまだ寒い日が続くのですが、14日(水)は仙台市で18.4℃、昨日の15日(木)は何と21.1℃と観測史上最高を記録しました。天気予報によると、来週の初めの頃も気温の高い日が続くそうです。寒暖差が大きい日があるので、生徒の皆さんも先生方も体調を崩さないように注意してほしいと思います。今年の桜も早く咲くかもしれませんね。花粉症の方は大変な時期に入りますね。

 学校以外の話になって申し訳ありませんが、先日行われたバスケットボール女子のパリオリンピック最終予選において、日本女子チームは見事にオリンピックの出場権を獲得しました。予選を勝ち抜いての男女そろってオリンピック出場は、48年ぶりとのことです。日本のバスケットボールが世界に通用することを証明することができ、バスケットボールの関係者にとってはとても嬉しいと同時に、バスケットボールにかかわっている子供たちにも大きな影響を与えてくれると思いました。日本でのバスケットボールの人気がさらに高まるとともに、日本のバスケットボールがさらなる進化を遂げてほしいと願っています。

 報道にもありましたが、本当に崖っぷちからのオリンピック出場権の獲得でした。今回の最終予選の競技形式は、4チームの総当たりリーグ戦で上位3チームがオリンピック出場というシステムでした。日本(世界ランキング9位)はスペイン(同4位)に快勝し出場権獲得に王手をかけましたが、208cmのセンターを擁する地元ハンガリー(同19位)に惜敗。2ゲーム終了時点で全チームが1勝1敗で並ぶ混戦模様。日本は最終戦のカナダ(同5位)に負けた場合(1勝2敗)、ハンガリーとスペインの試合結果次第となり、ハンガリーはスペインに負けて(1勝2敗)も日本に勝っているため出場権獲得。ハンガリーは最終戦のスペインに勝っても負けても出場権獲得の状況でした。しかもスペインはハンガリーに勝たないと出場権を獲得できないため、世界ランキング4位の意地にかけても必死になって戦います。日本にとっては、最終戦のカナダに何としても勝たなければいけない状況でした。

 この大会を見て感じたことは、最後まであきらめないこと、勝負は何が起こるかわからないこと、です。逆境になっても、自分たちのやってきたことを信じて、最後まで戦い抜くこと。全日本女子の素晴らしい戦いぶりを拝見して改めて感じました。

30 2月は逃げる、年度末に向けて…

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

30  2月は逃げる、年度末に向けて…

                           令和6年2月8日(木)

 

 早いもので、新しい年になったなと思ったら1月が行ってしまい、2月に入ったなと思っていたら、もう2月も中旬となりました。本当に、「月日が経つのは早いなぁ」というのをこの頃感じます。(私が)年を取った証拠なのかもしれません。年明けの開講式での校長講話でもお話ししましたが、まさに「1月は往ぬる(行く)、2月は逃げる、3月は去る」で、あっという間に年度末と新学期を迎える感じがします。

 さて、昨日の2月7日(水)で3年生の授業が終了しました。3年生の皆さんは、今頃何を感じているでしょうか。今月はあと2回、3年生登校日があり、いよいよ3月1日は卒業式となります。受験でラストスパートの人もいれば、進路が決まって4月からの新生活に向けて準備している人もいるでしょう。先生方や在校生も、皆さんの門出を祝う準備をしています。3年生の皆さんにとって、いい卒業式になることを祈っています。

 また、この時期は卒業生を送り出すのと同時に、新入生を迎え入れる準備もあります。公立高校入試について、昨日2月7日(水)に2回目の入試職員会議がありました。1月に全県で行われた中学生の出願希望調査の結果は、普通科が1.27倍、英語科が0.78倍という結果となりました。多くの中学生の皆さんに希望していただき、本当にありがたく思っております。宮城県公立高校第一次募集の出願は、2月13日から2月16日までです。多くの中学生の皆さんが本校に出願してくれることを願うと同時に、中学生の皆さんに希望してもらえる、選ばれる高校となるよう努力したいと思っております。

 2月19日(月)からは、1・2年生の学年末考査が始まります。現在はインフルエンザや新型コロナウイルスの感染者の増加が心配な状況です。しかし、ここから年度末まで一気に過ぎていく、行事が盛りだくさんの、我々教員にとっては忙しい日々が続きます。

 生徒の皆さんも先生方も、そして自分自身も、体調管理に留意して年度末と新学期を迎えてほしいと思っています。

29  大学入学共通テスト終了、仙台積雪2cm

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

29  大学入学共通テスト終了、仙台積雪2cm

                                    令和6年1月17日(水)

 

 先週末の1月13、14日に大学入学共通テストがあり、本校からは118名の生徒が仙台市内各会場に分かれて受験しました。両日ともに穏やかな天候で、大きなトラブルもなく、全員無事に受験したとの報告を受けております。15日(月)に自己採点を行い、大手予備校2社にデータを送付、そのデータをもとに校内での分析会、個人面談等を経て、国公立大学等への出願という流れとなります。受験する生徒の皆さん、2次試験に向けて頑張ってほしいと思います。皆さん全員が喜びの春を迎えられることを願っています。

 私自身は「共通一次」の時代で、理科社会も2科目ずつ受験、1000点満点でした。計算すると、40年前となりますね(笑)。確か、仙台南高校が会場で、当日風邪気味で市販の風邪薬を飲んでしまい、少し頭がボーっとして受験したことだけ覚えています。点数が取れなかった言い訳ですけどね。生徒の皆さん、大事なテストの前に風邪薬を飲んではいけませんよ。

 16日(火)は仙台で2cmの積雪がありました。昨年12月17日(日)以来の積雪。JRは通常運行でしたが、道路は大渋滞。生徒の皆さんも先生方も通学・通勤に大変だったと思います。雪の影響による遅刻は、すべて公認としております。先生方にもお話ししておりますが、くれぐれも急いであるいは慌てて事故を起こすことのないように、ゆっくりと運転や登校をしてほしいと思っています。保健日誌によると、3名の生徒が登校中に自転車で転倒し、うち2名は早退して医療機関を受診しています。自転車運転時はもちろん歩行時も凍結や積雪の路面には十分気をつけてください。時間を守ることも大事ではありますが、それよりも皆さんの安全や命のほうが大事です。

 この冬に、あと何回積雪があるかはわかりませんが、時間に余裕を持って行動しましょう。私も、時には「仕方がない」と割り切り、開き直ってゆっくりとゆったりと物事に取り組みたいと思っています。

28  冬季休業終了!本日開講式

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

28  冬季休業終了!本日開講式

                                 令和6年1月9日(火)

 

 冬休みが終わり、本日体育館で開講式が行われました。インフルエンザの影響や寒さが心配されましたが、感染拡大している様子もなく、事務次長さんが早朝から体育館に暖房を入れてくれたおかげで、全校生徒と先生方が一堂に会して集会を持つことができました。

 開講式でお話しさせていただいたことは、まずは能登半島地震のことです。被害にあわれた皆様に心よりお見舞い申し上げます。元旦の夕方、家族や親戚が集まり団らんしている時に、震度7の地震が起こるとは誰もが思っていないと思います。

我々が経験した東日本大震災から13年が経とうとしています。当時、生徒の皆さんは小学校入学前ですが、怖かったり苦労したりした記憶があると思います。その時の思いがフラッシュバックしてしまった方もいるかもしれません。講話では手短に、震災の経験を忘れないこととともに、日頃からの備えを忘れないことをお話ししました。

 2つ目は、2日に起こった羽田空港での航空機事故を例にあげ、コミュニケーション・エラーを起こさないための「確認会話」について話しました。

 3つ目は、「1月は往ぬる(行く)、2月は逃げる、3月は去る」の言葉をあげて、あっという間に今年度が終わる話をしました。3年生の皆さんが登校するのもあと数日、高校生活のまとめの時期です、頑張ってくださいと激励しました。

 最後に、「くどいな、またか…」と生徒の皆さんは思ったかもしれませんが、自転車通学時のヘルメット着用について、保護者の方とともにぜひ検討してほしいとお願いしました。

 生徒の皆さんには、本当に命を大切にしてほしいとともに、安全に登下校してほしいとの私の願いを込めて、お話しさせていただきました。

 さぁ、令和6年、西暦2024年がスタートしました。どんな1年になるか誰もわかりませんが、生徒の皆さんと先生方にとって良い1年となるようお祈りしております。

 ちなみに、初詣での私のおみくじは「大吉」でした。久しぶりの「大吉」です。そのおみくじは大事にカバンにしまって持ち歩いています。

27  冬休みです。Merry Christmas and a Happy New Year !

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

27  冬休みです。Merry Christmas and a Happy New Year !

                                    令和5年12月25日(月)

 

 12月21日(木)の午後、一般社団法人日本国際協力センター(JICE)が実施する、『対日理解促進交流プログラム「2023年度カケハシ・プロジェクト」(米国)高校生招へい第7陣プログラム』でアメリカ合衆国の高校生20名と学校関係者5名が来校しました。訪問団は来校前に、震災遺構の旧荒浜小学校を訪問し、本校の英語海外文化部の生徒3名が案内役と語り部をしてくれました。その様子は放送局のニュースで取り上げられました。

https://www.khb-tv.co.jp/news/15090901

アメリカの高校生たちは6校時の1学年のLHRに参加し、クリスマスパーティーやドッチボール大会に加わって、本校生徒と交流しました。放課後は、部活動を見学したり実際練習に参加したりしました。とても喜んでいたようです。

案内してくれた英語海外文化部と国際交流委員の生徒の皆さん、LHRや部活動見学に協力してくれた生徒の皆さんと先生方、国際部の先生方、ご協力ありがとうございました。

 

12月22日(金)は賞状伝達式と閉講式を行いました。私からは生徒の皆さんに、冬休みに取り組んでほしいこと、他者へのリスペクト、多様性の尊重、学校評価アンケートについて、そして交通安全についてお話しさせていただきました。生徒の皆さん、聴いてくれてありがとうございました。

インフルエンザのため、1学年の1クラスは1校時終了後に授業を打ち切り、下校させる措置をとりました。感染症予防については、引き続き取り組んでいきましょう。

 

令和5年、2023年も残り1週間となりました。生徒の皆さんや先生方が、穏やかな年末年始を迎えられるよう願っています。

生徒の皆さん、年明け1月9日(火)の開講式で、元気に再会しましょう。

26  仙台市街地、初積雪・・・

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

26  仙台市街地、初積雪・・・

                                 令和5年12月18日(月)

 

 12月17日(日)の午後から夜にかけて、仙台市中心部でも積雪となりました。いよいよ冬本番という感じですね。今朝の通勤前、車に積もった雪を下ろしながら感じました。

 学校はというと、修学旅行も無事終わり、冬休みまであと少しというところです。依然としてインフルエンザが猛威を振るっていますが、学級閉鎖とまでは至らない状況です。

 先週は、生徒の通学時の交通事故が相次ぎ、職員会議で先生方に対して、生徒の皆さんの通学時の安全確保について十分注意喚起するようお願いしました。生徒の交通安全委員会でも、全校生徒に対して注意喚起の方策を考えてもらっています。もちろん、先生方の組織である生徒指導部でも検討してもらっています。

 22日(金)の校長講話でもお話ししようと思っていますが、生徒の皆さんの通学時において「命を守る」観点から、ヘルメット着用を呼び掛けようと思っています。本校は、全校生徒の8割強が通学に自転車を利用します。秋頃から生徒の交通事故が増加しており、先週は重大事故も発生してしまいました。学校としてヘルメット着用義務化を検討せざるを得ない状況となっています。県教育委員会や県警察本部からの強い要請もある現状です。

冒頭でも書きましたが、これからの時期は路面凍結の恐れも高まります。学校周辺の農道は、吹きっさらしの道路となり、除雪や融雪剤をまくこともないため、自転車通学生徒の皆さんは十分気をつけてほしいと思います。

 

今年も残り2週間となりました。生徒の皆さんや先生方が、いいクリスマスや年末年始を迎えられるよう願っています。

25  修学旅行出発!

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

25  修学旅行出発!

                            令和5年12月8日(金)

 

 後期中間考査も終わり、いよいよ師走に入りました。早いですね。2023年もあと数週間で終わりです。

12月4日(月)は吹奏楽部の全国大会壮行式を行いました。昼休みに体育館のフロアで2回演奏を披露してもらい、その後全校生徒が体育館に集まり、生徒会の進行で壮行式が行われました。吹奏楽部部長の清川さんから力強く決意表明をしてもらいました。私も激励の挨拶でお話ししましたが、全国のステージに立たないと見ることができない景色、わからないことが必ずあると思いますので、今までやってきたことを遺憾なく発揮してもらいたいと思います。

 本日12月8日(金)、2年生の皆さんは無事に修学旅行に出発しました。私も仙台空港に見送りに行きました。皆さん元気そうでしたね。楽しんできてほしいと思います。

学校出発である英語科の見送りはできませんでしたが、南国グアムで貴重な経験をしてきてほしいと思います。帰りの出迎えはするつもりです。学校で待っていますね。

 普通科の2年5組は、朝早い便で予定通り出発しました。しかし、普通科2、3、4、6組の皆さんが乗る飛行機は、機材の調整ができなかったため、予定より45分送りの出発となりました。現地到着時間が遅れますので、予定の行程が一部変更となりました。残念ながら、行きたいと思っていたところに行くことができない人もいるようです。交通機関のことですので仕方がない部分もあると思います。

 

高校生活の思い出となる修学旅行。皆さん存分に楽しんで、無事に帰ってきてください。

24  イノシシ校舎内に侵入!ガラス3枚破損の被害

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

24  イノシシ校舎内に侵入!ガラス3枚破損の被害

                                    令和5年11月24日(金)

 

 11月23日(木)勤労感謝の日は穏やかな朝でしたが、朝8時30分頃、校地及び校舎内にイノシシが一匹侵入し、管理棟から教室棟への渡り廊下のガラス2枚と体育館入口扉のガラス1枚が破損しました。

考査前の休日だったので登校していた生徒が少数であり、ケガをした生徒や教職員はいませんでした。また、グラウンドを少年野球の団体に貸与していましたが、こちらの団体の方々にもケガ人はいませんでした。

教頭先生からの報告を受け、私も出勤して現場を確認しましたが、近くに山林がない田園地帯に位置する本校にイノシシが現れるなんて、考えもしていませんでした。本当にびっくりでした。

本当に世の中何が起こるかわからないですね。生徒や先生方、そして地域住民の皆さんに被害がなかったのが救いでした。

 報道各社が取材に来校し、全国ニュースにもなりました。私あてに心配やお見舞いの連絡も数多くいただきました。ありがとうございました。

 本日(11/24)の教育活動も通常どおりに行っております。まだイノシシの捕獲等の情報は入っていませんので、生徒の皆さんはくれぐれも登下校時に十分注意してください。

ニュースの映像で見ましたが、体長1メートルのイノシシが車よりも速いスピードで走っていました。イノシシは臆病な動物で、人間を攻撃することはあまりないとのことですが、イノシシに突っ込まれたら大ケガしますので、万が一イノシシを見かけた場合は、安全を確保して近寄らないようにしてください。

 なお、本校の周辺は、日頃から頻繁にイノシシ等の大型の野生動物が出現する環境ではありません。今回の教訓を踏まえ、今後もより安全な環境づくり、生徒の皆さんが安心して通うことができる学校づくりに努めていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 生徒の皆さん、来週からの後期中間考査、頑張ってください!

23  県下一斉高校生自転車安全利用門前キャンペーン、      芸術鑑賞会

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

23  県下一斉高校生自転車安全利用門前キャンペーン、芸術鑑賞会

                                   令和5年11月20日(月)

 

 暖かな秋が続いていましたが、ここに来て急に寒さが厳しくなりました。体調を崩して欠席したり、インフルエンザに罹患したりする生徒が増えてきました。皆さん、健康管理に十分注意しましょう。

さて、11月15日(水)の朝に本校正門前で、若林警察署の依頼を受け「県下一斉高校生自転車安全利用門前キャンペーン」が実施されました。若林警察署の警察官や交通指導員の方々、若林地区交通安全協会六郷支部の皆さん、若林区役所の方、そして本校の教職員と交通安全委員の皆さんが参加してくださいました。交通安全やヘルメット着用についてのチラシを配布して、自転車通学の生徒に自転車安全利用について啓発していただきました。大勢の人数で実施したので、自転車通学の皆さんはびっくりしたのではないでしょうか。これから下校時は暗くなり、路面凍結の時期となります。生徒の皆さん、くれぐれも交通事故には注意していただきたいと思います。

翌日の11月16日(木)の午後は、本校体育館で芸術鑑賞会が行われました。今年は音楽のローテーションで、「ラテンオーケストラ・エストレージャ」の皆さんの公演を鑑賞いたしました。「みんなで歌って、踊って、楽しもう!」のスローガンどおりのステージでした。参加型のスタイルで、生徒の皆さんはもちろん、我々教職員もステージに上がり踊りを披露?することになりました。私も教員生活36年目にして、初めてステージ上で踊ってしまいました(笑)。その日の夕方から、下半身が異常にダルくなり、体力の衰えを痛感いたしました。「体育教師として、何とかしなければ!」と思った次第です。

アンコールでは、私の好きな曲であるSMAPの「世界に一つだけの花」やSHISHAMOの「明日も」を歌っていただきました。「No.1にならなくてもいい もともと特別なonly one」とか「良いことばかりじゃないからさ 痛くて泣きたいときもある」とかは、生徒の皆さんに対するメッセージなのかなぁ、と私は感じました。

楽しい1日を過ごしました。生徒の皆さんはどうだったでしょうか。

22  グローバルウイーク終了!! 打ち上げ花火成功!     郡和子仙台市長来校!

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

22  グローバルウイーク終了!! 打ち上げ花火成功! 郡和子仙台市長来校!

                                  令和5年11月10日(金)

 

 11月8日(水)の夕方に、本校PTA主催、本校同窓会の協賛をいただいて、打ち上げ花火を実施いたしました。天候にも恵まれ、多くの生徒と職員が素晴らしい打ち上げ花火を鑑賞できました。地域の方々や周辺の小中学校にもご案内させていただき、六郷市民センターや沖野市民センターから「子供たちと見ることができました。」とお話をいただきました。

 

PTAの吉岡会長さんをはじめ役員の方々の熱意、子供達への思いが込められた、約10分間のショーでした。「コロナ禍で我慢を強いられた生徒たちを応援したい」、「勉強や部活動を頑張っている1・2年生、受験や就職等次のステージを目指す3年生へ、何事も諦めずに立ち向かってほしい」という思いを、生徒の皆さんが少しでも感じ取ってくれたらありがたいなぁと思います。当日の駐車場や周辺道路での交通整理、そして翌日のごみ拾い等、ご活躍いただいたPTAの皆さん、大変ありがとうございました。

 

グローバルウイーク最終日の11月9日(木)の5・6校時には、郡和子仙台市長にご来校いただき、「世界とつながる仙台」と題して、本校生徒に講演していただきました。

仙台市の国際発信の取り組み、防災分野における仙台市の国際的なプレゼンス、インバウンドの取り組み、在仙外国人との共生と、グローバルウイークにふさわしい「国際」を考えることができる内容でした。郡市長は、生徒の質問にも真摯にお答えいただきました。国際交流関連における本校生徒の取り組みも高く評価していただき、生徒に励ましのメッセージもいただきました。

ダイバーシティ(多様性)の考え方、多文化共生社会を目指すこと、そのための一つとして英語よりも「やさしい日本語」で接することも大事、というお話が私は印象に残りました。

さて、生徒の皆さんは、何を感じてくれたでしょうか?

2070年には、日本の総人口の1割超が外国人になると言われています(日経4/26)。

今回のグローバルウイークで、生徒の皆さんがちょっとでも「国際」ということを考えてくれたらうれしく思います。

21  祝 全国大会出場!! 吹奏楽部“East Winds”

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

21  祝 全国大会出場!! 吹奏楽部“East Winds”

                                    令和5年11月6日(月)

 

 11月4日(土)にグランディ21で第52回マーチングバンド・バトントワーリング東北大会が行われ、本校吹奏楽部“East Winds”は、マーチングバンド部門高等学校の部に出場しました。

各県予選を勝ち抜いた11校が出場し、本校吹奏楽部“East Winds”は、6年ぶりに第1位となり、10年連続全国大会出場という偉業を見事に成し遂げました。

生徒諸君は10年連続というプレッシャーのかかる中、苦しい練習に耐え、仲間と支え合い協力することでこの偉業を成し遂げたと思います。心から敬意を表したいと思います。

また、これまで指導に当たってきた山口先生をはじめ、副顧問の先生方、外部コーチの方々、卒業生の方々、そして生徒諸君を身近で支えてきた保護者の方々、本当にありがとうございました。そして、おめでとうございました。

私も会場に行き演奏・演技を見させていただきました。他校の演奏・演技も素晴らしく、圧倒される部分もありましたが、本校の演奏・演技のテーマは「Reflections of INDIA ~バーラト(インド)へのオマージュ~」、インダス文明発祥から約4000年、その風土が生んだ多様な文化を大いなる敬意をこめて表現したもので(大会プログラムより引用)、衣装や演技も他校とは違う感じがしました。音楽と視覚の調和という観点でもとても素晴らしく、正直No.1だったなというのが、音楽について全くの素人である私の感想でした。

今回の反省点をこれからの練習で克服していただき、来月、さいたまスーパーアリーナで行われる全国大会での活躍を期待したいと思います!

 

本日からグローバルウイークが開催されます。放課後に外部の方をお招きしての国際理解・異文化理解講座を行います。11月8日(水)の17時10分からは、PTA主催の花火の打ち上げ、そして11月9日(木)午後は郡和子仙台市長にご来校いただき、「世界とつながる仙台」と題して、本校生徒に講演していただく予定です。

 

東高にとって、とても楽しみな1週間となる予定です。

20  英語科講演会、球技大会、無事終了!

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

20  英語科講演会、球技大会、無事終了!

                                     令和5年10月23日(月)

 

 10月19日(木)は英語科の生徒を対象に、リリーズ・トランサポート代表の莉々紀子(りり のりこ)さんにお越しいただき、お話をいただきました。莉々さんは、本校英語科の6回生(1995年3月卒業)で、国内外で会議通訳・同時通訳としてご活躍している方です。2018年に拠点を仙台から東京に移していらっしゃいます。

 講演前後に校長室でお話をうかがいましたが、高校時代は英語海外文化部に所属し、英語が好きなクラスメートと一緒に過ごしたこと、東高の英語科ならではの環境で過ごせたことにとても感謝しておられました。生徒の皆さんに様々なお話をしていただきましたが、

・(通訳が)できるかできないか、決めるのは自分

・学校の授業を大切にしてほしい

私はこのメッセージが心に残りました。英語科の生徒の皆さんは、何を感じてくれたでしょうか?一人でも多くの生徒が、諸先輩が持っているように、英語科にいることの矜持(プライド)を持って学校生活を送ってくれることを期待しています。

 

 10月20日(金)は球技大会でした。天候が心配でしたが、予定していた全種目を予定どおり行うことができました。開会式の校長挨拶でお話ししたことは、次のとおりです。

・まずは生徒の皆さんがどんな形でもいいから、自分なりに今日一日を楽しんでほしい

・学校行事を生徒の皆さんが自主的に企画・運営していく素晴らしい伝統を続けてほしい

・実行委員会の皆さんの尽力に感謝

選手宣誓をしてくれた3年生2人のパフォーマンスも見事でした(笑)。

すべての種目を見ることはできませんでしたが、生徒の皆さんの盛り上がり、笑顔を見ることができ、とてもいい球技大会でした。閉会式で、成澤先生が生徒の皆さんに向けて話してくれたことが、この行事のすべてを物語ってくれたと思います。

 この勢いで、生徒の皆さんのパワーで、今後の学校生活を楽しんでもらえたらいいなと感じた一日でした。

 

素晴らしい一日に感謝です。

19 通学時の安全確保について

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

19 通学時の安全確保について

                            令和5年10月17日(火)

 

 後期も順調にスタートし、学校行事も無事に終了することができています。

10月11日(水)は成績会議があり、生徒の皆さんの前期成績が確定いたしました。担任や学年主任の先生から、生徒の皆さんの学習や生活状況を聞くことができました。本校だけではないと思いますが、「いかに生徒の皆さんに主体的に学習に取り組んでもらうか」を考えていかなければならないと感じました。

12日(木)には、火災を想定した避難訓練を実施しました。避難開始指示から全校生徒のグラウンドへの避難完了まで7分53秒かかりました。訓練後に曳田教頭先生から生徒の皆さんに向けて、火災避難時の煙への対応について話をしていただきました。

10日(火)から16日(月)までは、今年度2回目の学校公開週間でした。仙台市内中学校の秋休みと重なっていたこともあり、多くの中学生と保護者の方々、また本校生徒の保護者の方々にも来校いただきました。ご来校いただいた皆様、ありがとうございました。アンケートについても集計中ですが、今後の学校運営の参考にさせていただくつもりです。

 

さて、表題にもあげた「通学時の安全確保」ですが、大きな事故ではないものの、自転車での登下校時に車と接触するケースが最近多くなっています。生徒指導部長の先生によると、10・11月は例年事故件数が多くなる傾向であるとのこと。日没が早くなり下校時間帯に薄暗くなっていることも要因の一つかもしれません。

また、近隣住民の方から本校生徒の自転車乗車時のマナーについて、厳しいご指摘を受けることも増えております。

本校では、保護者の方の協力もいただいて、通学経路で約1週間行う通学マナーアップ運動を年間7回実施しております。さらに若林警察署や若林地区交通安全協会の皆様の協力もいただきながら、生徒の交通安全意識の向上に努めております。しかし、残念ながら、事故件数やレットカード数の減少にはなかなかつながっていないのが現状です。

今後も根気強く、生徒の皆さんに交通安全意識の向上を呼びかけていきたいと思います。まずは、生徒の皆さんの安全が第一です。生徒指導部の先生方を中心に、生徒の交通安全委員会にも考えてもらいながら、対策を考えていきますので、地域の皆様、これからもご指導のほどどうぞよろしくお願いいたします。

18 後期スタート 芥川賞作家の佐藤厚志さんトークイベント

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

18 後期スタート 芥川賞作家の佐藤厚志さんトークイベント

                            令和5年10月2日(火)

 

 10月に入って、ようやく秋らしい気候になってきました。令和5年度も折り返し地点です。校長室から見える田んぼも、稲刈りをしている風景となりました。

 今日から後期のスタートですが、そのスタートの日にふさわしい行事を開催することができました。本校11回生の英語科卒業、第168回芥川龍之介賞受賞作家、佐藤厚志さんが本校に来てくれました。

 

 始業式を放送で行い、授業を40分短縮授業として、午後2時45分から1時間、本校体育館に全校生徒を集めてトークイベントを開催しました。代表生徒(生徒会役員)がインタビュー形式で質問して、佐藤厚志さんに答えていただく形で実施しました。全校生徒が配付されたiPadを会場に持参して、リアルタイムで生徒の皆さんからの質問を受け付けました。

生徒代表の門間生徒会長さんと生徒会役員の熊谷さん、大活躍でしたね。お疲れ様でした。ありがとうございました。テレビ局も3社、新聞社も1社が取材に来てくれました。

 佐藤厚志さんのイベント後の感想は、素直な質問や高校生の視点での質問が多くあり、とても素晴らしかったとおっしゃっていました。とても気さくな方で、イベント終了後に校舎案内をしましたが、生徒からの写真撮影のリクエストにしっかりと答えてくれていました。

 

 「やらなくなったら終わりでチャンスは永遠に来ない、やり続けてチャンスが来るのを待ち、そのチャンスをつかみ取る準備をしておく」という意味の話が佐藤厚志さんからあったと思います。また、「いつでも取り返しがきく、ざっくりと生きてほしい」という言葉も私は印象に残りました。生徒諸君はどんな感想を抱いたでしょうか。先輩の話を聞いてそれぞれ感じたことがあると思います。明日からのエネルギーにしてもらえたらと思います。

 

 さぁ、今年度もあと半年。いろいろあると思いますが、頑張りましょう!

17 生徒諸君の活躍!

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

17 生徒諸君の活躍!

                                   令和5年9月19日(火)

9月7日に生徒会役員立会演説会が行われ、信任投票の結果、生徒会長に2年1組の門間司さん、副会長に2年1組の山尾雪寧さんが信任されました。10月から東高のために頑張ってほしいと思います。新会長さんからは校則の見直し等の話があり、「藤垣校長先生、お願いします!」と壇上からお願いされました。頼もしい限りです。ぜひ生徒会を中心に生徒の中で議論を深めて、提案してほしいと思います。期待しています!

 

9月12日は聖和学園高校を会場として、国際理解に関する弁論大会(国際理解・国際協力のための高校生の主張コンクール)が開かれ、東高から3名の生徒が出場しました。県内各校から13名の弁士が参加し、堂々と自分の主張を展開していました。私は全員の主張を聞きましたが、いずれも素晴らしいものでした。1年生の山田美々さんは「国境を越えた水色の贈り物」と題して、自身の使い終わったランドセルをアフガニスタンに送った経験から、教育を受ける機会の重要性を話してくれました。県教育委員会教育長賞を受賞しました。2年生の中西咲葵さんは「奇形界隈」の演題で、Lookismについて話し自己肯定感の重要性を主張してくれました。とても身近なことに着眼して素晴らしいと思いました。3年生の武田恵さんは「太陽の沈まぬ帝国の光と影」の演題で、自身の留学経験をもとに説得力のある主張で、特別賞を受賞しました。

 

部活動での活躍も素晴らしく、水泳部の佐々木舞さんは100mと200mの平泳ぎで第4位となり、10月20日から郡山市で行われる東北新人大会に出場。陸上競技部も陸上の花形である4×400mで第4位となり、今月末福島市で行われる東北新人大会に出場します。リレーメンバーは、2年生の曲田さん、沓澤さん、菊池さん、仲上さんです。

他の皆さんもベストを尽くして頑張ってくれたと思います。また、これから新人大会を迎える部活動やコンクールに参加する部活動も、練習過程を大事にして本番で実力が発揮できるように頑張ってください!

 

21日(木)からは前期末考査が始まります。こちらも頑張ってくださいね。

16 東風祭終了!バスケットボールW杯!

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

16 東風祭終了!バスケットボールW杯!

                            令和5年9月5日(火)

 4年ぶりに一般公開が行われた、第35回東風祭が無事に終了いたしました。開祭式で生徒の皆さんにお話しした通り、ほぼコロナ禍前と同じように開催できたことをとても嬉しく思います。 パンフレットの残部から推定すると来校者は約350人とのこと。ご来校いただいた皆様、ありがとうございました。東高の生徒の皆さんの笑顔とEnjoy EASTしている姿をご覧いただけたと思います。

 暑さで熱中症が心配されましたが、さすが生徒の皆さんの若いパワーで、大きな事故もなく開催できました。実行委員の皆さん、一般生徒の皆さん、そして牛タンとおにぎり販売していただいたPTAの皆さん、本当にお疲れ様でした。

 また、オープニングムービーを作成してくれた、広報担当の石森君、そして映像部の皆さんのおかげで、私の名前を生徒の皆さんに覚えていただけたかなと思います。ありがとうございました。

 

 先週私は、バスケットボールのワールドカップの全日本男子の応援で、テレビに釘付けでした。「もうダメかな」と思った展開でしたが、日本の3ポイントが連続して決まり大逆転。フィンランド、ベネズエラ、カーボベルデに見事な勝利でアジア1位となり、来年のパリ五輪出場を決めました。スラムダンクの安西先生の言葉、「あきらめたら、そこで試合終了だよ」を改めて思い出しました。

 報道でもありましたが、14年前の2009年アジア選手権で日本男子は、史上最低のアジア10位という成績でした。中国の天津市で行われましたが、当時私は国際審判員としてそのアジア選手権に参加していました。そのどん底から日本のバスケットボールがここまでレベルが上がるとは、本当に嬉しい限りです。Bリーグというプロリーグができたことも背景の一つかと思います。時代の変化、進化を感じました。これを契機に、日本のバスケットボールがますます盛んとなり、チーム力が向上することでしょう。日本代表のパリ五輪での活躍を期待したいと思います!

15 夏期開講式

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

15 夏期開講式

                            令和5年8月24日(木)

 

 昨日の8月23日は夏期開講式でした。約1か月にわたる夏休みが終了しました。学校再開というのに、まだまだ暑い日が続いています。長期予報では9月も気温は高めとのこと。異常とも思える高温の日が続いています。

 熱中症対策のため、昨日の開講式は体育館では行わず、校内放送により各教室で行いました。生徒の皆さんの顔を見られなかったのはとても残念でしたが、皆さん充実した夏休みを過ごしてくれたことと思います。今のところ私に事故等の連絡も来ていません。

 

 校長講話では、全国各地での大雨による被害や内水氾濫についてお話しし、防災について考えること。みやぎ学力状況調査での質問紙調査の結果に基づいて、家庭での勉強にもう少し取り組んでほしいことを話しました。

 

生徒の皆さんがこれから飛び込んでいく未来は、皆さん自身で創り上げていくもの。学校や校外での学びは、未来に「備える」「適応する」ためではなく、自分たちで未来を創っていくための「力」をつけるためにするもの。

何のために勉強するのか?生徒の皆さん一人一人が考えて、自分なりの答えを見つけてほしいと思います。

 

夏休みが終わり、あと1週間ほどで「東風祭」が行われます。コロナウイルスの制限が緩和されてのお祭りです。実行委員会の皆さんが中心となって、皆さんの「東風祭」を楽しく創り上げてほしいと思います。

もちろん、主役は生徒の皆さんです!東高の生徒諸君の笑顔とパワーが見ることができることを期待しています。

14 夏期閉講式

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

14 夏期閉講式

                                             令和5年7月24日(月)

 

 本日は夏期閉講式でした。明日から生徒の皆さん待望の夏休みとなります。夏休みとはいっても、本日の午後から1・2年生は7月28日(金)まで、3年生は8月4日(金)まで夏期講習となりますが…。

 新任講師の方の紹介、賞状伝達式、東北大会及び甲子園予選報告会、そして閉講式と内容がたくさんありました。閉講式では、ChatGPT等の生成AIの話をさせていただきました。「考える」ことの大切さ、「努力」することの大切さをお伝えしたかったのですが、生徒の皆さんにとっては、内容があまり面白くなかったかもしれませんね。生徒の皆さんが興味関心を持って聞くことができるよう、「校長講話も内容を工夫しなければならないな。」ということが、本日の私の反省でした。

 それに比べて、閉講式終了後の生徒指導部長の大堀先生のお話は、生徒の皆さんを引き付ける内容でした。「477」という数字が、昨年度に闇バイトで高校生の検挙された人数とはびっくりしました。さすがです。

また、交通安全委員会からの自転車乗車時のヘルメット着用の意識調査の報告も、ヘルメット着用しての自転車乗車で登場する等、工夫を凝らしていました。調査報告の内容も考えさせられました。全校生徒対象の調査結果は以下のとおりです。

 

①「ヘルメットの着用が努力義務となったことを知っているか」→ 知っている91%

②「命を守るために自転車利用時のヘルメット着用は必要と思うか」→ 思う85%

③「自転車利用時ヘルメットを着用しているか」→ 着用している4%

④「ヘルメットを着用しない理由」

 着用が面倒→30%、 義務化されていない→18%、 髪型が崩れる→17%

 費用負担→15%、 格好悪い→14%、 必要性を感じない→6%

 

東高校の生徒は、85%と多くの生徒がヘルメットの必要性を理解しているが、着用率は4%で、様々な理由により着用するに至っていないことがわかりました。着用が簡単で、デザイン的にカッコいいものであれば、着用率が上がる、と同時に生徒の交通安全の意識も高まるのかなと思いました。今後も交通安全委員の皆さんの活動に期待したいと思います。

 

皆さん、事故のない夏休みを過ごしていただきたいと思います。くれぐれも交通事故や水難事故には十分に気を付けてください。8月23日の開講式で元気に再会しましょう!

13 野球部1回戦突破! 教育実習、校内英語弁論大会ともに終了

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

13 野球部1回戦突破! 教育実習、校内英語弁論大会ともに終了

                                   令和5年7月12日(水)

 

 東北地方はまだ梅雨明けはしていませんが、このところ30℃を超える暑い日が続いています。生徒の皆さんも先生方もこの暑さで疲れているとは思いますが、あともう少しで夏休みです!熱中症に気を付けて、体調管理に留意して、あと少し頑張りましょう。

 

 いよいよ甲子園予選が始まり、東高野球部は7月8日(土)鹿島台中央野球場で初戦を迎えました。結果は8-1で勝利し2回戦に進出でした。初戦の固さが見られたのか、芳賀監督や顧問の先生方からは、「内容は今一つ。」との厳しい言葉を聞きましたが、まずは初戦突破おめでとうございます。3年野村亮佑さんの大会第1号となるランニングホームランは、右中間を抜ける鋭い当たりで、ホームでは微妙なタイミングかなと思いましたが、3塁コーチャーを信頼してよく走り、タッチを交わしてスライディング。拙攻が続いていたため、見ていてとてもスッキリしました。次は15日(土)にシード校の東陵高校との対戦です。ぜひ自分たちが取り組んできた過程を信じて、力を出してもらいたいと思います。

 

 昨日11日(火)で3週間にわたる教育実習が終了しました。3人の実習生はいずれも本校OB。校長室に挨拶に来てくれましたが、皆さん「教育実習のおかげで、先生になりたいという気持ちがより強くなりました。」と言ってくれました。嬉しい限りです。「教員採用試験を突破して採用となり、ぜひとも母校に教員として戻ってきてもらいたい。」と、実習生の皆さんにお伝えしました。

 

 11日(火)放課後には、校内英語弁論大会(スピーチコンテスト)が開催されました。6名の生徒(1年生4人、2・3年生各1人)が参加してくれました。私も開会の言葉を英語(なんちゃって英語です)で短く話をさせていただきました。もちろん原稿を用意してです。しかし、参加した生徒の皆さんは、原稿はあるものの、約4分半、ほとんど原稿を見ずにスピーチしていました。とても素晴らしいと思いました。各自一生懸命努力をされたと思います。その努力と参加してくれた勇気に敬意を表したいと思います。

 順位を決めるのことはとても申し訳なかったのですが、(公財)宮城県国際化協会の飛内さんと本校ALTのアイデリン先生に審査していただき、第1位に2年生の八島真悠さん、第2位に1年生の白川実音さんが、本校代表として9月に行われる県大会に出場することとなりました。オープンキャンパスや9月の東風祭でもスピーチしてもらう予定です。

残念ながら入賞にならなかった、1年生の鈴木僚祐さん、大友李美さん、成澤茜奈さん、3年生の牛澤柚結さん、大変お疲れ様でした。

このような英語学習や英語科の活動、国際交流等については、本校の素晴らしい特徴の一つです。生徒の皆さんには自信を持って取り組んでいただきたいですし、どんどん校内外で活躍していただきたいと思います。生徒の皆さんと先生方の頑張りに拍手です!

12 成績会議を終えて…(雑感です)

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

12 成績会議を終えて…(雑感です)

                                   令和5年7月6日(木)

 

 一昨日の7月4日(火)放課後、前期中間考査の成績会議が行われました。学年主任や各クラス担任の先生から、学年やクラスの成績や出席の概要、頑張っている生徒、伸び悩んでいる生徒や努力が必要な生徒について話を聞きました。先生方は生徒の皆さんのためを思って一生懸命指導してくださっています。生徒に対する日頃のご指導とご支援、本当にありがとうございます。

来週の14日(金)からは午前授業となり、午後から三者面談期間となります。保護者の皆様には、お忙しいところ大変恐縮ですがご来校いただき、生徒の学校生活の様子や学習成績、進路希望等について担任の先生と話し合っていただきたいと思います。

 

 成績会議の最後に「生徒の皆さんが、前向きに学習に取り組んでいけるようにご指導をお願いします。」と私から先生方にお願いしました。赤点をとってしまった生徒に対して、「努力が足りない」とか「勉強しなさい」と頭ごなしに指導する先生は本校にはいないと思いますが、「主体的に学びに取り組む態度」を促していくようなアドバイスを先生方にはお願いしたいと思っています。

 

 ここからは本校の成績とは直接関係のない話となりますが、最近の子供たちは失敗を恐れて挑戦しない、評価を気にして自分に自信が持てない、とよく言われます。「どうして思うように(生徒が)学んでくれないのか」と教員の悩みは尽きません。しかし、鏡となるのは目の前の子供(生徒)たち。教える側の力量や工夫が足りないから、教わる側が学習しないのだ、という(教員側から見れば)厳しい見方もあります。

 教える・教わるの関係だけではなく、お互いから学び合うことができたら、一緒に学びを作り出すことができたら、信頼関係はより深まり、生徒も教員も主体的に意欲をもって学習に臨んでくれるのかなと思います。

 失敗から学ぶものはとても大きいと思います。生徒も教員も安心して失敗や試行錯誤ができる、もし失敗しても周りの仲間が助けてくれる、できないことも含めて自分の存在が認められる「大らかさ」がある学校になればいいなと思っている今日この頃です。

11 祝!水泳部東北大会出場、甲子園予選組合せが決まる

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

11 祝!水泳部東北大会出場、甲子園予選組合せが決まる

                                                                 令和5年6月29日(木)

 

 昨日(6月28日水)夕方の土砂降りが嘘のように、本日は梅雨の晴れ間です(これから天気が急変するかもしれませんが…)。昨日は、保護者の方が車で迎えに来てもらって帰宅する生徒さんが多かったと思います。生徒の皆さん、梅雨の時期は特に、登下校での交通事故に注意してほしいと思います。

 交通事故は、どちらかが止まっていれば防ぐことができるといわれます。「あっちが止まってくれるだろう。」と両方思っているからぶつかってしまう。「こちらに来るかも…」とか、「こちらが優先道路だけれど、向こうが一時停止しないで出てくるかも」等の危険予知を心がけたいものですね。

 さて、嬉しい話です。6月23日(金)~25日(日)、県高校総体水泳競技が行われました。3年生の佐々木千紘さんが200mバタフライで第2位、100mバタフライで第8位、1年生の佐々木舞さんが200m平泳ぎで第4位、100m平泳ぎで第6位。女子400mメドレーリレー(1年内海さん、佐々木舞さん、3年佐々木千紘さん、2年小玉さん)第8位となり、7月21日から秋田市で行われる東北大会への出場となりました。選手の皆さんには東北大会での活躍を期待しています。また、大会の雰囲気をぜひ楽しんできてほしいと思います。

 また、顧問の先生から聞きましたが、上位入賞がかなわなかった選手たちが一生懸命支えた結果が東北大会出場につながったとのことでした。まさに、チームとしての勝利ですね。その話をうかがって、とても嬉しく思いました。

 6月26日(月)に野球部の甲子園予選組合せが決まりました。2回戦で第4シードの東陵高校さんとの対戦です。27日(火)の練習で、テレビ局から「注目チーム」として取材を受けていました。選手諸君には、芳賀監督が言っていた「一か月後、自分がテレビに映って活躍している」姿をイメージして、暑い夏を戦い抜いてほしいと思います。

まずは初戦です。私も応援に行こうと思っています。

10 便利な世の中ではあるけれど…

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

10 便利な世の中ではあるけれど…

                                                                  令和5年6月23日(金)

 

 6月22日(木)の6校時、全校生徒を対象に「スマホ・ケータイ安全教室」を行いました。講師にKDDIの方々に来ていただき講話をいただきました。講話の内容は、インターネットで「KDDIスマホ・ケータイ安全教室(青少年向け講座)教材」で検索するとすぐ出てきます。動画を3本視聴して、生徒の皆さんに考えてもらうものでした。

「推し」の応援のために「投げ銭」は、私の世代ではなかったことですし、位置情報やGPS等、スマホ機能の進化は止まることはありません。最後のまとめで話していただいたとおり、「我々がスマホ・ケータイを正しい知識で賢く使いこなす」ことが求められています。

 

今日の朝刊に、対話型人工知能(AI)「チャットGPT」など生成AIの教育への活用について、文部科学省が策定する小中高向け活用指針の原案が報道されました。文部科学省が7月に公表し、いずれ県教育委員会より各学校に通知されると思います。

新聞記事には「情報リテラシーが未熟な児童生徒の利用には学校現場に懸念があり、日本でも海外でも賛否が割れる」(6月23日河北新報朝刊)とありますが、このようなテクノロジーの進歩に、社会も我々学校現場も対応していかなければなりません。これからも社会全体としては、便利さや効率を追求し続けるはずです。

日常生活において不便さを感じて、自分で考え、自分で工夫する。人と話して相談し考えて工夫する。このようにして我々は効率よく不便さを克服してきました。世の中が便利になりすぎると、人は頭を使わなくなります。学校教育では「自分で考え、行動する力」の育成を目指しています。人は「学習する」ことで変わっていきますが、生成AIやスマホを利用して知識量を増やすより、自分で苦労して調べて得た知識や技術のほうが記憶に残ると思いますし、成就感や達成感も大きく得られ、また学習しようと思う動機となります。

私は生成AIや最新テクノロジーを否定はしませんが、前述のスマホと同じように、道具として賢く利用することが教育現場では求められると思っています。

 

今年度、すべての県立高校の生徒に一人一台タブレットが配布されました。本校では4月初旬に届き、現在セットアップや貸与規定の整備等、配付準備を進めています。生徒及び教員への貸与は夏休み明けの予定です。このようにICT利活用については、他の高校と比べて遅れている状況です。申し訳ありません。9月から配置されるICT支援員の協力も得ながら、授業中の活用や学校行事への活用を進めていく予定です。

9 前期中間考査終了しました!

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

9 前期中間考査終了しました!

                                                                令和5年6月21日(水)

 

 今日は夏至で、ここ数日梅雨の晴れ間が続いています。学校周辺の田んぼの緑も濃くなった気がします。明日からまた梅雨空の予報ですが、季節は確実に夏に向かっているようです。

 さて、昨日で4日間の前期中間考査が終了しました。生徒の皆さん、大変お疲れ様でした。

近日中に結果がわかると思いますが、考査までの自身の学習「過程」を振り返り、改善点があれば、次の考査に向けて学習方法や学習時間等を改めてみるといいかもしれません。いずれにせよ、自分に合った勉強法を見つけることが大切と思います。

また、山形県天童市で行われた東北大会に出場した陸上競技部3年の高泉君、田村君、千葉君、大変お疲れ様でした。考査期間中の大会出場となり、コンディションづくりも苦労されたと思います。残念ながら北海道インターハイ出場はなりませんでしたが、今までの「過程」に自信を持って次の目標に向かって進んでください。田村君と千葉君は、高校から陸上競技を始めたと顧問の大堀先生から聞きました。自身の努力ももちろんですが、顧問の先生や仲間の支援もあっての快挙だと思います。

先日の6月15日に、3学年保護者進路説明会が開催されました。当日は160名を超える保護者の皆様に参加していただきました。保護者の皆様の進路に対する意識の高さを感じました。開会の挨拶でもお話しさせていただきましたが、一番身近にいらっしゃる保護者の皆様が、人生の節目に果敢に向かっていく生徒を支えていただければと思います。生徒と保護者と教員が共に情報共有して支え合いながら、「18歳の春」を笑顔で迎えられたらいいなと思っております。

本日より3週間の予定で、本校卒業生の3名が教育実習を行います。実習生の皆さんから話を聞いたところ、全員が教員志望でした。卒業生がこういった形で母校に帰ってきてくれるのは、とても嬉しく思います。充実した3週間となることを願っています。

8 県総体、皆さん頑張りました!

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

8 県総体、皆さん頑張りました!

                            令和5年6月7日(水)

 

 高校スポーツの祭典である宮城県高校総体が(水泳競技はこれからですが)終わりました。教頭先生と分担して、できる限り生徒の皆さんを応援するために会場を回りました。選手の皆さん、日頃の成果を十分に発揮できたことと思いますが、どうだったでしょうか。

 私が印象に残っているのが、バスケットボール男子の1回戦です。前半は32-23で東高がリードしていましたが、相手の粘り強い守備にてこずり、競技時間残り1分を切って70-70の同点。相手チームは「押せ押せ」で盛り上がり、観戦していたほとんどの人が「東高の逆転負けか」と思った展開でした。そこで、背番号14番の2年生船木君が果敢にドライブインでシュートを決め引き離し、さらに相手のファウルで得たフリースローを冷静に決め、73-70で勝利しました。主将の菊地君がよくチームを引っ張り、同点にはされたものの、逆転は許しませんでした。劣勢をよく耐え抜いたと感心しました。

 やはり、逆境の中、勝負所で大事なことは「攻めの気持ち」「強気な気持ち」なんだなぁ、と改めて感じました。 他の競技に参加した皆さんも、それぞれ自分なりに頑張ってくれたと思います。

また、山形県天童市で行われる東北大会出場を決めた、陸上競技部の男子三段跳び第1位の高泉君、男子走り幅跳び第3位高泉君、第4位の田村君、男子やり投げ第6位の千葉君の活躍も期待しています。定期考査中の東北大会参加となりますが、北海道インターハイ出場を目指して頑張ってください!

今大会で引退する3年生の皆さん、今後は自分の進路希望実現に向けて、気持ちを切り替えて努力を重ねてください。過程を大事に取り組んでいれば、結果はついてくると思います。1・2年生の皆さんは、県総体で活躍する先輩の姿を見ていろいろなことを感じたと思います。今後の自分に生かしてください。定期考査に向けて、気持ちを切り替えて学習に取り組んでくださいね。

7 避難訓練、お疲れさまでした。

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

7 避難訓練、お疲れさまでした。

                            令和5年5月30日(火)

 

 5月25日(木)の5、6校時に、本校防災訓練計画に則り、地震・津波想定した避難訓練を行いました。訓練の意義や目的については、いまさら言うまでもありませんが、生徒及び教職員の皆さんは真摯に取り組んでくれました。

 5時間目の終了2分前に地震が発生、地震が鎮静するのを待ち、担当職員が避難経路の安全を確認後、全校生徒及び教職員がグラウンドに避難するよう指示を出しました。避難開始から生徒及び教職員の点呼完了まで、9分31秒かかりました。

 その後、大津波警報が発令されたという想定で、グラウンドから校舎3階への2次避難を行いました。2次避難は点呼完了まで10分24秒かかりました。ちなみに、校舎3階は高さ7.7mあります。校舎が倒壊等で避難できない場合は、沖野東小学校や霞の目飛行場への避難を想定しています。

 避難時間がもっと短いほうが良いとは思いますが、700人を超える生徒が一斉に避難するには、やはり時間がかかることを改めて感じました。また、コロナ禍や悪天候のため、2次避難の実施は久しぶりだったと担当者から聞きました。訓練を実施して見えてきた課題も多くあったと思います。

 防災意識の向上は全県的な課題だと思います。今後も生徒の皆さん及び教職員の防災意識を高めていきたいと考えております。

 

 5月27日(土)は、県高校総体に出場しているサッカー部の応援と吹奏楽部の定期演奏会を見に行きました。

サッカー部の試合は亘理町鳥の海サッカー場で行われ、結果は快勝でした。選手の皆さんはリラックスしたいい雰囲気で戦っており、多くのゴールシーンを見ることができ感動でした。翌日28日は仙台育英高校との試合、残念ながら観戦することはできませんでしたが、1-3での惜敗でした。しかし、強豪相手によく戦ったと顧問の先生から報告を受けました。

第32回の吹奏楽部定期演奏会は、岩沼市民会館で開催されました。部員の皆さんは、大勢のお客さんの前で、立派に演奏やパフォーマンスをしていました。部員の皆さんの活躍はもちろんですが、多くの卒業生の皆さんや保護者の皆さんが協力してくださり、演奏会を支えていただきました。吹奏楽部の脈々と引き継がれている伝統を感じた演奏会でした。

 

本校生徒の頑張っている姿を見ることができ、私にとってはとても充実した素晴らしい土曜日となりました。皆さん、大変お疲れさまでした。

6 1学年英語科合宿、無事終了!

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

6 1学年英語科合宿、無事終了!

                            令和5年5月24日(水)

 

 5月17日(水)~18日(木)に、福島県岩瀬郡天栄村にあるブリティッシュヒルズにおいて、英語科1学年全員が参加する英語科合宿が行われました。

 2日間、生徒の皆さんは英国の雰囲気に触れながら、ALL Englishで多くのアクティビティに取り組みました。中には、テーブルマナーを学ぶためのフルコースディナーもありました。

 生徒の皆さんが書いた感想を見ましたが、多くが「最初は不安だったが、スタッフの皆さんが親切に接してくれて楽しく活動できた。」「自分の英語力が上がっていくのを感じた。」と書いており、私はとてもうれしく思いました。生徒の皆さんの英語の授業への取り組みが、この合宿を機会に変わるのではないかなと期待しております。

 学校に帰ってきた生徒の皆さんの表情を見ましたが、みんな疲れた表情でした。「充実した、密度の濃い学習だったんだなぁ。」と私は思いました。英語科1年40名の皆さんと引率の先生方、大変お疲れさまでした。

 

 5月23日(火)の放課後には、台湾の永慶高級中・高等学校との交流会が本校で開かれました。永慶高校は郭春松校長先生をはじめ生徒26名、合計30名で訪問していただきました。午前中に宮城野高校を訪問、その後震災遺構荒浜小学校を見学しました。その見学では、本校の英語海外文化部の皆さんが永慶高校の皆さんを案内してくれました。TBC東北放送からの取材も受けました。下記URLで、その様子をぜひご覧ください。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/tbc/500918?display=1
(上記URLを範囲指定して右クリックし、ハイパーリンクを開くを選ぶと該当ページが表示されます)

その後、永慶高校の皆さんはバスで移動し本校を訪問。本校にはわずか1時間の滞在でしたが、英語海外文化部員や茶華道部、文芸書道部の皆さんが、お点前体験を披露したり、部活動を見せたりしてくれました。国際部の先生方、交流会に係わってくれた生徒の皆さん、ありがとうございました。

 

コロナウイルス感染症が感染症法第5類に引き下げられたことによって、本校の特色の一つである国際教育の活動が再開されつつあります。本校の目指す学校像の一つ「英語教育と国際交流・国際理解教育に力を入れている学校」の実現に向けて努力してまいります。

5 「しおかぜ編集委員会」、「EAST委員会」ありがとうございました。

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

 

5 「しおかぜ編集委員会」、「EAST委員会」ありがとうございました。

                            令和5年5月17日(水)

 

 5月13日(土)本校会議室で、PTA会報誌「しおかぜ」の編集委員会が開かれました。そこでは、夏休み前に発行する「しおかぜ」第71号の編集について話し合いをしていただきました。委員会の冒頭でもお話しさせていただきましたが、この「しおかぜ」は、学校の様子をPTA会員の皆さんに伝えていただく、とても重要な役割を持っていると、私は思います。素晴らしい会報となるよう、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 同日、第1回EAST委員会(PTA役員会)も開催されました。様々なことが話されましたが、役員の皆さんから本校生徒の自転車のマナーアップについて貴重なご意見をいただきました。PTA役員の方々はもちろん、保護者の方々のご協力をいただきながら、登下校時の安全について生徒の意識向上策を考えていきたいと思います。

 

 5月16日(火)の6校時に、県総体壮行式が行われました。選手の皆さんに対して激励の言葉を述べさせていただきました。いつもどおり、「結果よりその過程」も話をさせていただきました。選手の皆さんは、自分たちの取り組んできた「過程」に自信を持って大会に臨んでほしいと思います。男子バレーボール部の主将と副主将の選手宣誓も力強いものでした。私が選手宣誓前の移動を忘れて、宣誓のやり直しをさせてしまうハプニングがありましたが、笑顔で対応してくれました。感謝です。

 また、この行事も生徒会の皆さんが、主体的に企画調整と運営に取り組んでおりました。いつもながら、素晴らしいことと思います。以前にも書きましたが、「高校生活の各行事運営は、生徒による自主運営であることを継承する」。このことを継承していってください。

4 GWが終わりましたね。

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

 

4 GWが終わりましたね。                                                                        令和5年5月8日(月)

 

 大型連休が終わりました。GW明けの月曜日は、前日からの雨が引き続き降っており、先生方の通勤や生徒の皆さんの通学も大変だったのではないでしょうか。

こんな雨の日の通勤・通学は憂鬱ですよね。傘をささなくてはならないし、道路は渋滞だし、私たち大人でも「今日は行きたくないなぁ・・・」と思ってしまいます。生徒の皆さんもそうではないでしょうか。

こんな憂鬱な朝でも、生徒の皆さんが「学校に行きたい!」と思うような学校でありたいと、私は常々思っています。生徒の皆さんが学業を頑張りながらも学校生活を楽しめるように、学校づくりを進めていきたいと考えています。

 

私のGWは、バスケットボール漬けでした。私は審判員のインストラクターをやっており、全国から集まる上級審判員を目指す方々の「審査会」に審査員として参加しました。今更ながら感じることは、「人が人を評価することの難しさ」です。

 

本校の先生方も、「教育のプロ」として同じ難しさを感じていると思います。「指導と評価の一体化」と言われていますが、評価をすることは、目標達成に向かって努力を重ねている人に対して、納得のできる、次のステップへのモチベーションを高める評価であること大切です。さらに、評価者が自分の指導方法を振り返ってバージョンアップすること、指導目標を再設定することも必要となってきます。

このように評価はとても難しいことですが、先生方個人で試行錯誤していくことはもちろん、各教科会でも十分検討してまいりますのでよろしくお願いいたします。

 

GW最終日の5月7日(日)は、本校男子バスケットボール部の県高校総体地区予選を見に行きました。結果は残念でしたが、次の試合で県総体出場を決めることを願っています。

他の部活動も、GW中に地区予選や練習試合、強化練習等、大変お疲れさまでした。

いつもお話ししていることですが、結果よりも目標達成に向けての努力過程を大事にしてくださいね。

4.28 運動会 無事終了

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

 

3 運動会、無事終了!          令和5年5月1日(月)

 

 今日から5月です!新緑がきれいな、過ごしやすい季節となりました。新年度のスタートから1か月が経ちました。新入生の皆さんも部活動登録も終了し、学校生活に慣れはじめて元気に過ごしています。

 

 さて、先週の4月28日(金)に、本校の学校行事である「運動会」が開催されました。私は当日出張が重なり、残念ながら参加はできませんでしたが、運動会実行委員の皆さんや係の先生方が中心となり、大きなけがや事故もなく無事終了したとの報告をいただきました。生徒の皆さん、先生方、大変お疲れさまでした。

 この運動会の目的は、「①クラスの団結を固めること ②先輩・後輩の連携を深めること ③東高生としての士気を高めること」です。年度始めの4月に開催する意義が十分に感じられる目的だと思っています。さらに、「高校生活の各行事運営は、生徒による自主運営であることを継承する」とされています。

 私は、学校行事の企画や運営を、生徒の皆さんが自主的に行っていることがとても素晴らしいと思っています。ぜひ継承していってください。

 運動会実行委員の皆さんや生徒会の皆さんの活躍、そして全生徒諸君の「Enjoy」している姿を見ることができなかったのがとても残念でした。来年の運動会はぜひ見たいと思います。

 

 4月29日は、硬式野球部の春季中部地区大会を見に行きました。結果は残念でしたが、最後まで粘り食い下がっていく姿勢は素晴らしかったです。夏の甲子園予選での巻き返しを期待しています。

 これから運動部は県高校総体に向けて、地区大会や練習試合等、最後の頑張りの時期と思います。体調管理に十分注意しながら活動してくださいね。

 

通学マナーアップ・084運動

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

 

2 通学マナーアップ・084運動                                                    令和5年4月17日(月)

 

 新学期のスタートに合わせて、「第1回通学マナーアップ」が先週4月10日(月)から14日(金)まで行われました。マナーアップ期間は1週間、年7回行われる予定で、「地域の交通事情を把握し、地域内の交通事故防止と生徒の安全意識を高める」という目的で行われています。

学校の周りだけで行っているのかなと思いましたら、①井土浜T字路交差点、②ダルマ薬局沖野店付近、③ロリホップ幼稚園付近、④学校北側十字路、⑤テニスコート南十字路、⑥大久鮮魚店付近、の計6か所で行っているとのことでした。先生方に感謝です。

 

 084(オハヨー)運動は、各部活動、生徒会執行部、代議委員、風紀委員の生徒の皆さんが、指定日の朝、生徒昇降口前で行うあいさつ運動です。今日は陸上競技部の生徒さんが立って、登校してくる生徒に対して挨拶をしていました。朝から清々しい気分になりました。

 

 本校は生徒の約86%が通学で自転車を使用しています。交通事故には十分に気を付けてほしいと思います。もちろん、交通ルールやマナーを守るのが大前提です。

 

 生徒の皆さんも保護者の方々も報道等でご覧になり知っていると思いますが、改正道路交通法が令和5年4月1日から施行され、宮城県では自転車乗車時のヘルメット着用が努力義務となっております。ヘルメット購入についてはお金がかかるとは思いますが、命を守るために、ご家庭で話し合っていただければと思います。また、損害賠償保険等への加入についても義務化となっております。

 

 学校として全力で「安心・安全な学校づくり」に努力してまいりますが、「自分の命は自分で守る」こともご家庭で考えていただければと思います。

 

今後もどうぞよろしくお願いいたします。

4月原稿

校長室だより「校長の呟き ~東の空から~」

 

                                       令和5年4月13日(木)

1 どうぞよろしくお願いいたします          

 

 4月3日(月)に仙台東高等学校第14代校長を拝命いたしました、藤垣庸二(ふじがきようじ)と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 前山内校長先生の教育方針等を引き継ぎ、生徒のため、学校のため、そして地域のために尽力したいと思っております。前校長先生は、HPのこのコラムを定期的に配信しておりましたが、私も頑張って(毎日は難しいですが…)学校の様子や私が感じたことを配信したいと思います。

 

 4月10日(月)に新任式、始業式、そして入学式が行われ、私も生徒の皆さんとお会いすることができました。2年間教育行政勤務でしたので、久しぶりに大勢の高校生を見ました。新学期がいよいよスタートしたなぁという緊張感と充実感がありました。

 

4月11日(火)は1年生が新入生オリエンテーションで授業の受け方等のレクチャーを受け、2・3年生は課題テストに一生懸命取り組んでいました。

この日に嬉しかったことは、1年3組の生徒が、クラス担任から「学校内で写真を撮ってきなさい」と言われ、校長室に来てくれたことです。私から「SNSに掲載しないでね」とお願いしたうえで、校長室で生徒(7、8人だったかな)と写真を撮りました。

 

4月12日(水)は対面式、部活動紹介が体育館でありました。生徒会の皆さんが、自分たちで頑張って運営していました。多くの学校行事が、生徒の皆さんが企画・運営してもらいたいと思っています! 個性あふれるパフォーマンスもあり、素晴らしい行事であったと思います。両手で「E」をつくるポーズも生徒会役員の皆さんから教えてもらいました。私も生徒会長さんのように、ステージ上でそのポーズができるよう頑張ります(笑)。

 

この1年、「Enjoy East!」を合言葉に、高校生活を楽しんでほしいと願っています。

74.修業式講話(抜粋) ~夏炉冬扇~

皆さんおはようございます。皆さんはそれぞれの業を終えこの修業式に臨んでいます。「結果よりも過程重視」ということも年度はじめに皆さんに話しましたが,東高生一人一人が十分な結果に結びつかなくとも,一生懸命努力する過程こそが大切だと取り組んだ姿勢を評価したいと思います。新型コロナウイルスによる様々な影響の中,本当によく学業に部活動に頑張ってきたと思います。東高の校長であることを改めて誇りに思います。新型コロナは終息の方向に向かっているといいのですが,新しい学年でしっかり頑張ろうと気持ちを新たにしてください。

 

ところで,WBCは日本が14年ぶりに世界一を奪還しました。午前中のライブの視聴率は40%を超え,夜の再放送も20%を超えましたので,テレビで見た方も多かったと思います。今回の国際大会でも優勝して競技自体の実力を世界に示しましたが,同時にゴミ一つ落ちていないベンチの中の綺麗さ,相手をリスペクトする姿勢等世界一に相応しい国民性が評価されたことがとても誇らしいと思います。

 

さて,今日は一年の終わりに夏炉冬扇(かろとうせん)という話をします。短時間で終えますので聞いてください。この言葉は夏の暖房,冬の冷房といった意味です。ですから,時期はずれの無駄なもののたとえ。また,無用なもの,役に立たない言論や才能などのたとえとして使われます。夏の暑い時のストーブに真冬の寒い時の扇風機ですから時期はずれの無駄なものというのがわかります。

 

 でも本当はもっと大事な意味があって,そのことを皆さんにわかってもらいたいのです。夏のストーブに冬の扇風機は一見すると不要に思われますが,必ず必要となる時が来ます。その時(=出番)に備えてしっかりと準備をしているのです。または,夏の暑い時でも暖房を必要とする人はいます。今日もまだまだ寒いですが,場合によっては冷房を必要とする人もいるはずです。

 

 つまり,人というのは必ずどこかで誰かの役に立っているのです。この世の中に役に立たない人などいないのです。目に見えないところで役に立っていますし,腐ったり・あきらめたりしないで学校生活をしっかりしていれば,目に見えてチャンスは必ず訪れるということです。周りにいる一人一人を大事にしてほしいのです。認めてほしいのです。東高生の皆さんにはこのことを理解してほしいという思いから,一年の終わりに夏炉冬扇(かろとうせん)という言葉を紹介しました。皆さん今日も話を聞いてくれてありがとうございました。以上で講話を終わります。

令和5年3月24日 山内

 

73.みやぎ鎮魂の日(抜粋) ~あの日から12年~

未曾有の大震災から明日の11日で12年を迎えます。皆さんは,大震災時は,小学校入学前と思われますので遠い記憶にはなるでしょうが,大変な思いをされたことを覚えていることと思います。宮城県では,ご家族やご親族,友人や級友を無くした方が大勢いらっしゃいました。今もなお,多くの行方不明の方もいらっしゃいます。皆さんのご家族やお知り合いの方でも大変な思いをされた方がいらっしゃるかと思います。あらためて,お亡くなりになりました方のご冥福をお祈りいたします。また,まだまだ復興途中であり,被害に遭われて今なお辛く苦しい状況にいらっしゃる方に心よりお見舞い申し上げます。

 

では当時,南三陸の学校で働いていて,避難所の運営にもあたられた本校事務室の梶原事務次長先生が当時のことを振り返ったお言葉を紹介します。

 

「あれから長い年月が流れ,震災の報道はほぼなくなり,人々の記憶も年々薄れているように感じます。でも,私はまるで昨日のようにその時の情景,気持ち,周りの様子が浮かんできます。これまでの人生で感じたことのない大きな絶望を感じた人は数え切れないほどいるはずですし,思い出すたびに涙を流す人も多いと考えます。それでも震災を経験した私達にとって震災の記憶は絶対に忘れてはなりません。また起きる可能性がある地震や津波に対して,震災を知っている人が,つらくても自分の子どもや震災を知らない世代に伝えることは,わずかであっても,少ない人数にだけであっても,とても大事なことだと思います。一人でも多くの命を救うため,あの震災を忘れずに伝え,つないでいくことが,経験した者の責務であると思います。」

 

梶原次長先生のお言葉にもありますように,あの日の教訓と備えへの誓いは,今活かされているかを自問する時です。私たち生かされている者にとって,あの経験と教訓を胸に刻み,風化させないように語り継ぐことが大切です。そして,その心構えを,今後の身を守る行動につなげていただければと思います。私たちも,犠牲者への哀悼の意と今後へのより良く生きる決意を新たにして,講話といたします。

 令和5年3月10日 山内

72.卒業式式辞(抜粋) ~一期一会~

卒業にあたり卒業生の皆さんに次の言葉を贈ります。

それは「一期一会」という言葉です。この言葉は茶聖千利休の弟子,山上宗二の「一生に一度の会」が由来になっています。茶の湯における茶会は,庭や茶室,床の間の掛軸や活ける花,客人等のすべてが全く同じでもそれぞれが一回それきりと考えます。そのひと時,その場を同じくする茶会は二度とないため,すべてにおいて最善を尽くします。

 

学校における授業も同じ事です。同じ授業は二度とできないため教師は最善を尽くします。生徒も一時間一時間に集中しなければなりません。「過去」という“かつて”でもなく,「未来」という“これから”でもない「いま,ここ,じぶん」が何よりも大切であるということです。二度と戻ってこないこの時間を大事にしなさい,この出会いは一度きりかもしれないから大切に丁寧に向き合いなさい,というような戒めの意味合いで使われていることが多いと思います。隣にいるクラスメイトや担任の先生方。お世話になった友達の家族も,もしかするとこの卒業式での出会いが最後になるかもしれません。また会えると安易に思わないで今日の日を大切にしてください。またいつの日か会えるよう,お互いに努めてください。

 

未曾有の大震災からもうすぐ十二年。震災は多くの尊い命を奪いました。その中には皆さんと同じ高校を卒業したばかりの若者も含まれていました。震災で命を奪われた人たち,大切な家族を失った人たち。彼らは皆,3月11日が最後となるなど考えもしていなかったと思います。皆さんは彼等の分までしっかりと今を生きなければなりません。今を全力で生きること。「一期一会」という言葉を大切にしてください。

 

さて,私たち教職員は,皆さんの人生の大切な3年間に関わりを持てたことを「誇り」に思っています。

新型コロナによる様々な制約と戦いながら三年間の業を終えられ,仙台東高36年の歴史に新たな1ページを作られた卒業生225名の皆さん一人一人を心から「誇り」に思っています。これからも仙台東高が地域から支持され,中学生が「入りたい高校」であるためには卒業生の皆さんが社会で思う存分活躍いただくことです。ぜひこれからも母校を支援してください。

 

結びに,卒業生の皆さんには,天から与えられた使命があるはずです。天が皆さんに与えた使命とは何かを求めるように生き,その使命を全うするような生き方を送ってほしいと願っています。それぞれの立場で社会に貢献されることを期待しています。皆さんのこれからの輝かしい人生を祈り,卒業に際しての心からの祝辞といたします。

令和5年3月1日 山内

71.3年生登校日,1,2年生は週末から考査 ~校門の横断幕~

 受験の公欠組を除いて,久しぶりに3年生が出校しました。全学年揃うと活気づきます。友達と久しぶりに会って力をもらった東高生も少なくないと思います。もちろん本日受験と戦っている東高生にエールを送りたいです。国公立試験までおよそ10日。3月に入っても受験が続く東高生も多くいるはずです。コロナやインフルエンザ対策をして引き続き挑んでください。

 

気がつけば今週末から1,2年生も最後の考査です。考査受験も大事ですが,約束の提出物等も重要ですので,必ず期限を守って提出してください。頑張れ東高生,私たちはいつでも応援しています。

 

結びに,校門付近の横断幕に気づいた皆さんも多いかと思います。本校英語科11回生の佐藤厚志先輩の芥川賞受賞のお祝いの横断幕です。同窓会の方にお作りいただきました。ありがとうございました。3年生の同窓会入会式は28日に行われます。

令和5年2月13日 山内

70.冬来たりなば春遠からじ ~今日から2月~

 3年生の私大入試がはじまっています。今月末の国公立試験まで受験の試練が続いているかと思います。東高はじめ,全国には3月に入っても受験が続く高校生も多くいるはずです。1,2年生も寒い中,総体に向けて地道に練習に取り組む姿が見受けられます。

表題は英国の詩人シェリーによるものです。先週は特に寒い日が続きましたが,「困難に耐えて努力していれば,必ず良いこともやってくる。」と期待を込めた喩えとして使われる詩です。

 1月・2月・3月はその語呂から「いっきに,にげるように,さりゆく」と言われますが,まだまだつらい日々が続き,長く感じる人もいるかもしれません。それでも着実に春は近づいていると信じたいです。暦では3日が節分,4日が立春です。

令和5年2月1日 山内

69.佐藤 厚志 先輩 おめでとうございます。 ~第168回芥川賞受賞~

 先週は直木賞と芥川賞の受賞者発表がおこなわれました。芥川賞は仙台市出身の佐藤厚志さんが受賞しました。実は,発表の19日の時点で本校英語科11回生だったことは承知していましたが,本人の了解も得ていませんでしたので,公表は差し控えていました。20日朝はやく,同窓会の光井会長さんから連絡をいただき,なんとかご本人に公表の許可を得たいことをお話しし,光井会長さんが校長室に来てくださり,内諾を得たのがお昼前だったでしょうか。報道からの取材を待っていましたが,残念ながら特にありませんでした。

 2017年第49回新潮新人賞,2020年第3回仙台短編文学賞大賞を受賞し,2021年第34回三島由紀夫賞の候補にまでなっておりましたので,今回の受賞は受賞候補の段階から注目されていました。受賞作品「荒地の家族」は宮城に住む植木職人を描いた作品で,震災から10年以上経過した被災地宮城出身の佐藤さんの力作だそうです。書店にいっても売り切れでしたので,なんとか手配して受賞作品を読んでみたいと思います。栄えある受賞の喜びを,東高生,職員,PTAや同窓会等関係者の皆様と分かち合いたいと思います。本当におめでとうございました。

令和5年1月23日 山内

68.共通テスト終了 ~これからが本番 一年で最も寒い時期~

 大学入試共通テストが終了しました。昨年は数学IAが過去最低点の平均37点台で,社会的にも大きな反響を呼びました。バスケットのシュートの軌道に関する出題があった今年の問題は,昨年があまりにも難しかっただけに,だいぶ易化したようです。逆に昨年比較的簡単だった教科・科目は厳しめになりました。毎年その繰り返しのようです。1・2年生も是非チャレンジしてみましょう。

 

 東高130名ほどの3年生も14日・15日の二日間,東北大や学院大等複数の会場にわかれて共通テストと戦ってきました。報告では大きなトラブル等はなかったようですので,少しほっとしています。今日は国文室に集まり自己採点日です。今週末のデータ返却を待ちつつも,2次試験や私大受験に向けて新たなスタートを切ったことと思います。ご家族や担任の先生との面談もありますね。これからが本番です。粘り強く取り組んでください。今週は高校入試の予備調査結果もでるはずです。受験のハイシーズンですね。

 

 阪神淡路の大震災からはやいもので,明日で28年だそうです。あの日も寒い・寒い日でした。暦の上では今が一年で最も寒い時期,授業中の様子を見に廊下を歩くと寒さを実感します。グラウンドのサッカーの授業は本当に寒いですね。今週末20日(金)は大寒です。コロナ以外でも,インフルエンザ流行の報道もあります。3年生は東高で受ける授業日は2週間を切りました。1年生も2年生も寒さ対策をしっかりして一日一日を大事にしましょう。

令和5年1月16日 山内

67.開講式校長講話 ~物事には続きがある 限界を作らずに挑戦~

 新春恒例の箱根駅伝は高い視聴率でしたので,テレビで見た皆さんも多いかと思います。優勝したのは駒澤大学で,出雲・全日本と合わせ,史上5校目の三冠を達成しました。選手たちはとても謙虚で,相手校をリスペクトしていて,体調不良の主力選手を欠いてもあきらめずに控え選手がカバーしての優勝は,三冠に相応しいチームだと思いました。優勝した駒澤の大八木監督は福島の出身で,独特の東北訛りは親しみを感じます。今回の優勝は,還暦を過ぎても自分自身に限界を作らずに,自分自身と何より選手の可能性を信じ,粘り強く取り組んだ結果だと言われています。学生には我が子の様に親身になって接し,厳しさの中にも愛情が溢れる素晴らしい指導者だと思います。監督業は今年3月で勇退されるようですが,今後は機会があれば,さらに他校や社会人の選手も教えて世界を目指すそうです。

 

さて今年の干支は卯,つまりうさぎです。今日は有名なイソップ童話の「うさぎとかめ」の話から。先ほどの箱根駅伝ではありませんが,駆けっこで亀と競走することになったうさぎは,自分の足の速さにうぬぼれ,亀の足の遅さを馬鹿にして居眠りをしている間に亀に追い抜かれてしまうという物語。しかしこの物語には続きがあり,今から50年ほど前に日本人の童話作家によって改良されました。

 

 競走に負け,ふるさとを追われたうさぎは,ある日ふるさとにいる子うさぎがオオカミに狙われていることを知ります。なんとか名誉挽回しようと,オオカミを呼び出し,少々ずるい手を使ってオオカミを退治し,英雄としてふるさとに戻りました。一方,なんでもできると自信過剰になった亀は,空をも飛べると思い,ワシに頼んで空高く連れていってもらい,自力で空を飛ぼうとしたが,その後亀の姿は見えなくなった。というものです。

 

 別の続編もあります。もう一度正々堂々と駆けっこの勝負をして,今度はうさぎが勝った。しかし負けた亀は満足して笑みを浮かべていたので,うさぎが理由を聞くと,「勝負には負けたけれども,自分のタイムがこの間よりも上がったから」と答えた。というストーリのものもあります。これらのストーリを既に知っている東高生や先生方がいるかも知れませんし,さらに違った続編を読んだことがある人もいるかもしれません。可能性は無限です。

 

 誰もが「これで終わり」と思っていて,自分自身でも「限界」と思っていても,実はまだまだ可能性はあるものです。あきらめないで粘り強く挑戦すれば皆さん一人一人に備わっている無限の可能性は必ず花開くものです。

 

 日本のことわざで有名な

 「井の中の蛙大海を知らず」の続きは,「されど空の青さを知る」

「柔よく剛を制す」の続きは,「剛よく柔を断つ」

学問のすすめ

 「天は人の上に人を造らず」の続きは,「人の下に人を造らずといへり」

 

 札幌農学校クラーク博士

 英語で有名な「Boys, be ambitious」の続きは,「like this old man」となります。

あげればきりがありません。

もうひとつ

 「桃・栗3年柿8年」の続きは,「梅は13年,ゆずと梨は18年」となります。

 

 日々の勉強でも,限界を作らずに,もっと先に知らないことがある,もっと詳しく知りたいと思って挑戦してみてください。皆さんの可能性が花開く一年であることを祈念します。

 令和5年1月10日 山内

66.終業式講話 ~日本人の国民性~

 サッカーW杯はアルゼンチンの36年ぶりの優勝で幕を閉じましたが,W杯中,清掃等整理整頓や関係者への感謝を欠かさない日本代表チームやサポーターのたちの振る舞いは世界から賞賛されています。日本の国民性自体が評価されているのかもしれません。では今日はその日本の国民性に係る「少し前の2019年,大分前の2011年,大昔の103年前の1920年」の話をします。

 

 100年ほど前,「スペイン風邪」というウイルスが世界的に大流行しました。全世界で5000万人もの死者を出し,日本でも人口の0.8%にあたる45万人が亡くなりました。予防策としては,マスクをつける,密を避ける等今と変わらない対策をしていました。終息までに2年ほどかかりましたが,のちのちこれは免疫抗体を獲得できたからだと言われました。ワクチン等効果的な医学治療法もない中で,他国と比較して被害が少なかったのは,医療従事者の献身とマスク手洗い等を徹底した日本人の国民性によるものだと言われています。努力は無駄ではなかったということです。なお,スペイン風邪の発祥はアメリカであって,スペインではありません。当時は世界大戦中で中立国のスペインがこのウイルスについて世界に発信したからです。

 

 3年前,中国武漢で「covid-19」(2019年に発生した新型コロナウイルスの略)が発生しました。国名や地名を使わなかったのは偏見や誤解を避けるためです。この新型ウイルスは皆さんご存じのとおり,12月15日時点で,全世界で感染者は6億5千万人を超え,665万人もの命を奪い,日本でも約2千百万人以上が感染し,5万2千人を超える方が亡くなられています。世界的に見れば,スペイン風邪同様,日本人の感染者・死亡者の数は少ない方です。このことは,医療従事者の献身とマスク手洗い等を徹底した国民性によるものだと思います。報道では現在は第8波の最中らしいですが,本当に終結が待ち遠しいです。

 

 未曾有の大震災からもうすぐ13年です。宮城県内だけで9千5百人以上の方が亡くなり,未だに千2百名もの方々が行方不明のままです。生きたくとも生きられなかった多くの人々がいたことを私たちは忘れてはなりません。そしてあの大混乱の中でも不自由な生活に耐え,略奪等の犯罪もほとんどなかったという日本人の国民性を誇らしく思うと同時に,海外からは福島宮城岩手には原発事故の影響で足を運ぼうとしない人が多くいて,未だに「偏見・風評被害」が続いていること,大切な人や家を失い,未だに心のケアが必要な方が多くいることも忘れてはなりません。

 

 この冬休み中,703人の生徒,68人の職員全員無事に元気でいることを願います。不要不急の外出を避け,感染予防を徹底してください。しかし,次々と変異を繰り返す新型コロナウイルスの猛威は衰えを知りません。本校でも多くの職員や生徒が感染しました。人口10万人あたりの感染率は全国トップであり,今後宮城県内ではいつ感染しても不思議ではない状況です。もしそうなった時でも,感染した人への誹謗中傷は絶対に行わないでください。私は東高にはそのような人はいないと信じています。悪いのはその人ではなく,ウイルスなのです。

 

 今日も話しを聞いてくれてありがとうございました。これで講話を終わります。皆さん良いお年をお迎えください。では,お互い元気に1月10日(火)にお会いしましょう。

令和4年12月23日 山内

65.個人戦か団体戦か ~「受験は個人・団体のどちらか? 今年の漢字は「戦」~

 2年生も戻り,「チーム東高」の3学年が揃いました。関係者の皆様に感謝いたします。埼玉スーパーアリーナで行われたマーチング全国大会では東高吹奏楽部が,宮城県・東北地区代表として堂々の演奏・演技を行い,銅賞を受賞しました。こちらも関係者の皆様に感謝いたします。冬期課外はあるものの,23日の閉講式まで今年の授業もあと十日です。

 

日本が敗れ,サッカー熱も冷めてきましたが,W杯は今週いよいよ準決・決勝が行われます。攻守にチーム全員が走り回るサッカーのモロッコがアフリカ勢初の4強進出で世界的に盛り上がっています。チーム東高も師走ですので今週は先生方が職員会議・成績会議・推薦会議等で走り回ります。東高も日本代表もクロアチア代表もフランス代表もアルゼンチン代表も「チーム」つまり団体戦です。

 

 1月の共通テストまでちょうど1ヶ月,東高からも3年生のおよそ6割の生徒が受験しますので,これからが進路の佳境に入ります。「受験は団体戦」と皆さんもどこかで聞いたこと,言われたことがあると思います。

3年生ですでに就職や進学を決めた皆さんの受験当日は「個人で」戦ってきたことと思います。ではどうして「受験は団体戦」そう呼ばれるのか。

 

思い返してみてください。確かに受験当日は孤独と戦いながら,一人で受験してきたと思います。しかし,その当日にいたるまでの過程です。励まし合った仲間がいたはずです。支えてくれた家族の存在が大きかったと思います。そして最後の最後まで書類作成から論文・面接等の指導をしてくれた担任をはじめとする師の存在がなくてはならなかったと思います。受験自体は個人戦ですが,受験に至るまでの過程は仲間たちと共に戦う団体戦的な色が濃いのだと思われます。3年生には,いや1・2年生にも「授業や受験勉強は団体戦」という気概を持ち続けてほしいものです。いつものしつこい繰り返しになりますが,結果と同じくらいに,いやそれ以上にその過程が大事なのです。

 

 さて,先ほど今年の漢字は「戦」に決まりました。応募総数約22万票のうち,戦は1万800票もの得票を集めました。2位は安で3位は楽だそうです。欧州のみならず,我が国を含むアジアでも「戦」を意識するような一年だったということです。来年こそは平和な一年であってほしいものです。

令和4年12月12日 山内

64.師走 ~今年もあと少し 今年の漢字まで一週間 共通テストまで一ヶ月~

 サッカーワールドカップE組で優勝候補世界ランキング7位のスペインに逆転勝ちしこの組1位で,ノックアウトステージに進出した日本は,再び沸きかえっています。今日深夜にクロアチアと目標の8強をかけての戦いですが,それ以上に注目されている日本サポーターたちの振る舞い。勝っても負けてもスタジアムを清掃する姿が世界的に賞賛されています。あと何試合日本代表が試合をするか誰にも予測できませんが,続く限り清掃を行ってほしいものです。ゴミ拾いや清掃と言えば,15年ほど前,初めて県庁に勤めたとき,現場と同じように廊下を掃き掃除していたなら,当時の先輩に「そんなことをする暇があれば,仕事をしろ。第一,君が掃除すれば,清掃専門の方の仕事を奪うことになる。」と言われたことを思い出します。世の中にはよかれと思って行っても様々な見方があるものです。それでも私は掃除を目立たないところで続けました。信念は自分の心が決めます。

 

 さて,先週末に2年生修学旅行隊が無事仙台に戻りました。今のところ,大きな事故等の報告はありませんので,まずは一安心。関係者に心から感謝いたします。本当にお疲れ様でした。落ち着いた頃に思い出や疲労がジワジワと出てくるものです。東高生も先生方も今週は心を落ち着かせて過ごしてください。

 

 もう一つ今日は9日から埼玉大宮会場で行われるマーチング全国大会の壮行式が行われます。コロナの関係で,放送によるものですが,吹奏楽部には,宮城県・東北地区の予選を勝ちぬいての全国大会です。結果を気にしないで,思う存分自分たちの最善を尽くしてきてください。応援しています。

 

 修学旅行中師走の1日に,恒例の今年の新語・流行語大賞が発表されました。大賞は私の呟きのペースにも勝ったヤクルトスワローズの村神様でした。政治経済のこと,ダンスのこと,ファンションや言葉等トップテンには様々な言葉が入りましたが,ここ数年続いたコロナ関連の暗い言葉がなくなったことは光明かもしれません。コロナ禍でも高校生にエールを送った宮城県の高校野球監督の「青春って,すごく密なので」が特別賞受賞というのも,いいニュースですね。東高生の皆さんの今年の新語・流行語はどうでしょうか。

 

 はやいもので,師走も5日です。来週月曜日には「今年の漢字一文字」が発表されます。場所は清水寺。

1組は最終日に2組から6組は初日にそれぞれ修学旅行で訪れた場所です。清水寺の貫主さんが揮毫者としてその年の一文字を書きます。20年は「密」21年は「金」コロナと五輪とイメージできますね。さて今年はどうか。皆さんも一年を振り返って今年の漢字をあげてみてください。

 

 3年生の所謂「推薦入試」結果が届いています。合格の皆さんは,入学後のことを見据えて今まで以上に学習に力を入れるべきです。入学したなら推薦も一般もなんら関係ありません。今後の3ヶ月が進学先での生活を左右します。推薦入試で不合格だった皆さんは,少し立ち直るのに時間を要するかもしれませんが,一日もはやく切り替えて年明けの一般入試に向かうべきです。今回の経験は決して無駄にはなりませんので安心してください。もともと一般入試の皆さんは共通テストまでほぼ一ヶ月です。現役生はこれからまだまだ伸びます。模試の厳しい判定等は気にせず,取組の内容や姿勢を大事にして,最後の最後まで粘ってください。

令和4年12月5日 山内

63. 修学旅行出発 ~思い出に残る修学旅行~

 

 サッカーワールドカップ,日本はコスタリカに敗れ,スペインとドイツが引き分けたため,最終戦までどのチームにもノックアウトステージ進出の可能性があります。日本が敗れ盛り上がりにも陰りが。でも本当に,負けると手のひらを返したり,背を向けたり,遠くに去って行ったりという人間が多いですね。「卑怯」という言葉は死語になりつつありますが,卑怯な戦法の海外勢に対して日本は正々堂々と戦います。もうこの時点で時代遅れなのかもしれませんが,これは日本の品格ですからしょうがないですかね。

 

 さて,今朝2年生が関西に向け無事に仙台を出発しました。私も見送りに仙台空港に行ってきました。クラスや学科によって違いますが,早いところで7時ごろ,遅いところでも9時台に伊丹空港に旅立ちました。朝の連ドラ「舞いあがれ」で飛行機がクローズアップされていますが,私も久々の空港。なんだか胸が躍る思いでした。3泊4日,金曜日に仙台に戻ります。1・3年生は考査です。正々堂々と戦ってください。

 

 自分の高校時代の修学旅行のことは,ほとんど覚えていませんが,教師となってからの修学旅行は一つ一つはっきりと覚えています。特に最初と最後の修学旅行は。

 

最初の修学旅行は担任として初めての引率でした。男子だけ44人の農業土木科と一緒に行った黒部山岳国立公園「雷鳥荘」標高2400m,ケーブルカーに乗り,終着駅から徒歩でも30分以上かかる陸の孤島でした。夕食まで自由時間2時間くらいあるから外出してもいいと言っても誰一人9月の気温一桁の山には出かけませんでした。愛知県豊田市の自動車工場を経由して,できたばかりの千葉浦安のTDLに。生徒はここぞとばかりに羽を伸ばし過ぎ,他校との衝突・迷子等スマホがない時代の教員用「ポケベル」はずっと鳴りっぱなしでした。最後は浅草で寄席。宮城県の田舎者が,漫談や紙切り芸等ステージ上でいいように使われて,笑い疲れ,帰り道は全員爆睡状態でした。5泊6日で学校に戻ったのは夕方の6時過ぎでしたが,ほとんどの家庭は迎えになど来ないので,宅配サービスなどない時代の当時は大きくて重いお土産を全身全霊で持ち上げ,生徒一人で帰路につきました。

 

最後の修学旅行は京都3泊4日の旅。USJ等を除けば今回の東高と同じような行程。ですから楽しみがなくなるので詳細は触れませんが,決定的に違うのは時期。9月のお彼岸の連休が終わると,次の日から修学旅行,帰ってきた次の日から新人戦なので朝練習の用具持参でした。自由時間のほとんどを練習にあてたのに新人戦はあえなく初戦敗退。もう一つ違うのは服装。当時の女子はスカート丈が短く,ルーズソックスという格好。でも蓮華王院の千手観音を普通の高校生は特に興味もなく駆け足で過ぎ去るところ,時間をオーバーしてじっくり見て,ガイドに鋭い質問をする姿に「格好を見ていて失礼ですが勉強等には興味関心がないものだと思いましたが,窺ったなら賢い学校なのだそうで」人は外見に寄らない?でもずいぶん元気の有り余る関西の方々に交流を迫られました。

 

 スマホがない。お土産の宅配サービスもない。もちろんどこに行っても「密」でマスクなどない修学旅行など,皆さんには想像すらできないかと思いますが,一生の思い出となることだけは20年,30年前も今回も変わりはありません。大いに楽しんできてください。

 

結びにお願いです。お土産のことです。全員に共通するお土産は必ず無事にご家族のもとに帰ってくることです。「ただいま」とご家族に言って旅行は終わります。Bon voyage. -修学旅行のしおり-より

令和4年11月29日 山内

62. W杯「歓喜」と「悲劇」~スポーツの魅力は「勝つこと」?「負けること」?それとも~

サッカーW杯E組で格上の独に逆転勝ちし,日本中が沸いています。にわかファン,勝った途端の手のひら返し,勝ち馬にのる,メディアもあおります。コロナ禍で明るい話題が少ないので無理もありませんが。27日(日)に次戦コスタリカ戦を迎えます。少なくともあと二戦以上残されています。

 

 サッカーの国際試合の劇的な勝敗には「○○の歓喜」「○○の奇跡」「○○の悲劇」といった表現が使われます。皆さんが生まれるずーっと前の昔話ですが,93年最終予選最終戦AT(当時はロスタイムと呼んでいた)で失点による終戦を詠んだカタール「ドーハの悲劇」,97年最終予選最終代表決定戦延長GG(当時は得点すれば試合終了の延長戦)はマレーシア「ジョホールバルの歓喜」と呼ばれています。96年アトランタ五輪で強豪ブラジルに勝利した「マイアミの奇跡」の例もあるので,今回の独戦の勝利は「ドーハの奇跡」とか「ドーハの歓喜」と呼ばれるのかもしれません。

 

 前回のW杯は2018年にロシアで開催されました。四年後の国際情勢を誰が予測できたでしょうか。四年前日本代表はグループリーグを突破し,当時世界ランク1位のベルギーと決勝トーナメント初戦で対戦し,後半途中まで2対0とリード,あと10分ほどのところで同点に追いつかれるも,懸命に守ってATに突入。延長戦まであと数秒というところでカウンターから失点し,悲願の世界8強まであと一歩のところで敗戦しました。この敗戦は「ロストフの悲劇」や「ロストフの激闘」と詠まれました。日本代表選手は「ベルギーが強かった」「自分たちに力がなかった」と素直に相手を称えました。皆さんも記憶に新しいかと思います。その時のメンバーで今大会出場は長友選手,酒井選手など数名だけです。ただ変わらないことが二つ。

 

 一つは指導者。当時コーチーだったのが,仙台でもプレー経験のある森保監督。彼は先述の「ドーハの悲劇」と「ロストフの激闘」を経験しています。負けを知って強くなっているだけに,浮ついた様子がいっさい見受けられませんでした。独をすばらしいチームと称えてました。日本代表に相応しい指導者です。

 

 もう一つ,四年前の露W杯で世界から賞賛されたのは日本チームと日本サポーターの試合後の整理整頓です。選手はロッカールームを去るときにゴミ一つ残さず,むしろ使用前以上にきれいにしていったそうです。

サポーターのスタジアム内外のゴミ拾い等の掃除も世界を驚かせました。世界は日本を「グッドルーザー」と呼びました。今回も日本サポーターの整理整頓の様子は世界中に発信されています。

 

 専門的なことは分かりませんが,独戦で決勝点を入れた日本の浅野選手が後半投入された直後,欧州屈指の強豪クラブで活躍する相手DFが浅野選手をバカにするような態度で戦っていました。私はこれを観て「勝負あり」と確信しました。勝った時に相手を尊敬する心。負けを知った者だからこそ『勝った時は謙虚に』『負けた時には潔く』行動できるかどうかです。代表選手たちには「バッドウィナー」でもいいなどと思わないで,四年に一度の祭典を楽しんで欲しいと思うのですが。

 

 今日は2年生保護者対象進路説明会が3階国文室で開催され,お忙しいところ,100を超える皆様にご来校いただきました。ありがとうございました。来週からは2年生が修学旅行,1・3年生が考査です。無事に実施できることを願っています。先生方が最も忙しい月がすぐそこまで迫っています。

 令和4年11月24日 山内

61.「芸術鑑賞」 ~全員そろっての今年最後の学校行事 今日からは2年生定期考査~

 芸術の秋。11月17日(木)は心に残る日となりました。芸術鑑賞会です。9月は東風祭,10月は球技大会とありましたが,今回の芸術鑑賞会が全校そろっての今年度の学校行事として最後になるかと思います。スポーツ,文化それぞれの学校行事にはひとつひとつ意味があります。その中で,コロナ禍にあっても一昨年は県民会館で音楽鑑賞を,昨年は本校会場にアイヌ民族劇の鑑賞を行うなど,東高は芸術鑑賞会に力を入れてきました。

 

その理由は様々あると思われますが,理由の一つには国内外の伝統や文化,特に我が国の伝統や文化に触れることが,国際社会に生きる日本人としての自覚と誇りを持てることにつながるとともに,多様な文化を尊重できる心を育成できるからだと思います。3年生の皆さんは受験が間近であり,1,2年生も考査前で,参考書を開きたくなる気持ちも分かりますが,演奏を聴いて心を豊かにした方が,きっと良い結果につながると思います。集会等でも内職者を時々見つけますが,とても残念です。今回はいませんでしたので,安心しました。

 

さて,和楽器演奏集団「コマ」の皆様には「和太鼓や三味線,笛」を使った,まさに我が国の伝統文化に関する演奏をしていただきました。しっかりとした演奏技術に裏付けされた多彩な表現力に,関西特有のユーモアセンスに加え,高校生の目線にあわせていただくようなご配慮もいただき,気さくにお話くださいました。リーダーの植木さんは私でも知っているくらいに著名な方で本当にありがとうございました。澤田先生や翔太先生はじめ先生方と東高生有志の演奏も植木さんの指導で即興にしては完成度の高いものでした。

 

コロナの8波が心配ですが,今日からは2年生が考査。29日からの修学旅行が控えています。1・3年生は29日から考査。令和4年も残りあと50日あまり。11月は語呂から「いい○○の日」が続きますが,一日一日が良い日であってほしいです。23日はお働きいただいているご家族に感謝しましょう。

 令和4年11月21日 山内

60.「他者を知れば,自己も理解できる」 ~兵頭先生からのメッセージ~

 11月8日(火)は思い出に残る日となりました。グローバルウイーク中に,国際講演会があり防衛省防衛研究所政策研究部長の兵頭慎治先生に東高全校生徒・全職員に対して講演をいただきました。テレビ等でご活躍されている著名な方なので本当に来ていただけるのか心配でしたが,予定どおりに来校いただき,高校生の目線にあわせていただき,気さくにお話くださいました。

 

  元々はロシアに関する論文や著書もあり,今回のロシアとウクライナの問題に限らず欧州や日本の国防等についての専門家の方なので,「テレビでは言えないような詳細なところまでお話されるのでは」と少々ドキドキしていましたが,本当に分かりやすく,難民問題や食料・エネルギー問題を含め,地球規模のお話に生徒も職員も最後まで熱心に聞き入っていました。東高生からの素朴な質問にも丁寧に答えていただきました。週末のテレビに出演することは聞かされていましたが,10日(木)朝のニュースでも急遽出演し解説されている姿を拝見し,本当にすごい方にお話いただいたのだと改めて光栄に思いました。

 

  「他者を知れば,自己も理解できる」という兵頭先生からのメッセージは全校生・全職員の心に響き,残るものと確信しています。「国際理解」とは「人間理解」であり物事や人間を知ることが大切であるという言葉も心に突き刺さりました。本当にありがとうございました。愛媛は宇和島のご出身ということで,ここ仙台とは親しみがあるとも言われていました。テレビで拝見したときにこの日のことを思い出しましょう。今月はカタールでW杯が行われます。世界規模・地球規模で物事を考える機会が増えるかもしれませんね。

 

  グローバルウイークが終わり,二年生は修学旅行前の考査まであと一週間。一・三年生も考査まで二週間です。コロナの急増が心配ですが,無事に行事ができることを祈るばかりです。気がつけば校長の呟きも60号を迎えました。なかなか「いいね」が増えませんが,もしよろしければ左下のいいねボタンをよろしくお願いいたします。励みにいたします。

令和4年11月14日 山内

59.「立冬」 ~文化部の活躍と運動部の健闘にグローバルウイーク~

将棋部西ノ谷君県新人大会第7位入賞,吹奏楽部今年も12月埼玉の全国大会へと結果を出したニュースが聞けました。おめでとうございます。ハンドボール,バスケットボールにソフトテニス等思うような結果が出なかった部活。大切なのは,取り組む姿勢と内容です。野球部のように3年生や保護者会に感謝する会も行われたようです。素晴らしいですね。部活動から何を学ぶかがとても大切だと思います。サッカーや剣道等これから新人大会というところもあります。健闘を祈ります。応援しています。

 

  さて,今日は立冬,朝夕の寒さも肌で感じられます。先週は「青春は密」をはじめとする新語・流行語大賞が発表されました。昨日は伊勢路で全日本大学駅伝が開催され,駒大が3連覇,大八木監督の東北弁訛りの談話を聞いていると,「ロードレースの季節」冬に差し掛かってきたような実感がありますし,実際に各地から初雪のたよりも聞こえてきました。今週は公募・総合型の試験に臨む3年生も少なくないかと思いますが,寒さ対策を万全にして,粘り強く戦ってきてください。応援しています。

 

  今週は東高名物「グローバルウイーク」です。明日は全校生徒対象に防衛省から講師の先生をお呼びして,講演会もあります。先輩のケンタロウ・オノさんが教えてくれたとおり,英語科がある東高にいるということは,「多様性を受け入れるということ」です。そして「国際情勢に目を向け,耳を傾けること」を大事にしてほしい。「ゴミを拾う心」を身につけてほしい,ということでした。つまり,自分の身近にあって,当たり前にできることが,グローバル化につながるということです。特に今週はそんなことを意識しましょう。コロナの再拡大が心配ですが,引き続き各自が対策もしっかり行いましょう。

令和4年11月7日 山内

 

 

58.「明日から霜月」 ~東高とキリバス,世界はつながっています~

 

 10月は校内では学校公開,球技大会に生徒総会が,校外でも各種大会・コンクールと様々な行事がありました。速く感じられたとある3年生が言ってましたが,みなさんはいかがだったでしょうか。

 

  さて,29日(土)の朝日朝刊,本日31日(月)の河北朝刊で報じられましたが,28日(金)国文室にて英語科講演会が開催されました。講師はケンタロウ・オノさん。皆さんの先輩です。仙台出身のケンタロウさんは,東高英語科在学中に単身でキリバス共和国に留学されました。キリバス大統領の補佐官や名誉領事を歴任され,現在は日本キリバス協会代表理事をなさっています。

 

  キリバスの正装で流暢な英語で語り始めたときは,東高生はもちろん,私たち職員も度肝を抜かれるくらいの強烈なインパクトを受けましたが,優しいお人柄と後輩たちを思うお気持ちから少々の母国語も使われて「キリバス共和国と地球温暖化」~東高からキリバスへ~という演題の,あっという間の2時間でした。最後は東高生がケンタロウさんを困らせるような質問にも笑顔で答えてくれました。地球温暖化による気候変動で,もしかすると,数年後にはキリバスがなくなってしまうかもしれないという講演はショッキングなものでもありました。

 

  では,我々に何ができるのか。まず,英語科がある東高にいるということは,「多様性を受け入れるということ」を大事にしてほしい。日本は「食べ残し,売れ残り等の」食品ロスが世界的にも上位だということ。「いただきます・ごちそうさま」と言っておきながら,お肉でも・お野菜でもその大事なライフをいただいていることを忘れていること。道ばたのプラゴミ一つ拾うだけで,風に飛ばされ名取川から太平洋を経由してやってくるキリギスの海岸を救うこと。つまり,自分の身近にあって,当たり前にできることが,グローバル化につながるという,東高生が日頃取り組んでいることを改めてお話いただいたことに本当に感動しました。ケンタロウさんありがとうございました。東高のみなさんは素晴らしい先輩を持ってますね。

 

  明日から霜月。季節は一気に進み,寒い冬へと向かっていきます。11月はグローバル週間に芸術鑑賞,中間考査,2年生は修学旅行もあって盛り沢山です。一日一日を大事に過ごしましょう。

 令和4年10月31日 山内

57.「芸術の秋」 ~演劇部第55回仙台市高等学校演劇祭~

 芸術の秋,22日(土),23日(日)聖和学園を会場に,東高演劇部は第55回仙台市高等学校演劇祭に参加してきました。「どんなあなたも素敵なあなた」~身近にせまった文化祭,生徒会室では生徒会役員による準備や確認が行われていた。冷徹の生徒会長は恋をしたが,その子は友人と交際していることをしり,戦意喪失で文化祭運営に影響が出てしまう。~といったストーリー。学校行事を通して育まれる想いや友情,絆を演じた傑作でした。

 

東風祭でも演劇部のステージは全校で観ましたのでその実力は分かるかと思います。残念ながら枠の関係で次のステージには進めませんでしたが,優良賞をいただきました。結果よりも大切なものを学べたことと思います。斎藤先生の指導の下,部長の松田さんを中心に引き続き活動頑張ってください。

 

  呟きもやっと村上選手の56号を越えましたがが,気がつけば日本シリーズの真っ最中です。犬鷲軍団は出場していませんが,宮城県出身,犬鷲から燕に移籍して大活躍の今野投手を応援しています。

 

    秋の夕暮れは本当に日に日に早くなります。下校時は十分に注意してください。10月もあと一週間です。

令和4年10月24日 山内

56.「大きな行事無事終了」 ~避難訓練 球技大会 英語科合宿~

  先週末は大きな行事が色々ありました。13日(木)6校時には火災避難訓練が行われました。今年2回目避難訓練でしたが,畠山教頭の講評にもあったように,火災に限らず「いざという時」の備えは高校だけに限らずいつどこにいても,進学・就職しても役に立つものです。久しぶりに全校生徒がグラウンドに一同に会する貴重な場面でもありました。

 

  14日(金)は球技大会。こちらも全校生徒がグラウンドに整列し開会式。3年生実行委員長中村君から「コロナ禍でも開催を認めていただきありがとうございました。」という挨拶。2年生選手宣誓後の3人からの一発ギャグも若さがあって素晴らしかったですし,閉会式で3年生千葉君から「3年生はこれで行事は終わります。1,2年生は来年新たに入ってくる新入生とともに東高を盛り上げてください。」という姿を見ていて,さすが3年生だなと思わされました。菅野教頭や担当の成澤先生から賞賛されるだけあって,競技のみならず,応援に対しても東高生の力を感じられる日でした。

 

  英語科の1年生は,本日まで福島県ブリッテッシュヒルズでの英語特訓合宿で,イギリス生活様式に触れ,異文化への理解を深めてきました。コロナ禍で海外での研修は制限されていても,何とか国内で英語を意思伝達の手段とする積極的な姿勢を身につけてきたと思います。何よりも人間的なたくましさが身についたと思います。2日間お疲れ様でした。

  

  運動部の新人大会,文化部のコンクール等今週末も続きますが,結果にこだわらずにベストを尽くしてきてください。気がつけば,神無月。出雲大社の大学選抜駅伝が開催されてから一週間が過ぎ,10月も残すところ十日あまり。神が在る月なのか無い月なのか。二十四節気によれば,今週末には霜が降りはじめ,晩秋を迎えます。

 令和4年10月18日 山内

55.「ほめる しかる はげます」 ~PTA挨拶活動 欠点克服指導 公開授業~

 後期のスタートの一週間,今週は色々ありました。今週はPTAの方々に朝校門前等にお立ちいただき,東高生にお声がけいただきました。ありがとうございました。PTAの皆様からは,良い面と悪い面両方のご感想をいただきました。一般の方から自転車運転等交通マナーに関するおしかりの電話をいただきました。ルールを守ってくれぐれも気をつけて登下校してくださいという趣旨です。一方,おほめの電話もいただきました。朝困っている小学生を家まで届けて助けていただきました。そのせいで,遅刻したかもしれなので,遅刻扱いにせずに,ほめてあげてくださいという趣旨です。

 

  昨日は成績会議。東高生一人一人の生活の様子を先生方から聞く絶好の機会です。今年の高校1年生からは,評価方法が少し変わり,様々な観点から生徒一人一人を評価するようになりました。残念ながら欠点科目がある人もいましたが,今日から始まる欠点克服指導にしっかり乗って欠点を解消してください。欠点は指導者から生徒へのしかりの意味合いがあります。克服指導は励ましの色が濃いです。

 

  来週11日(火)からは東高の公開週間がはじまりますが,今日はその前夜祭とばかりに,2年生英語科の異文化理解の授業(担当は担任でもある田中美奈子先生とアシスタントのアイドリン先生)を助言者に教育庁高校教育課教育指導班幸田指導主事先生をお呼びして公開研究授業を行いました。東高は台湾の高校とオンライン交流をしていますが,今回の授業ではその交流の練習。宮城県内の自治体・企業・大学そして東高も含め,SDGsに関する具体的な取組をまとめて英語で発表するというもの。岩ヶ崎高,気仙沼高,石巻商業高,宮城一高,宮城野高,白石高などの高校に加え中学校からも山元中と地元六郷中に参加いただきました。各校の先生方から様々なご意見・ご質問・ご感想をいただき本当にありがとうございました。合評会の最後に指導主事の幸田先生から「とてもクラスの雰囲気がよく,スピーチする側も,聞く側が時々頷いてくれたりして聞き上手だから話しやすく,発表する内容も教科横断的で勉強の後が窺えました。好きな授業です。」とほめていただきました。2年1組,いいクラスだね。

  

  校長の呟きも55号,しかし村上選手は新記録56号を放って王さんの記録を塗り替えました。これからは56という番号が人気になるのかな。偉大な二人の選手に共通しているのは,子供の頃から,ほめられて・しかられて選手として成長していったこと。そして大人になって弱い人・困っている人を励ます人間性の優れた選手であることです。

 

   さあ,東高3年生は進路の真剣勝負「共通テスト」まで100日を切りました。今日の放課後と明日は模試があります。粘り強く挑戦しましょう。

令和4年10月7日 山内

54.「後期のスタート」 ~10月3日登山の日 キンモクセイの香り~

  後期のスタートです。放送による後期始業式でしたが,賞状伝達式で運動部や文化部の県大会や東北大会での活躍の様子を伝えられたので,とても良いスタートが切られたと思います。これから大会やコンクールが控えている部活がほとんどだと思いますが,結果を気にしないで,今できるベストを尽くしてください。

 

  放送で話しましたが,今日10月3日は登山の日。人生は登山に例えられます。良いことは登りに,悪ことは下りに例えられます。人生はずっと一定というわけにはいきません。良いことも悪いこともありますが,重要なのはそれがずっと続くわけではないということです。そのために今が良い状態の時には,「良い状態はずっとは続かない。浮かれすぎないで気を引き締めよう」と戒め,悪い状態の時には「ずっと悪いことが続くわけではない。いずれ良くなっていくからそれまで頑張ろう」と勇気づけることが大切です。登山というのは登りだけでなく,安全に下りきってはじめて完成するものです。一見悪いように思える下りでも,雄大な自然に触れ,自然の素晴らしさを知り,その恩恵に感謝し,出会う一人一人を大切にすれば,無事下山できて結果的に良い登山だったと言えます。

 

  今日から後期のスタートですが,みなさんの高校生活は登りも下りもあるものだと思っていてください。どちらもそう長くは続かないことも理解してください。大切なのは物事に一喜一憂しすぎないで,一日一日を,一人一人を大切に,その場その場で最善を尽くすことだと思います。

 

  結びに,最近,教室棟と事務室・職員室棟との中廊下を通るとキンモクセイのいい香りがしますね。秋の風物詩と言われるキンモクセイ。強い香りが印象的な反面,咲かせる花は直径1cmにも満たないことがわかります。小さくてつつましい様子は謙虚ですね。東高生にはそうあってほしい。そんな想いから植樹されたのかもしれません。

令和4年10月3日 山内

53.「○○の秋」 ~美化週間 朝読書週間 公開週間~

 東高名物校舎周辺の田園は大きく頭を垂れていて,すでに稲刈りが済んだ箇所さえ見受けられます。

さて,先週末は吹奏楽部がマーチングバンド・バトントワーリング宮城県大会を突破し,今年も11月の東北大会に出場することになりました。これで9年連続の東北大会出場です。おめでとう。しかしあまり結果を求めずに,文字どおり演奏を楽しんでください。その場にいる全員が演奏の楽しさを共有することが音楽本来の姿です。

 

吹奏楽と言えば,「芸術の秋」。今の季節は「○○の秋」と称されることがしばしばです。「読書の秋」今現在東高は朝読書週間です。PC,SP等電子が全盛の今の時代,「紙」による書物を読むことは,人類にとってとても重要だと言われています。今週に限らず,東高生には紙読書の習慣を身につけてほしいものです。

 

「行楽の秋」「紅葉の秋」とも言われます。コロナ禍で旅行に行くことも激減しています,まして紅葉を見に行くことも滅多にないことかもしれません。私が3年前まで勤務していた大崎地区の学校は紅葉で有名な地域の一つで,何度か見に行きました。PCやSPでもバーチャル化したものを見られる時代ですが,やはり実際に目にすると全くちがいました。東高生の皆さんも家族や仲間と行楽することも秋の楽しみ方の一つです。

 

秋はなんと言っても「食欲の秋」。食べ物の美味しい季節でもあります。グルメを追求するのもいいですが,震災当時のことを思えば,朝食に温かいご飯と味噌汁をいただけるだけでも贅沢なことです。皆さんの記憶からは消えようとしているか,もともと記憶にないか定かではありませんが,食事をとることをあたりまえだと思わずに一食一食を大事にしてほしいと思います。

 

今日から東高陸上競技部は山形県の東北大会に出場しています。東高の代表,宮城の代表として,楽しんできてほしいです。10月14日には校内球技大会が予定されていますが,「スポーツの秋」最盛期です。

 

東高周辺の稲作はもちろん,各地で作物の収穫も最盛期です。学校文化でもこれまでの学習成果発表の場を用意して「実りの秋」を迎えようとしています。10月7日には英語科の田中先生が授業を公開され,多くの校外の先生方にもご来校いただく予定です。10月11日からは,今年二度目の学校公開週間を迎えます。秋休みを利用した中学生の皆さんもお待ちしております。数少ないながら,東高3年生で就職試験に合格し,内定を手にし,実りの秋を満喫している3年生もいます。全国的にも共通テストの受付が始まり,東高3年生は「勝負の秋,勉強の秋」を迎えています。東高はいい学校ですよ。

 

前期もあとわずか,10月3日に始業式を行い,後期のスタートです。朝ドラは終わってしまいますが,気持ちもあらたに,後期は授業でも部活でも学校行事でも進路の試験でも「ちむどんどんする」場面が増えるといいですね。

令和4年9月28日 山内

52.考査最終日部活動再開 ~数字への思い入れ8 16 51 55~

 考査最終日。今日から部活動再開です。さて,先週末は野球部が秋の県大会。2回戦の難敵名取高専を退け16強進出,8強をかけて仙台南高との決戦に臨みましたが,惜しくも敗れベスト8はなりませんでした。16と8は2で簡単に割り切れるのですが。これで夏も秋も昨年も今年も2年連続で16強と県内でも着実に上位であることに間違いはありません。荒削りながら楽しみな部分がたくさんあるチームです。負けを知ってからさらに強くなることを期待します。芳賀先生・博則先生・翔太先生を信じて「過程を大切に」秋冬と頑張ってください。

 

野球と言えば,メジャーリーグの大谷選手,日本の村上選手が注目を浴びています。大谷選手の背番号は17番。高校1年生時に付けていた思い入れのある番号だそうです。現在,日本人本塁打記録で王貞治さんに並んでいる村上選手の背番号は55番。王さんの記録を目指すために付けた番号に今や並んでいます。読売やヤンキースで活躍した松井秀喜さんの55番ももちろん,王さんの記録を目指したものです。昭和の時代は王さんの1番や長嶋茂雄さんの3番が人気で,平成の時代は51番でした。もちろんそのわけは,数々の大リーグ記録をうち立てたイチローこと鈴木一朗さんが身につけていた番号だからです。

 

  国や地域によっては縁起がいいと好まれたり,逆に敬遠されがちな番号もあるはずです。例えば,日本では日本語の語呂から4や9が嫌われるように,欧米,特にキリスト教圏では13や666などが嫌われる数字とされています。数学で言えば13は素数なので,1と13でしか割り切れず,半分にできません。欧米は12,つまりダースの文化ですし,13人目の神の乱入,最後の晩餐の13番目の席等,俗説とされるものもありますが,13は敬遠されます。数学や地歴の先生に詳しく聞いてみてください。

 

  東高生の皆さんにも,好きな番号や思い入れのある番号,嫌な番号があると思います。しかしそれが,偏見や差別的なものであってはなりません。9や13を好む国々もあります。他者を認め,理解したうえで,自分のことも理解してもらうことが大切ですね。私が1や3に憧れたように,これからは大谷選手の17や村上選手の本塁打新記録数の番号を好む人が増えるのかもしれませんね。野球部をはじめ,秋の新人大会を終えた部活動がある一方で,10月以降に新人大会を迎える部も多くあるかと思います。結果も大切ですが,「それまでの過程」を大切に頑張ってください。

 

  数少ないこのブログの読者で尊敬する先輩校長の峯岸先生や市川先生から「村上選手よりもはやく55号を」と激励されていましたが,残念ながら敗れてしまいました。激励いただける方は左下のいいねボタンを押してください。よろしくお願いいたします。

令和4年9月22日 山内

51.東高運動部躍動 ~新人大会で見せた勢いある若い力 3年生最後の大会で見せた集大成の力~

 東高陸上競技部。大堀監督率いる今や県内屈指の強豪校と言って過言ではないと思います。今回も2年生髙泉温帆選手の走り幅跳び・三段跳びの二冠をはじめ2年生後藤樹生選手が砲丸投げ2位でそれぞれ山形東北大会に進みます。男子フィールド総合で優勝校と2点差の第2位,千葉選手がやり投げで5位,國分選手も400Mで8位入賞と総合で第6位ということがそのことを証明しています。

  

  女子硬式テニス部。部員は2名。1年生の渡邊ゆら選手が県の新人大会個人戦で第3位。ダブルスでも1年生浅原柚杏選手とのペアで第3位。素晴らしい,おめでとう。団体は東北大会があるものの,シングルスとダブルスは東北大会がないそうです。女子ソフトボール部も部員は2名。他校と合同チームを組んで新人大会に臨みます。ラグビー部も部員は2人で他校とともにチームを組んでいます。

 

  県で上位に入った選手はもちろんですが,私はたった2~3人で,しかも他校と合同チームを組むという苦労をしながら活動している東高生のことも誇りに思います。少ない部員でも一生懸命指導いただいている齋藤先生,海野先生,芳賀先生,岡部先生はじめ顧問の先生方にも頭が下がります。結果も大事ですが,その活動内容・過程も大事なのです。

 

  「春高バレー」の男女1次予選も先週末に行われました。6人ぎりぎりながら,自校だけでチームが組めただけでも幸せな女子バレーボール部は2回戦を突破し,2次予選に進むことができました。おめでとう。では,結びに,男子バレーボール部顧問の高橋萌美先生の報告文を紹介して今回の呟きを閉じます。

 『1回戦は勝利したものの,2回戦で敗れ3年生にとっての引退試合でした。試合に負けて悔いは残っているはずなのに,その後の立ち振る舞いはとても立派でした。保護者の皆様も初めての試合観戦ということで感激して観戦されていました。コロナ禍で苦労した世代でしたが,最後に良い試合でした。』

令和4年9月14日 山内

50.宮城県優勝・準優勝の快挙 ~第69回全国国際理解・国際協力のための高校生の主張宮城県予選~

 9月9日(金)国際理解・国際協力に関する弁論大会宮城県大会が仙台二華中高会場に行われ,3年生の

 梁 競元さんが優勝に当たる宮城県知事賞,1年生の中西 咲葵が準優勝に当たる宮城県教育長賞を受賞しました。梁さんは東京の国連大学で開催される全国大会に宮城県代表として出場します。

 

  梁さんの主張のタイトルは「同心協力」,中学時代に経験した「生徒の千票は上の者の一言に及ばない」という理不尽な担任の先生からの言葉からはじまり,ロシアとウクライナの国際情勢から国連の拒否権に関する問題にも言及し,千票の投票の重みがきちんと生かされる社会と様々な違いを持つ世界中の人々が同じ志によってつながる社会を目指したいと心強く訴えたさすがに優勝と思わされる秀作でした。

 

  準優勝の中西さんの主張のタイトルは「本当に甘いチョコレート」,中学時代の授業で,カカオ農場で働く子供たちを知ってからは,大好きな甘いチョコレートの味が,しょっぱくて苦く感じたこと。過酷な労働環境から子供たちを救う第一歩として,フェアトレード(生産者の暮らしを守るために正当な値段で売買すること)製品を買うことにしたこと。日本という平和な国で,当たり前に涼しい教室で清潔な制服を着て,授業を受けられることのありがたさを感じたということ。途上国の貧困や飢餓,国際的な紛争など複雑な問題解決のためには国際社会の協力関係が必要であり,フェアトレードに協力することは決して微力ではないことに気づいたという,とても1年生には思えないような,県の準優勝にふさわしい傑作でした。

 

  「結果よりもその過程」,二人とも今回の結果に辿り着くまでに先生方の指導やご家族の支援、友人の励まし等様々な協力があったかと思います。もちろん自身の努力もです。その過程を大事にしてください。また,今回県大会にこそ進めなかったものの,校内で参加してくれた東高生の努力と勇気にも拍手をおくります。

 

  記念すべき呟き50号は東高生の快挙を報じるものとなり,大変うれしく思います。左下のいいねボタンをよろしくお願いいたします。

令和4年9月12日 山内

 

49.九月のスタート ~東風祭 運動部新チーム公式戦 朝の挨拶運動で良い日旅立ち~

 心配されていた天気にも恵まれて東風祭を無事,実行することができました。公開を楽しみにしていた,小中学生や地域の皆さんには申し訳ありませんでしたが,コロナ禍で3年生の保護者を最優先に人数制限を設けての実施でした。文化祭は文化部員にとっては日頃の活動の成果を発表するとても大切な場です。また,各クラスが,あるいは全校生徒がひとつの制作物に向けて力を一つにまとめあげる素晴らしい日です。

  

  開祭式から後夜祭まであっという間の二日間で,私も久しぶりに現場に戻っての高校生の文化祭でしたので一つ一つの場面が感心することばかりで,本当に東高生のパワーに圧倒されました。開催にあたり様々なご支援をいただいた保護者の皆様,実行委員の生徒諸賢,先生方に心から感謝いたします。

 

  週末は新人大会の先陣をきって,野球部が県大会に臨みました。5回コールドゲームの圧勝でしたが,私と教頭先生と事務次長先生の母校相手でしたので,少々複雑でした。しかし,東高の新しい力の躍動を感じること,故郷の方々との思ってもみない再会等本当に心に残る日となりました。水泳部も新人大会で,総体でも活躍した2年生の佐々木選手が秋田・東北大会へという速報も受けました。

 

  今朝,東高生徒会,有志の皆さんが,六郷小前で六郷小学校・六郷中学校の児童生徒の皆さんとともに挨拶運動に参加してくれました。小中の校長先生方からも感謝されました。地域に少しでも貢献することで,地域に必要とされ,信頼される高校を目指しましょう。九月の始まりは良い日旅立ちです。

 

  今日の放課後は「大学共通テスト」の説明会が国文室で開催されます。10日後には前期末考査もあります。気持ちを切り替えて頑張りましょう。

令和4年9月6日 山内

48.明日からもう九月 ~葉月から長月 災害のない月であってほしい~

 校舎内を回ると各教室から文化祭の準備の気配がして,もうすぐ東風祭だと実感できます。一方で,3年生の担任の先生方が心を込めて作成した調査書が回ってくると,いよいよ就職試験や総合型入試が始まるという緊張感も伝わってきます。東高は東高生のためにあります。

  暦も葉が落ちて秋真っ盛り,文字どおりに夜が長くなります。虫の声も大きくなったような気もします。宮城の魚,秋刀魚の水揚げの声も聞こえてきました。東高の周辺の緑のじゅうたんを見渡すと,「夜長月」よりも稲穂が実る「穂長月」がぴったりくるかもしれません。台風11号の影響や秋雨前線もあってこれからしばらくは秋の長雨の「長雨月」になるかもしれませんが,大きな災害にならないことを祈るばかりです。

  授業も部活ももちろん文化祭も東高生一人一人が主役です。私はいつでも応援しています。ああはやく,九月になれば。

令和4年8月31日 山内

47.夏休み明けの電話 ~時には良い電話もあります 密でない青春文化祭を目指します~

 休み明けの今週,朝早くから事務室の梶原次長先生が電話の対応をしてくれています。コロナをはじめとする体調不良に関するものが圧倒的に多いですが,変わらずに多いのは自転車の運転マナーに関するお叱りの電話。最終的には,生徒指導部の先生や教頭先生あるいは私の所に電話線が繋がりますが,最も高くて熱い状態でのお叱りに対応する者にすべてはかかっています。事務室には本当に頭が下がります。私も元事務職員の端くれとしてご苦労は分かるつもりです。ただ,お叱りの電話は東高生の安全・無事を願ってのものです。厳しいお叱りを聞かない訳にはいきません。ありがたいことです。東高生の皆さん一人一人のマナーに期待します。

 今週は良い電話もありました。7月末に本校マジック部が六郷児童館でマジックショーを開催したときの保護者と児童館の方からの電話でした。「子供たちの目線にあわせて,いやいやではなく,楽しそうに演技を披露してくれました。またこのような機会を用意してください。」といったものでした。

 もう一つは,匿名の方で少しお年を召した女性の方でした。東高近くのバス停で,その方が乗車する際,重くて大きな荷物をお持ちだったそうです。本校の男子生徒二人が荷物を持つのを手伝ってくれたそうです。「ありがとうございました。」と言ったなら笑顔で「いえいえ」とさりげなく答えたそうです。「東高ですか」と聞くと「はいそうです」とこれも笑顔で答えたそうです。「校長先生の学校の生徒さんは立派ですね。年寄りに優しい生徒さんで。文化祭は一般の人は入れなくて残念ですけど頑張ってください。」マジックショーを行ってくれた人や荷物を手伝ってくれた人を探して直接ほめるようなことはしません。ただ,心から感謝しています。本当に誇りに思います。東高生ありがとう。

 気がつけば学校再開から一週間,今月もあとわずか。9月2日,3日は東風祭です。流行語大賞候補「青春って密」のような文化祭はできませんが,感染対策をしっかりして,コロナ禍の青春の思い出に残る2022年,「一人一人が主役」の「笑顔あふれる」東高文化祭開催を目指します。

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令和4年8月26日 山内

46.開講式 ~学校再開~

 昨日の全国高校野球の決勝戦。1915年第1回大会で秋田中学(現在の秋田高校)が決勝で敗れて以来、東北勢は夏9回、春3回決勝戦に臨みましたが、惜しくも準優勝に終わっています。皆さんも知っているかと思いますが、その準優勝の1回が2001年春選抜大会の仙台育英で、その時にエースピッチャーとして活躍したのが野球部監督で1年生英語科担任の芳賀先生です。優勝旗が「白河の関」を越えて東北に渡るかどうか、歴史が変わるかどうか、非常に注目されましたが、見事に仙台育英が東北勢初優勝を飾りました。須江監督とチームメイトだった芳賀先生や東高野球部のTV応援の様子が報道されていましたが、是非とも本校も東北地区のチームも育英に追いつけ追いこせで切磋琢磨してほしいです。

 さて、開講式でも話しましたが、東高の皆さん、是非とも「学力」同様に「人間力」を磨いてください。世の中には高学歴の諸氏は山ほどいます。時折目にする人間性に裏打ちされていない高学歴者は恐れるに足りません。みんなが磨くべきは、学力と同等、いやそれ以上に「人間力」だと確信しております。「人間力」とは言い換えるなら、深い人間性に裏打ちされた品性と言えます。大学入試問題や就職試験は各教科・科目の基礎・基本を忠実に繰り返すならば高得点は十分に狙えます。しかし、品性はそうはいきません。こればかりは「促成栽培」が効かないのです。品性は良き友や先生、良い本との出会いによって磨かれたり、日々の何気ない・さり気ない行動によって蓄積されていきます。日々あたりまえに行っている礼儀作法の中で、出会う人々に不快感を与えないような身だしなみを整える中で、人間力は磨かれて行くものです。ですから東高の先生方からの服装指導や整理整頓に関する助言はとても大切なことなのです。このことは,決して点数化できないものなのです。私はこのことを「目に見えない力」とも呼んでいます。

 今年の東高の重点目標のひとつに「優しい心」を身につけることがあります。コロナのマスクで顔が見えない今だからこそ、コロナでみんなが苦労しているまさに今、「優しい心」が求められています。東高生の皆さん,是非人間力を磨き、「目配り・気配り・心配り」のできる優しい心を身につけてください。以上で今回の呟きは終わりにします。

令和4年8月23日 山内

45.夏季休業中 ~昔とちがう令和の夏~

 専門家の予想では,コロナ第7波のピークは仙台七夕のあたりだと言われていましたが,なかなか高止まりは終わりそうにありません。早く終結してほしいのですが。真夏でもマスクをする生活も3年目です。

 夏休み中でも,敷地内では多くの東高生が学習に部活に頑張っています。エアコンの効いた学習室で受験勉強に励む3年生,職員室前で積極的に質問する3年生,猛暑の中で熱中症対策をして部活に励む1・2年生。

 ひと昔前までは,宮城の夏は全国的にも有名なくらいに涼しく,結果的に梅雨明けしなかったという夏もあるくらいでした。それが今や暑さから県立学校にエアコンが設置されました。鍛え抜かれた運動選手が暑さから足がつっている映像も目にします。今年も夏休み中に豪雨が宮城を襲い,大きな被害を受けた方々もいらっしゃいます。心よりお見舞い申し上げます。「数年に一度」と言われる豪雨が毎年のように続きます。気候自体が変動しているのでしょう。

 ここ数年は明らかに数年前とはちがいますが,変わらないものもあります。それは,簡単に手に入れたものは失いやすいが,苦労して手に入れたものはなかなか失わないということです。そのことを信じて,受験勉強や部活動に一日一日を大事に頑張ってください。東高生も先生方も有意義な夏休みを期待します。

令和4年8月8日 山内

44.夏期課外講習最終日 ~継続は力なり いつでもどこでもぶれない姿勢~

25日(月)閉講式といってもその日から今日まで全学年で夏期課外講習が行われていましたので,東高は通常の授業日のようです。午後は部活で元気な声も聞こえてきます。校舎内では,担任の部活動等の関係で,面談期間内に終えられなかった三者面談も行われています。3年生の課外開講式でも話したように,校外の華やかな夏期講習も魅力的ですが,皆さんのことを良く理解している東高の課外講習も悪くありませんよ。まあ,選択権は生徒一人一人にあります。肝心なのはどちらであっても継続することです。元課外の鬼が言うのですから間違いありませんよ。

 中総体が終わりました。終えたばかりの中学生もたくさん東高オープンキャンパスにきてくれましたが,私の知り合いが指導する泉区の中学校のある競技が3年連続の優勝という快挙。公立中でほとんどがその競技の未経験者というチームの活動を継続させるだけでも大変なのに,県大会で優勝という素晴らしい結果です。実はこの方は私の教え子のお父さんなので指導法を良く知っていますが,技術の指導はもちろん,どこのチームよりも試合の準備や後片付けを徹底して行ったり,笑顔で挨拶したり,周りを思いやったりといった取組や姿勢,つまり過程をとても大切にされている方です。きっと岩手県開催の東北大会でも裏方の仕事を中学生と一緒に行うのだろうと思います。優勝という結果よりも,いつでもどこでもぶれない姿勢を,私は心から尊敬しています。高校と違い,この後の東北中総体を勝ち抜かないと全中には出場できない厳しい世界ですが,陰ながら応援したいと思っています。

 専門家の予想では,コロナ第7波のピークは仙台七夕のあたりだとか。早く終結してほしいのですが。この校長だよりも継続することに意義がありますが,しばらくは夏休みに会わせて休刊します。8月22日(月)に元気にお目にかかりましょう。

令和4年7月29日 山内

43.閉講式と東高オープンキャンパス ~急増するコロナとの戦い~

 25日(月)早いものでもう閉講式でした。東高生に話したことは次のようなことです。

『4月の始業式,今年の目標として「結果や失敗を恐れずに努力・挑戦をし続けること」「目配り気配り心配りを持った優しい心を身につけること」を話しました。部活動を見ていますと結果には恵まれなくとも果敢に挑戦した部が多く,活動の過程や内容を評価したいと思いました。また,運動会等様々な学校行事の中で身の回りの整理整頓,周囲への感謝等随所に優しい心が見受けられました。』

 

『4月の始業式にはもう一つ話をしました。それはグローバル化を目指し,多様性を受け入れ,すべての人々の安全安心を考えるということです。東高でも多くの人がコロナの陽性になったり濃厚接触者となりましたが,その人を特定しようとしたり,誹謗中傷したりしないことがグローバル化への第一歩です。障害をお持ちの方も,海外からの方も当たり前のように受け入れて共に学ぶということ,つまりお互いを尊重し合うことを,東高は1987年の開校時より実践してきました。まだまだコロナとの戦いが続くかと思いますが,夏休み中も,「結果よりその過程」「目配り気配り心配り」そして「多様性の受け入れ」の三つを実践してください。』

 

 26日(火)オープンキャンパスを少人数の午前・午後の二回に分けて実施しました。コロナの急増で開催があやぶまれましたが,参加者の方々にご協力いただき,できる限りの対策を整えて行いました。昨年は台風で,一昨年はコロナで実施できなかったので実に3年ぶりの開催です。午前の部は322人,午後の部は324人と650人ほどの多くの中学3年生と保護者の皆様にお出でいただきました。中には昨日まで中総体を戦った方もいたかと思います。本当にようこそ東高にお出でくださいました。心から感謝いたします。この呟きを見たことある方が少なかったのは残念でしたが,体育館でPRしましたので,きっと良いねの数が伸びると思います。なお,今回ご都合が悪かった場合は10月11日から17日の期間で学校公開を予定しています。お待ちしております。

 

 結びに,25日(月)閉講式に先立って行われた陸上部東北大会と野球部夏の大会報告会で,陸上部鈴木主将と野球部小林主将の「後輩たちに自分たちを超えるように頑張ってほしい」という報告というより,エールが送られました。先輩から後輩への襷リレー,良いですね,感動しました。夏休みといっても今月いっぱい課外は続きます。暑さに負けないで頑張りましょう。東高はいつでもどこでも生徒一人一人が主役です。

令和4年7月26日 山内

42.部活動の終わりと新人の始まり ~先輩から後輩に受け継がれていくもの~

 部活動と言えば,20日(水)東高野球部は8強入りをかけて第3シード校古川学園と戦いましたが,惜しくも1対5で敗れました。しかし果敢に挑戦する,堂々の戦いぶりでした。相手古川学園は,さすがは春の東北大会出場校でした。次も頑張ってほしいと思います。この試合も暑い中,多くの保護者の方々の応援がありました。ありがとうございました。野球部に限らず,最後の大会に向け,特に3年生の保護者の皆様にはご家庭でもコロナ対策に細心の注意を払い,大会参加へのご支援をいただいたことと思います。お陰様で東高は3年生が最後の大会に出場できました。改めて御礼申し上げます。

 

これでほぼすべての3年生の運動部は活動を終えたことになります。新聞では先発投手として力投し,途中からは捕手としてマスクを被った千葉達弥選手の談話が紹介されていました。「自分たちの力を十二分に発揮できず悔しいが,挑む姿勢は見せられた。経験を後輩に伝え来年は16強,8強と勝ち上がってほしい」3年連続2勝しての16強は力がある証拠です。会場では卒業生の皆さんの応援もありました。先輩から後輩に受け継いだものを大切にしてください。

 

盛岡で開催中の東北大会に出場した水泳部2年生佐々木千紘選手は,決勝進出はならなかったものの,次の大会に向けて貴重な経験を得ました。「旧国体予選」の時期ですので,7月に入っての県大会もいくつかありました。3年生が出場資格もある大会もありますが,東高のような受験校は6月の総体が終われば3年生は実質の活動を終え,新人チームがスタートします。サッカー部は延長戦までもつれた試合にPK戦の末惜敗しました。同じように旧チームは県の16強まで進んだ男子バスケット部もよもやの初戦敗退となりました。この悔しい負けを知ったことが新人チームの良いスタートにつながっていくと信じています。こちらも先輩たちから受け継いだものを大切にしながら,自分たちのカラー・スタイルを確立していってください。

 

3者面談が先週15日(金)から始まっています。保護者の皆様にはお忙しいところご来校いただきありがとうございます。分からないことや悩み等を質問してください。なお期間は今週22日(金)までとなっておりますが,担任によっては部活動の大会等の関係で,次週以降に実施されることもありますので,ご了承ください。

 

結びに,本日昼休みに野球部小林陽弥主将はじめ,3年生たちが選手もマネージャーもみな校長室に来てくれました。スポーツ選手は負けた後の振る舞いがその人の本当の価値を決めると言われますが,彼らの振る舞いを見ていてとても安心しましたし,彼らのことを誇りに思いました。解散するにはもたいない良いチームでした。東高の部活で頑張った3年生の皆さん感動をありがとう。お疲れ様でした。さあ受験頑張りましょう。

 

令和4年7月21日 山内

41.野球部3年連続の夏16強 ~燃えろいい東高~

 14日(木)東高野球部は2回戦で昨年の覇者東北学院と戦いました。実は昨年とほぼ同じ状況で,塩釜高との戦いの後,8強をかけて戦った相手です。東高は惜しくも敗れ,逆に相手はその後県の頂点まで駆けのぼり,甲子園まで進みました。この日の会場の仙台市民球場は東北学院から目と鼻の先にあり,相手は数百人の大応援団。声を出すことは禁じられていますが,太鼓やメガホンをたたく音で圧倒されそうな場面が何度も何度もあり,さすがに昨年の優勝校,大声援をバックに一時は1点差まで迫ってきました。

 

 それでも東高はスタンドから多くの保護者の方々や控え部員からの懸命な応援を得ながら,自慢のチームワークと全員野球で対抗。初戦は2対1の投手戦を制しましたが,今回は複数の継投と相手を大きく上回る12安打の猛攻で,7対4で勝利し昨年のお返しをしました。勝利という結果もいいですが,昨年敗れてからのこの一年の過程,春の県大会を逸してからこの二ヶ月の姿勢,そして今大会の内容も私は誇りに思っています。

 

 企業秘密ですべては教えられませんが,驚くべきことは,初戦も今回も芳賀先生が私に説明してくれたとおりに試合が進んでいるということです。偶然でもまぐれでもないということです。相手を研究し,何よりも東高生一人一人の良さを引き出し,その日のコンディショニングを考慮に入れ,常に冷静に試合を運ぶ,本当に素晴らしい監督です。ですから今日も,小林キャプテンはじめ,野球部はみんないい顔をしていました。燃えていました。本当にいいチームだと思います。

 

 予定されていた18日(日)石巻市民球場は19日(月)以降に雨で順延される予定ですが,野球部はまた試合ができることを喜びに思い,いつもどおりに全力で楽しんできてください。「信は力なり」自分を信じ,仲間を信じ,芳賀先生を信じて頑張ってください。私はいつでも応援しています。

 

 結びに余談をひとつ。昔の同僚から野球のお祝いの電話やメールがきました。『「校長の呟き」少々時代遅れだね。古いね。』と余計なお世話です。今年は還暦過ぎても永年の親友同士を継続している元スターたちの楽曲「時代遅れの・・・」が話題になっています。だからこの呟きも古くてもいいのです。野球部はもちろん,東高生の皆さん。今の友達を大事にして,年をとってもずっとずっと親友として付き合ってくださいね。燃えろいい高校。燃えろ東高。

 令和4年7月15日 山内

 

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40.校内英語弁論大会 ~「英語」の東高~

 12日(火)放課後,会議室にて校内英語弁論大会兼宮城県英語弁論大会最終選考会が行われました。各学年からの代表の5人が県大会代表の座をかけて校内最終選考会に臨みました。

 

1年生女子の八島さんは「英語を学ぶことの重要性」について1年生とは思えないような素晴らしい発表でした。1年生男子の気仙沼さんは「地球温暖化」について異常気象が続く今にぴったりのスピーチでした。ふたりは1年生今後が楽しみです。

2年生女子の牛澤さんは「環境問題」についてさすが東高英語科の2年生と感心するような内容・スキル・表現力とも申し分のないパフォーマンスでした。もう一人の2年生瀬川さんは男子で我が国を訪れる「海外からの観光客」について流暢で抑揚もあり,独創性もうかがえる発表でした。

3年生髙橋さんは唯一の3年生で英語科の女子です。自身の空手の経験からの「男女平等」についてのスピーチでやっぱり東高英語科の3年生だなと思わせる発音・リズムや表現力に優れたものでした。

 

髙橋さんの発表を聞いていると今回「男子女子」や「普通科英語科」と書くこと自体間違っているのかもしれませんが,それだけ男子も女子も普通科も英語科もなく,東高全体で取り組んだことを書きたかったので許してください。

 

5人とも素晴らしい発表で,全員を県大会に出場させたかったのですが,各校の枠組みに制限もありますので,3年生の髙橋さんと2年生の瀬川さんのふたりに東高の代表として県大会に進んでもらうことになりました。ふたりは是非さらに磨きをかけてください。

 

いつも言っていますが,「結果よりもその過程」です。5人以外の東高生で今回のスピーチコンテストに挑戦してくれた多くの人に心から賞賛と感謝の拍手を送ります。もちろん指導してくれた先生方にも感謝しています。間違うことへの恐れや人前で発表することへの恥じらいに打ち克って発表した人にだけ味わえる達成感は,どんな賞状・トロフィーよりも価値がありますよね。勇気を手に入れた人は強くなります。

 

気がつけば校長の呟きも40号まできました。これも東高生が頑張っているから書けるのです。東高生の皆さんありがとうございます。

 

令和4年7月13日 山内

39.野球部夏の大会 ~注目されること~

 先週末から野球の夏の大会がはじまりました。9日(土)に東高野球部の試合は石巻市民球場で相手は塩釜高校です。今年の春の県大会でも16強入りし,7年連続で春秋県大会に出場している好チームです。初回に東高が1点を先制しましたが,お互いに要所要所で守り合い1対0のまま終盤を迎える予想通りの接戦となりました。8回に1点を追加して迎えた最終回は相手に1点を返され,なおも2死2塁のピンチでしたが,それを乗りこえ東高が接戦をものにしました。塩釜高校は最後まであきらめずに,チーム一丸となって戦う元気のある予想以上の素晴らしいチームでした。翌朝,勝った東高選手のコメント等は新聞で報じられました。もちろん負けた相手もです。

 

 東高に限らず,野球の特に硬式野球の夏の大会は注目されます。テレビで放映されたり,新聞でも試合はもちろん,監督や選手の談話やこぼれ話まで詳細に報じられます。一生懸命活動してもメディアに取り上げられない部活がほとんどなのですが。一方で野球部の活動には様々な制約があるのも事実です。ほんのささいなミスでも大きく報じられることもあります。みな同じ高校生の部活動なのですが。

 

 私にとっては東高の生徒は一人一人が主役であって,注目される・されないに関わらずどの部活もあくまで高校生の部活動として応援しています。野球部は次も試合ができることを幸せに思ってください。次も全力で楽しんで戦ってきてください。私はいつでも応援しています。

 

令和4年7月11日 山内

 

38.授業の様子 ~授業の主役は~

 今週に入っても暑さは変わらず。先週までよりは高くなくとも30度超えの毎日。さて,実習生の研究授業に参加してきました。2年生の世界史,7月4日に合衆国独立革命からフランス革命とナポレオンという教科書の続きも面白かったですね。5日は3年生の政治経済,単元は東西冷戦。この教科書作成,採択の時期には誰も現在の国際情勢のことを予想していなかったと思います。鉄のカーテン時代の国名・国土を映し出したスライドはとても興味深いものでした。時代と自分自身の年齢も実感しました。「歴史は繰り返す」古代ローマの歴史家クルティウス・ルフスの言葉ですが,どうなりますかね。

 

1年生の生物の研究授業は実際に椅子に座って授業を受けてみました。この授業に限らないことですが,確かにスライドは便利です。しかし,教師は生徒を見ずに,生徒も教師を見ずにお互いに機械やスライドだけを見ているような印象でした。角度によっては見にくい座席もあったかな。できることから対応します。

 

 最後は福盛田主任に案内されて,3階のフロアに足を運びました。総合的な探究の時間です。さすが東高の3年生,発表者のプレゼン力に視聴者のリスニング力。ディバイスだけを見るのではなく,プレゼン時は相手を見ながらの発表。聞き手側のうなずき,合いの手,適度のツッコミ等とても感心させられました。1,2年生にも見せたかったな。

 

研究授業も総探も共通して言えることは一つ,主役は生徒だと言うことです。野球の開会式も無事に開催されました。全選手を代表してあるキャプテンが「平和時に野球ができることの喜び」と選手宣誓していましたが,まさにそのとおりですね。週末は東高野球部が試合です。会場は石巻市民,応援しましょう。東高はいつでもどこでも生徒が主役です。

令和4年7月5日 山内

37.今日から7月 ~七夕もあれば東高周辺の稲穂も膨らみます~

 今週は本当に暑かったですね。連日の30度超え,観測史上最速で梅雨が明けました。昼休みの保健委員からの注意喚起放送のとおり,運動にも制限がかかり,こまめに水分をとりながらの学校生活でした。そんな中でも084運動に参加してくれた有志の皆さん,本当にありがとうございました。私も立ってみてわかりましたが,朝8時前から本当に暑い日々でした。協力に感謝します。朝の元気な挨拶東高生も清々しいです。

 

 いいニュースもありました。水泳部2年生佐々木さんが,県総体200Mバタフライで8位入賞し,盛岡で開催される東北大会出場を決めました。おめでとう。入賞こそ逃したものの,水泳部が日々練習に励み,ベストを尽くしたと顧問の加藤先生から報告を受けました。結果と同じくらい過程と内容重視です。

 

 野球部の抽選会も松島で開催されました。部長の佐藤先生からは,なかなか対戦相手が決まらずに,本当に最後の最後のほうに塩釜高校に決まったのだそうです。塩釜高校とは昨夏の大会でも試合をさせていただいたそうで,ご縁があります。9日(土)石巻会場です。応援しています。

 

29日(水)午後からは学校評議員会が開催されました。新旧のPTA会長吉岡さんと布田さんや光井同窓会長さんに加え,長らく委員をしていただいている岡本さんの4人にお集まりいただき様々なご意見をうかがいました。安保さんは所用で急遽ご欠席されましたが,安保さんから昨年ご指摘の経営計画の「見える化」を実施し,他の委員の方々からも評価していただきました。「結果よりその過程」「一人一人の生徒が主役」に共感しているので,ぜひがんばってと激励されました。

 

祝日がなく,授業日数も22日という一年で最も長く,さらに総決算の総体という中身の濃い六月が終わり,今日から7月,文月です。文月は七夕から由来というのと,稲穂が膨らむ月という説もありますが,今年は相当に暑い日々が予想されます。対策をしっかりして一日一日を大事にしましょう。

 

令和4年7月1日 山内

36.教育実習 ~先輩と先生~

 6月22日(水)から教育実習が始まっています。数学,理科,保健体育,地歴それぞれ一人ずつに,公民が二人の合わせて六人です。期間は2週間,3週間と異なりますが,共通しているのは全員が東高の出身だということです。皆さんの「先輩」でもあり,授業で教わる「先生」でもあります。教える側も教わる側も東高としてとても栄誉なことだと思います。この出会いを大事にしてください。呼び方は「○○先生」かな。

 先週末,仕事のことで二人の先輩に来室していただき,久しぶりに話しができました。お二人とも元校長だった方々ですが,私は「○○先輩」とお呼びしています。お二人も私を「○○さん」「○○ちゃん」と呼んでいます。先生と呼ばれるほどいやな言葉はないと東北出身の文豪が書いていますが,人は必ずしも敬意を込めて「先生」と呼んでいるわけではないことを覚えておくようにと高校の国語の授業で当時の先生から教わったことを思い出します。私は二人の先輩も,高校時代の国語の先生のことも尊敬しています。

 さて,気がつけば水無月もあと数日。084運動も多い週なので,できる限り校門に立って挨拶します。

令和4年6月27日 山内

35.充実した日  ~東高は一人一人が主役です~

 定期考査4日間が無事終了しました。昨年の共通テストや最近の国立大の大学院入試等での不正行為を踏まえ,今年の入試は厳しい制限が予想されることから,その予行練習も兼ねてスマートフォンやスマートウオッチの取り扱い等について厳しい対応を求めましたが,東高生諸賢は誰一人不平不満を言うこともなく,学校側の対応に理解を示し,正々堂々と戦ってくれました。結果よりその内容,その過程です。ありがとう。

 考査が終わると,3年生は中庭で卒業アルバム撮影。一人一人が思い思いのポーズ。主任の福盛田先生はじめ3年生教師団も良い笑顔。アルバム写真は年を重ねるごとに深みを増していきます。

 アルバム撮影が終わるやいなや,課外担当の暁子先生に3年生受講者に話しをするように言われていましたので,少しだけ話をしました。国文室でも言ったとおり,課外は「先生方・学校を信じて最後までやりきること」です。かつての課外の鬼が言うので保証します。「継続は力なり」「信は力なり」間違いありません。

 お昼後,保厚部長渡辺先生企画の「救急救命講習会」が剣道場で開催。運動部のマネージャーや運動部の先生方を中心に40名ほどの受講者。私が顔を出しに行きましたなら,なぜか大爆笑。実は校長が倒れたという想定で,受講者全員が「校長大丈夫ですか。」とAED用の人形に対して実演中だったからです。講師の木村先生は私が教育行政に行く前最後の年に学校現場で一緒だった方。十数年ぶりに再会しました。

 夕方,体育館とグラウンドに行きました。野球部は今週末に組み合わせがあるから,まだまだ戦いは先ですが,もしかすると団体競技のバスケットやハンド,サッカー等はもう新チームでリスタートですかね。充実した日でした。

 

令和4年6月21日 山内

34.東北総体陸上 高校生弁論大会  ~様々な壁~

 青森の地で陸上部の3選手が東北大会での戦いを終え,東高にも戻りました。混成8種の鈴木選手は8位,やり投げの高城選手は10位,三段跳びの高泉選手は13位とあと一歩で全国大会出場はなりませんでしたが,仙台東高の名を東北大会に刻んでくれました。悔しがる選手を見て,もっと選手を伸ばせたのではないかとベクトルを自分の方に向けた大堀監督からは選手を称えてほしいとの報告を得ました。良い選手に良い指導者。東高運動部はこれからますます楽しみです。それにしても東北大会の壁は高く厚いのですかね。

 同じく本日,国際部長の山口先生から3年生の梁競元さんが,第22回高校生日本語弁論大会宮城県大会で堂々の優秀賞(第2位)を受賞したとの報告を受けました。1位だけが出場できる東北大会まであと一歩でした。演題は「壁」。素晴らしい弁論だったということです。今度詳細を紹介します。東高生輝いています。

 令和4年6月20日 山内

33.通学マナーアップ・定期考査・東北総体陸上 ~PTAの方々のご協力~

 先週11日にはPTA役員会が開催されました。ありがとうございました。今週に入ってからは,通学マナーアップ運動期間中でもあり,生徒昇降口にPTAの方々にもお立ちいただいて,生徒にお声がけいただきました。こちらも心から御礼申し上げます。昨日は進路説明会に多くの3年生保護者等の皆様においでいただきました。「PTA週間」のようでした。ご協力に改めて感謝いたします。本当にありがとうございました。

 定期考査中,部活動もなく,静かな東高ですが,青森の地で陸上部の3選手が四国IH目指して陸奥の猛者たちと戦いを繰り広げているはずです。大堀監督からは選手の体調も良いと報告受けました。結果よりも,ベストを尽くして無事に競技を終えてくれることを祈っています。保護者の方々もきっと同じお気持ちかと思います。

 2校時のテストを終え,開放感から勢いよく下校したいところ,3校時の考査受験者への配慮で静かに帰る東高生には「気配り目配り心配り」が感じられてすごくうれしくなります。考査はあと二日,ベストを尽くしましょう。

令和4年6月17日 山内

32.総体報告会・次大会の壮行会 ~スポーツの魅力の一つ「負けを知ること」~

 昨日の総体報告会,各部とも体育館にいる2・3年生と先生方に,また,オンラインで,教室で見ている1年生と先生方に大きな声で周囲への感謝を述べていて,立派な立ち振る舞いで安心しました。水泳部・野球部・東北大会に進む陸上部の決意も並々ならぬものがありました。見ている側の東高生も立派でしたね。

 

 さて,昨日の講話の答え,スポーツの魅力の一つ「負けを知ること」についてです。スポーツには勝ち負けがつきまといますので,「勝者がいれば敗者もいる」「試合で勝つための努力はするが,負けるための努力はしない」「努力しても負けることがある」「試合で勝つとうれしいが,負けると悔しくてたまらない」と当たり前のことを並べましたが,ここからが本論です。

 

 皆さんも経験があると思いますが,『勝者には人は集まりますが,敗者にはなかなか集まりません』勝った時には見ず知らずの人も寄ってきますが,そんな人たちは負けた時には手のひらを返したように来なくなります。つまり,『負けたときに寄ってきてくれる人が本当の友』となります。勝った時より,『負けた時に本当の自分と向き合う』ことができます。これは自分にしかわからないことです。競技を続けるか,あきらめてやめるか,真剣に悩むこともあるはずです。学年や年齢制限がある場合は別として,『負けてもあきらめなければスポーツは続き』ます。自分だけではありません,周囲に対しても同じです。負けた時にこそ,家族,友人,チームや指導者に感謝するのです。つまり,『負けたときの立ち振る舞いがその人の本当の価値を決める』ことになります。負けた時に他人のせいにしないで,自分自身にベクトルを持ってきて再び立ち向かおうとする個人・チームは必ず強くなります。人間的に大きく成長します。負けた時にその逆の行動をとると,その個人・チームは弱体化していきます。私にも苦い経験があります。

 

 負けた時に相手を称える気持ち。勝った時に相手を尊敬する心。負けを知った者だからこそ『勝った時は謙虚に』『負けた時には潔く』行動できるかどうかです。『一生懸命に練習に打ち込んで,一生懸命に戦って,それでも敗れた者だけが味わえるスポーツの魅力の一つ』,それが負けを知ることです。

令和4年6月10日 山内

31.総体後半戦結果速報 ~目標と目的の違い~

 総体の後半戦がやっと終了しました。雨天により,ソフトテニスが大幅に後ろに延期され,昨日やっと終了しました。各部の活躍は新聞等でも大きく取り扱われます。後半戦の多くは団体競技でした。女子ハンドボール部の県第3位をはじめ,2勝してベスト8入りした女子テニス部やベスト16入りした男子バスケットボール部。1回戦を突破した男子テニス部,男子ハンドボール部,7人制で男子ラグビー部やバドミントン部,ソフトテニス部等,勝ちを味わえた部もあれば,残念ながら負けを知ることとなった部もありました。改めて言いますが,結果も大切ですが,同じようにその姿勢・過程も大切なのです。何よりも無事に出場できたことが最優先です。

 各部とも目標は優勝,ベスト○等「勝つこと」だったと思いますが,目的まで勝つことではなかったはずです。

自校・他校の選手と切磋琢磨したこと,家族や周囲への感謝を口にできるようになったこと,生涯の友を得たこと等「人間的な成長」が目的だったと思います。船の航海に例えるなら,目標は時間通りに目的地に着くことですが,目的は目的地が違っていても安全に陸地に着岸することです。

 3年生は2年前に総体で試合することすらできなかった先輩たちのことを覚えていると思います。先輩たちに今回の報告をしてください。総体ができたことに感謝してください。試合に負けましたが,その後オフィシャルとして運営に一生懸命な東高生を見ました。とても誇りに思いました。

 

令和4年6月9日 山内

30.6月「水無月」 ~40年前の授業の記憶~

 どんなに時間が無くともなんとか作って,一日一回りは教室・体育館・グラウンド等授業を回り,邪魔にならないように東高生の様子を見ています。まあ当たり前ですが,担当教科,クラス,先生,そして生徒によって見事に違うものです。それぞれに個性があって素晴らしいことです。公開期間でしたので,私以外でも授業を参観する先生方がいたと思います。授業公開期間は終了しても,授業の相互見学は続きます。ルールはひとつ「批判したり邪魔したりしない」ということです。

 

東高には生徒がものまねしたくなるような個性的な授業を行う先生がたくさんいます。私の高校時代は40年ほど前,男子だけの学校でした。先生たち一人一人が個性的すぎて,大変でした。口癖をまねるだけで,全校生の誰もがすぐわかるような特徴的な先生たちでした。でも一人一人の専門性が高く,とても知的で,知的好奇心旺盛な田舎の高校生たちを刺激してくれました。口癖もさることながら,心に残る授業は40年経っても忘れないものです。今日から6月,水無月です。「水無月」について,40年前に現代文でも古典でもなく,日本史で教わったことを紹介します。

 

「水無月」は水が無い月ではない。水の月。田んぼの水や雨の水。ダジャレのように,稲作のために皆で力を出し尽くした月。田んぼにありとあらゆる水が無くなるくらい使った月。つまり,田植えや雨季を表すという説。  

逆に水が無い月であるという説。旧暦6月は現在の8月ごろであり,カンカン照りで雨が無く,すべてが干上がってしまう月。どちらを採用するかは自分次第。他にもいろいろな説があるから自分で調べると良い。それと今の時期はあじさい(紫陽花)が咲く頃。あじさいは,小さい花が集まって咲いている。だから家族やクラスの団結や和気あいあいに例えられる。あじさいは花の色にもそれぞれ意味があるから調べてみると良い。

 

今でも覚えている授業。今では禁止している学校もあるそうですが,当時はあだ名が全盛。この日本史の先生はクイズ番組回答者の大学教授に似ていて,かつ,博学で知的なことから,○○教授と呼ばれていました。あじさいの「紫色」は東高のスクールカラーです。意味は「謙虚」です。水田に囲まれ,紫色のセーター姿の東高生を見ると,当時のことが思い出されます。

 

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 令和4年6月1日 山内

29.県総体速報前半戦終了 ~改めて「結果よりもその過程」総体ができる幸せ~

 運動部ばかりクローズアップされていますので,文化部の話題もひとつ。5月29日(日)岩沼市民会館で吹奏楽部の定期演奏会が開催されました。3月の地震で例年とは開催会場が異なったり,入場者制限を設けるなどしましたが,盛況の中に実施することができました。9年連続の全国大会を目指しているようですが,あくまで日々の取り組む姿勢,過程を重視してください。コロナ禍で演奏会ができたこと自体にも感謝ですよね。

 

さて運動部。今週末に開催される後半戦を前に,各競技前半戦が行われ東高選手団が戦いに挑んできました。

サッカー部,敗れはしたものの第一シードしかもAチーム相手に前半を0-2でしのぐなど大いに健闘しました。副顧問の小嶋先生は「果敢に挑戦する生徒たちが格好よくて誇りに思いました」と話してくれました。ラグビーは名取高専・広瀬高専・東高の合同チーム。顧問の岡部先生は「最後まで諦めずによく戦ってくれました」と話してくれました。他校との合同チームは不慣れなことが多く,気を遣ったことと思います。正規の人数がそろわない中での活動。この貴重な経験はきっと今後に生きます。まだ7人制が残っているので引き続き挑戦してください。硬式テニスは個人とダブルス。初日の金曜日は朝から土砂降り。延期になったものの会場まで往復だけでも大変だったと思います。残念ながら次のラウンドに進めたのは男女一人ずつと聞きましたが,どちらも1年生です。若い力に期待します。

 

 2年前私は県北の各学年3クラスで,東高と比べれば小規模の高校の校長でした。部活の数も少なかったのですが,各部とも一生懸命活動していました。猛威を振るう新型コロナウイルスは我々人間の日常を変えていきました。それは高総体という高校運動部生徒の夢と希望をも奪っていきました。あの震災の時ですらあった総体が中止となったのです。先生方も生徒も無念の涙を流しました。私から当時の運動部員に集会で語りかけた言葉。「試合がなくとも,大切なのは3年間の取り組んできた姿勢・その過程」でした。あれから2年。当時1年生で,3年生先輩方の無念な思いを見て,聞いて,受け継いだ学年が今の3年生です。当たり前のように3回ある総体が2回しか経験できなかった世代の最後となります。ですから,3年生はもちろん,1・2年生も当時中総体がなかった経験があるわけですから,高総体実施が当たり前などと思わないで,幸せだと思って競技に臨んできてください。結果に関係なく東高はいつでもどこでも生徒一人一人が主役です。

 

長かった4月5月がやっと終わり,衣替え,切り替えの水無月です。悪かったことは切り替えて,総体・考査と挑戦しましょう。

 令和4年5月31日 山内

28.地域の方々のお力 ~若林地区交通安全協会 六郷支部 「過而不改是謂過矣」~

 27日(金)朝から久しぶりのまとまった雨,カッパを着て自転車登校,バス停からや自家用車で送られ農道から傘を差して歩いて登校する東高生が多く見受けられました。1校時目からの歯科検診はそろそろ終盤,6月上旬まで続きます。9時過ぎに,六郷の交通安全協会柴崎様と高橋様がご来校され,交通安全へのお取り組みや地域から見られた東高のことをお話されていきました。

 

 六郷地区の支部長をされている柴崎様はお子様が以前本校に在籍していて,当時はPTA会長をされていたそうです。当時は大きな自転車事故もあり,お子様が卒業されても地域の交通安全にご尽力され本校の交通マナーアップ週間でもご指導いただいている方です。「東高生を見ると我が子のよう」「挨拶してくれるととても気持ちがいい」「交通安全に留意してほしい」と東高への思い入れの強いお話を伺いました。

 

 仙台のよう地域で,これだけ地域の方々に直接お世話になっているところは珍しいと思います。柴崎さんがやっておられたPTAはもちろん,地域社会と連携・協働していくことも今年の東高の重点目標の一つなのです。地域の方々に進んで挨拶してください。通学マナーアップに努めてください。そのことがグローバル化につながっていくのです。自分の足下を固め,少しでも地域に貢献する気持ちを持ってください。

 

 今週の結びに,いい話を二つ。ひとつは石巻好文館高の新校舎式典に参列した時に,参列した多くの県立校長から「将棋部すごいね」「陸上部大活躍ですね」と運動部の活躍をほめてもらいました。校長の一人だけ「校長の呟き読んでいます」という方もいました。とてもうれしかった。

 

もう一つは昨日昼休み,ある運動部のキャプテンが校長室を訪れました。活動のルール-を守れず,申し訳ないと校長に謝ってきました。顧問に行くように言われたのではなく,自主的に校長室に来たとのこと。神妙な面持ちで,とても反省しているようでした。「改めればいい。改めないことを過ちと言うので,あなたの真剣な顔を見ていれば大丈夫だとわかります。これからも活動頑張ってください」と返しました。誠実だな。私はそんな東高生が大好きです。誇りに思います。応援しています。週末の大会も結果よりその姿勢・過程です。

 

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令和4年5月27日 山内

 

27.地震・津波想定の防災避難訓練  ~震災を忘れずに覚えていてほしい,伝えてほしい 11年前の「大震災」と400年前の「波分神社」~

本日26日(木)5校時から6校時にかけて防災避難訓練が行われました。取り組み具合は東高生一人一人がわかっていることです。いかがだったでしょうか。

2011年3月11日に起きた東日本大震災の教訓を生かして訓練を行っている学校が多いと思われます。ただ,残念ながら意識は低い。仕方ありません,現在の高校生の記憶にはほとんど残っていないと思われます。幼稚園の卒園式や小学校入学式のころですから。教職員ですら低い。あの時宮城県にいなかった方もいるのですから。震災は年々記憶や記録から薄れていっています。しかし,東高の職員・生徒・保護者の中には大変な思いをして,忘れることなどできないでいる方々も少なからずいることと思います。未だに苦しまれている方もおられるはずです。「復興」「風化」「防災」すべて一人一人の心が決めます。

 

 宮城県は5月10日太平洋側の巨大地震で最大級の津波が発生した場合の新たな浸水想定を発表しました。それによると県全体で11年前の1.2倍となる391平方キロが浸水し,その中には被災地の集団移転先やかさ上げ地の一部も含まれます。津波の到達時間は私の故郷南三陸町や畠山教頭先生や事務の梶原次長先生,サッカー部の小野寺先生達の出身地気仙沼市で20分ほど,津波の高さは20メートルを超えるとされました。

 

 ここ東高の位置する仙台市の沿岸でも,津波到達まで60分前後,高さは10メートルとされました。皆さん,東高のすぐ近くにある,霞目の浪分神社をしっていますか。東高よりむしろ仙台の市街地西側に行ったところで,神社は海岸から直線で約5.5キロ,海抜約5メートルに位置しています。コンビニとラーメン屋さんの間にあります。毎朝自転車で通ってくる人もいるかもしれません。建立は1702年と言われ,慶長三陸津波(1611年)では,この周辺で津波が二手に分かれて引いていったと伝わっています。津波は1835年にも地域を襲ったということです。11年前は仙台東部道路にせき止められる格好で,神社の手前約2キロで止まったということですが,今回の宮城県の想定ではどうなるかわかりません。決して対岸の火事ではないのです。一人一人が意識を高く持ち続けてください。

 

 1978年6月12日,宮城県沖地震,私は中学2年生でした。そのこともあって学校では5月や6月に防災訓練を行っているところが多いように思います。私はこれからも事あるごとに,地震・津波等防災の話はしていきます。そのことは私に課せられた使命だと思っています。まずは自分と家族の身を守る行動をとってください。

令和4年5月26日 山内

26.学校公開アンケート速報 陸上続報 ~ご来校ありがとうございました 陸上団体4位の快挙~

 先週16日(月)から20日(金)まで学校公開週間でした。様々な事情があって昨年度からはかなり人数は減ってしまいましたが,157名もの方にご来校いただきました。本校在学中の保護者等の方々,中学生の保護者の方々,そして中学生の皆さんでした。アンケートの感想を抜粋しますと,「学校公開という企画はとてもよい。一週間という期間があり,時間も自由なので都合のつく時間に普段見られない子供たちの様子や校舎を見学することができてとても良かった。」(本校2年保護者)「学校内が明るく健康的で,食堂のメニューも豊富で安心した。」(本校1年生保護者)「授業がとても面白そうだった。板書もきれいでプロジェクターを用いたり,先生方の生徒へのお話の仕方が良かった。」(中学生保護者)「すれちがった生徒たちは積極的に挨拶してくれてとても気持ちが良かった。校舎内がきれいに清掃されており,和やかで落ち着いた雰囲気が素敵だと感じた。」(中学生保護者)「保護者にも公開していただき今後の参考になる素晴らしい取り組みだと思った。授業は全員で話し合ったり,考えたりする場が多くて生徒が活躍できていると感じた。」(中学生保護者)「中学校とは違って授業中は静かでクラス全員が集中して授業を受けていてすごいと思った。」(中学生)「授業は板書よりはICTを活用した授業が多く,先生方が優しくていねいに教えていて東高の先生はフレンドリーで印象がとても良かった。」(中学生)「授業は見ているだけでも面白く先生が楽しくするためのコツや工夫をしていて自分も授業を受けてみたいと思った。図書館の本の種類も豊富で,色々な場所でコロナ対策もしているし,男子も女子も制服が格好いいと思う。」(中学生)7月26日(火)にはオープンキャンパス,10月にも学校公開を予定しています。

 

昨日書ききれなかった陸上部の活躍の続報です。出場したほとんどの東高選手が自己新をマークしたそうです。鈴木さん男子110H4位(混成8種優勝),高泉さん男子三段跳び3位(自己新),高西さん男子やり投げ8位(自己新),原さん女子走り幅跳び8位(自己新),後藤さん男子砲丸投げ8位(自己新),男子総合第4位(学校新)。

育英・柴田・東北に次ぐ団体の4位は快挙だと思います。偶然ではありません。6位以内は青森の東北大会です。それでも結果だけではなく,あくまで,姿勢・内容,その過程にこだわって挑戦してきてください。体育館で出した大声以上の気力で応援しています。

 

 東高は,「教育活動の積極的な公開の推進」が本年度の重点目標の一つです。この校長の呟きもその一つなのですが,なかなか「いいね」が伸びません(笑)。それでもめげずに「開かれた学校づくり」を徹底していきたいと思います。

令和4年5月25日 山内

25.県総体速報 ~陸上部2種目で新人総体連覇 サッカー部初戦快勝~

 団体を含む県総体が始まりました。21日土曜日から始まった陸上競技。3月の地震の影響で今年の会場は利府ではなく,宮城野原。土曜日,日曜日は隣の生命パークで楽天の試合もあり,もの凄い人・人・人でした。最終日本日のことまではわかっていませんが,速報です。男子8種競技で3年生鈴木さん,男子やり投げで3年生の髙城さんが新人戦に続き,総体でも宮城県を制しました。新人・総体連覇というのは本当に力がないとできないことです。おめでとう。実は,先週末,大会前最後の練習日にグラウンドで運動部の活動を見学しておりました。練習の終わり頃,監督の大堀先生と話す機会がありました。「今はレスト(休養)です」「今,良い感じで最後の投てきを終えたのが新人戦優勝者です」ピークを大会に持って行くため,フィジカルもメンタルも調整しているのだと思いました。何より感動したのは「私は生徒には,全国大会であろうが,地方の記録会であろうが,自己ベストを目指して頑張るように指導しています」という言葉でした。東高陸上部,この強さは偶然ではありません。努力・挑戦をし続ける良い選手・良い指導者,それを支えるご家族が内容・過程を大事にしているからです。

 

 24日火曜日,若き熱血漢成澤先生・小野寺先生率いるサッカー部の県大会初戦は亘理鳥の海サッカー場。11年前の震災で大きな被害を受けた場所ですが,立派に整備され「スポーツ・パーク」として新設された会場でした。平地ゆえに海からの強風がボールや人の動きに多大な影響を与えるコンディションの中,多くのご家族の方々の応援のお姿がありました。追い風を利用し,ロングボールからのカウンター等で前半3点,向かい風となった後半もしっかり守って,1点を追加し,4対0と勝利しました。ハットトリックを達成したFW相澤さんの活躍もさることながら, 私はボールを奪われてもその人が諦めずに再びボールを奪いに行く姿,特に後半はディフェンダーだけでなく中盤の選手もしっかりさぼることなく守った姿,ピンチでも味方を大きな声でコーチングするキーパーの姿,ベンチや運営補助の選手含めた全員の勝利だったと思いました。次戦も全員サッカーで挑戦してください。

 

 両部ともに「勝利」というスポーツの醍醐味の一つを味わえて本当に良かったと思います。それでも気を抜かずに「コロナ対策」をしっかり行ってください。平和な時代に生徒の活躍が見られて本当に幸せに思います。

 令和4年5月24日 山内

24.文化部も頑張っています ~「頭脳の格闘技?」将棋部2年連続県大会団体3位~

 県総体が近く,運動部の活動・活躍が注目されがちですが,東高は文化部の活躍も素晴らしいものがあります。今週15日(月),16日(火)と宮城県青年会館で開催されました「全国高等学校将棋選手権宮城県大会」で東高将棋部が2年連続の3位入賞を果たしました。出場校全17チーム,1回戦・2回戦を突破しての準決勝でした。向こう側のトーナメント準決勝は仙台一高対仙台二高,こちら側は東北学院対本校。決勝で学院が二高に圧勝したことを考えれば,優勝校の学院との接戦を演じた本校の戦いぶりは敗れたものの大いに賞賛されるべきものだと思います。簡単に2年連続3位などと書いていますが,大変なことです。出場校が少ないなど問題ではありません。県の大会で1勝するのがどれほど大変なことか。地道な努力があっての栄冠です。西ノ谷さん,松本さんおめでとう。恥ずかしいくらいに弱いのですが,私も将棋をやったことがあるのでわかります。考えます。頭を使います。メンタルが試されます。おなかも空きます。ものすごく疲れます。対局相手よりも自分自身との戦いの要素が強いのかもしれません。

 

今大会の主催は「宮城県高等学校文化連盟」ですので「文化部」という扱いでしょうか。しかし,西洋では「チェス」がスポーツのカテゴリーに入っています。将棋は「頭脳の格闘技」とも呼ばれています。藤井聡太さんが,皆さんと同じくらいのころか,さらに若い時期からの活躍で将棋自体が脚光を浴びるようになりましたが,運動部や文化部,あるいは様々な課外活動において,まだまだ知られていない分野で活動している東高生もたくさんいると思います。それでもしっかりと,信念を持って活動してください。その信念や姿勢は将来必ず役に立ちます。メジャーな分野の活動であっても信念や姿勢が伴わなければ得るものや,残るものも少なくなります。メジャー・マイナー関係なく,重視すべきはその姿勢・その過程です。応援しています。東高はいつでもどこでも生徒一人一人が主役です。

 

学校公開週間も明日まで。これまで90人以上の方にご来校いただきました。雨の日もありましたのに,本当にありがとうございます。明日もお待ちいたしております。校長室から見る東高周辺は,きれいな湖のようです。

令和4年5月19日 山内

23.「学校公開」「県総体壮行式」「海外オンライン交流」 ~充実した一日~

 5月17日東高は充実した一日でした。まず学校公開日二日目。今,どこの高校も校長と先生方との面談中だと思われますが,その間隙を縫って校内を巡回したところ,名取市の中学生2名が廊下で迷い気味でしたので,「シャトルラン」の音楽が流れる体育館で基礎体力測定中と思われる体育の授業に案内しました。志望校はと聞いてみると「南高か東高です」「東高か三桜高です」と答えてくれました。校長室に戻り際に会った別の3人組は東高を希望しているのとの問いに「必ず東高を受けます」と嬉しいことを言ってくれました。保護者の方を含め,この2日間で50名ほどの方が来校してくれました。ありがたいことです。20日(金)まで公開は続きます。

 

 6時間目は体育館で県総体壮行式でした。野村生徒会長から,校長の挨拶は短くも選手に対して熱いエールをと言われましたので心から「東高頑張れ」と声援を送りました。各部主将から決意表明と運動部長を代表してラグビー部主将迎田さんから力強い選手宣誓がありました。みんな真剣ないい顔していました。この歳になると高校生の真剣な顔と向き合うだけで胸にグッとくる物があります。幸せです。ありがとうございます。今日を待たずに団体競技の女子バスケット部や個人戦のソフトテニス等は,すでに仙塩地区予選が終わり,県総体を前に最後の大会を終えた選手もいます。しかし,結果がすべてではありません。3年間一生懸命に努力したことは,県大会に出場できなくても何ら色褪せることはありません。大切なのは活動の姿勢であり,重視すべきは過程です。選手の努力とご家族のご支援に感謝いたします。各部どの部長も異口同音に「送迎」「お弁当」「励まし」家族への感謝を述べていました。

 

放課後,16時過ぎからは台湾永慶校とのオンライン交流。4月21日に続いて2回目の交流。今回は英語海外文化部の皆さんと吹奏楽部の皆さんが主にオンラインで交流を行ってくれました。実はこの日はテレビと新聞が取材にきて大きく取り上げてもらう予定でした。別の取材があったのか,直前になって取材がなくなりました。私も三つ揃いのスーツを着て,千葉明彦先生に用意していただいた英語の原稿を何度も読んで練習して臨んだのですが,残念でした。海外オンラインに限らず,東高の良いところはプレスに取り上げてもらおうと思います。

 

織田信長が討たれた本能寺の変は六月上旬だったと言われています。「敵は本能寺にあり」明智光秀の言葉として有名ですが,総体まで2週間あまり。ここからの敵は対戦相手でも,自分の中にある弱気や迷いでもなく,敵はコロナウイルスです。菅野教頭先生がお昼に放送してくれていますが,感染症対策として「黙食」を徹底してください。東高生選手全員が無事総体に出場できることを祈っています。

令和4年5月17日 山内

22.しおかぜ編集委員会・PTA役員会 ~お休みのところありがとうございます~

 5月14日東高会議室でしおかぜ編集委員会・PTA役員会のそれぞれ第1回目が開催されました。しおかぜとは本校PTAの会報誌名です。3学年羽生さん,2学年及川さん,1学年奥田さんの各学年委員長さんはじめ20名もの方々にお集まりいただき,予定時間を超えて今年度の編集等についてご議論いただきました。これまでの物に少し改訂を加えていくらしいので,とても楽しみにしております。恒例となった「校長のつぶやきお読みいただいていますか」チェックではほとんどの方に挙手いただいて励みになりました。

 引き続き行われたPTAの役員会。入学式以来お世話になっていた布田前会長さんたち,旧役員の方々がおられず寂しさもありましたが,吉岡会長さん・相澤副会長さんの新体制のもと第1回目が開催され,講座や教室,グラウンド等教育環境のことについて様々なご意見やご要望もいただきました。できるものとできないものがありますが,検討させていただきたいと思います。学校のためを思って,言いにくいことを,勇気を持ってご意見いただいたものを大切にしてまいりたいと思います。生徒総会でもPTA役員会でも積極的な意見が求められているのだと思います。さあ,来週から学校公開週間です。何人にご来校いただけますか。

令和4年5月14日 山内

21.「総会」 ~生徒も先生方もコロナ対策~

 5月13日東高では生徒総会が開催されました。コロナ対策で体育館に全校生徒は収容できず,体育館は2・3年生だけ,1年生は教室でオンライン参加となりました。コロナ禍で様々な学校行事が実行できず,先輩から後輩への「継承」がなされないことが多い中,このような形でも全校生徒が参加することには相当の意義があると考えております。東高生の参加姿勢は,とても好感が持てるものだったと思います。立派でした。

  午後,私は教科の研究会,つまり教科の先生方の「総会」にも出席してきました。やはりこちらも密を避けるため,参加人数が制限されていて,相当数収容可能な会場も疎らな状態でした。5月第2週には例年各教科ともこのような「総会」があって,全県的に高校教師が学ぶ日でもあります。私が出席した会場でも講義をした仙台白百合大遊佐教授は,「生徒に教えるためには教師が学び続けること」の重要性を説かれていました。

 令和4年5月13日 山内

20.県総体組み合わせ抽選 ~緊張の瞬間~

 昨日は部会長をしている高体連専門部の代表者会議に参加してきました。県総体の組み合わせ等緊張する場面に立ち会わせていただきました。思い起こせば,私も現場を離れる40代半ばまで20年以上ずっと運動部の顧問でした。30代半ばからは専門部の総務委員長の仕事も10年以上行いました。総務委員長は顧問総会や代表者会議の資料作成から運営まですべてを仕切ります。組み合わせ抽選などは,自分のチームがどこを引いたのなどわかりもしませんでした。体育をはじめとする専門の先生方は,競技力をはじめとする専門性,もっと言えば自チーム指導に専念したいので誰も引き受け手がなく,私に仕事が回ってきたのでした。確かに自チームを指導する時間は大幅に削られ心が揺れ動いたこともありましたが,様々な角度から本当に勉強になりました。何より生徒たちがそのことをわかっていて自主性が芽生え,時には逆に私を助けてくれました。結果は後からついてきてくれました。生徒たちのおかげで様々な所に連れていってもらいました。

 さあ抽選会。各校の代表者はキャプテン。目をつぶったり,大きく深呼吸したり見ているこちらがドキドキしました。東高の男子は予備抽選で最後の順番25番目を引きましたし,女子は春季大会結果からシード校となっていて,どちらも実質抽選はしていないに等しかったのですが,きっと私と同じように各校の緊張の瞬間に立ち会えて貴重な経験をしたことと思います。

コロナ禍でもなんとか総体だけでも組み合わせを生徒に引かせてやりたい,生徒や保護者だけでも観戦させてあげたい。各専門部はギリギリまで生徒や保護者の目線に立って調整中です。東高はもちろん,みやぎの高校生がコロナに負けずに高総体に参加できることを東の空から切に願うばかりです。

令和4年5月13日 山内

19.いいこともあります ~届いた御礼の手紙~

 畠山・菅野両教頭先生が校長室に来るときはほとんどが良い報告や連絡ではありません。生徒や職員のことに親身になるお二人からのお話は話す前の声や表情でわかります。今日は本当に久しぶりに教頭先生が笑顔で,「校長先生いい話です」と来てくれました。

 4月29日,地域の方が本校1年生の生徒が自転車に使用するステッカーを駅近くの交差点で拾ってわざわざ届けてくださいました。1年生の生徒は先生からの指導もあり,その方にお礼の手紙を書いたそうです。今回は逆にその方からのお礼の手紙です。なんとその方は,この3月まで高校生で4月に就職したての仙台駅で働く方でした。一部を抜粋紹介します。 

-○○先生,1年生の○○様この度は丁寧な対応をありがとうございました。そしてお礼の手紙もありがとうございます。とても心の優しい子だと感じました。(中略)私も社会人になってから身の回りの整理整頓について口うるさく言われています。物の管理は今のうちから癖をつけておくといいですよ。今コロナ禍で学校生活が様々制限されていると思いますが,ぜひ3年間楽しんでください。○○先生も○○様もお体に気をつけてお過ごしください。貴校のさらなるご発展をお祈りいたします。-

 拾いものが普通に届けられる日本という国は実は世界的にはとても珍しいということが海外に行ったり,知ったりすると痛感します。日本人の美徳といってもいいのですが,最近は残念なニュースが全国から流れてきます。「目配り気配り心配り 心の優しい人を目指しましょう」今年の東高校のスローガンのひとつです。学校生活では学力や体力だけではなく,心も鍛えてください。東高生ならできます。

 ところで本日からHPのトップ画面が一新されました。係の佐藤尚弘先生のセンスが光ります。

令和4年5月12日 山内

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18.朝読書開始,マナーアップ運動再開 ~総体まで一ヶ月 ハンド部の決意~

 5月9日本日より朝読書のスタート。朝読書,以前は多くの学校で行われていたものです。遅刻防止,落ち着いた状態での学習への移行,本離れ防止等々様々なねらいがあるかと思います。脳科学の専門家によれば,読書という行為は,「視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚」という5感の記憶が総合されて,それが言葉になるので,言葉をとおして世界を知ったり整理したりというのは,脳にとっていちばん高度な働きだということです。読書をとおして「ワクワク・ドキドキ」したり,感動したりすると脳の中にドーパミンという物質が分泌され,神経細胞のつながりが強化され脳が鍛えられていきます。雑誌や漫画はもちろん厳禁で,だからといって教科書・問題集だの寂しいことは言わないでください。電子書籍ではなく「紙」の本であることも重要です。興味のある本を誰かに話しかけられても気づかないくらいに集中して毎日行ってください。培った集中力は,部活の大会やコンクール,大学受験や就職試験にも大いに役立ちます。

 本日から通学マナーアップ運動も再開されました。自転車等乗り物は慣れてきた頃が事故の危険性が高いと言われます。登下校注意してください。私も時間の許す限り校門に立って挨拶します。今朝も多くの東高生が明るく元気に挨拶返してくれて気持ちが良かったです。

 昼休みに,顧問の福盛田先生とともに,女子ハンドボール部キャプテンの3年生の髙橋さんが校長室に来てくれました。4月24日の県ハンドボール選手権大会準優勝の報告に来てくれました。決勝戦は7点差で敗れたものの,後半は10対10の互角だったとのこと。中学時代にも県代表として東北大会の経験がある髙橋キャプテンは,一ヶ月後の県総体に向け練習の強化,上位進出への決意を語ってくれました。怪我のないように,目標に向かって努力してください。結果同様に取り組む姿勢,過程を大切にしてください。頑張れ東高生。

令和4年5月9日 山内

17.5月のはじまり ~東高大運動会~

5月6日朝8時前。体育行事ですので,校長室で運動着に着替えようして,ブラインドを閉じる前に,農道で東高生を降車させる保護者等の方々のお姿を拝見しました。ご協力ありがとうございます。

さて,天候やコロナの影響で延期されていました東高今年度最初の学校行事「運動会」が開催されました。気温は20度前後,湿度も高くなく,時折心地の良い風が感じられる絶好の条件だったと思います。感染症対策は,マスク着用はもちろん,午前と午後にそれぞれ一枚ずつ軍手をつけてという徹底ぶり。綱引きや大縄跳び,クラスの団結を深めるのに最適の競技でした。大きなゴムボールをビニールシートで運び合う「空飛ぶ絨毯」は感染症対策を考えて昨年から生徒の発案で始まったと聞きました。部対抗リレーは運動部の健脚争いが醍醐味のひとつですが,文化部の工夫を凝らしたパフォーマンスリレーもなんともユーモアに富んでいて心に残りました。玉入れ,障害物競走にクラス対抗リレーまでの全競技は予定通りに3時過ぎにほぼ終了しました。

一日を終えての感想は,先生方が裏方に徹して運営や競技自体はほぼ全て生徒によるものだということ。これだけ生徒中心の行事運営は珍しいと思います。生徒を信頼している先生方に責任をもって答えようとする生徒という本当に良い関係だなと感心しました。コロナで苦労してきた3年生たちのおかげで「行事は生徒による自主運営」という東高の伝統は今年もしっかりと後輩諸君に継承されたことと思います。熱中症や大きな怪我もなく,本当に東高生一人一人が輝く一日でした。考えてみれば,4月,新任式・始業式や対面式等本来であれば全校生徒が一堂に会する場面があったはずですが,コロナの影響で今日がはじめて東高全先生方・生徒の皆さんの前でお話をさせていただきました。この呟きを読んでいる東高生は挙手してください。「150人ほど」と言いましたが,ほんの数人でした。一人でも多くの東高生や保護者等の皆様に読んでいただき,「いいね」がもらえるように今月も東高の様子を呟き(ツイ-ト)します。今日の運動会の成績結果同様,連休中も公式戦や練習試合の報告を受けました。もちろん良い結果を得たところはそれでいいですが,結果が伴わなくとも内容のある過程,努力した結果であれば,勝敗には拘らなくともそのうちに良い結果がついてきます。あきらめず,迷わず,粘り強く挑戦してください。ではいつもより少し長めの東の空からはこれでおしまいとします。東高,良い学校です。

令和4年5月6日 山内

16.運動会延期 ~皮肉にも本日晴れ~

 4月26日の段階では天気が悪く,グラウンドコンディションも良くない予想等の諸事情で5月に延期した運動会。皮肉にも雨は早めにあがり,天気もよく,グラウンドの状態も悪くありませんでした。まあ,5月の晴天を祈りましょう。昨日,大会実行委員長山本君と副委員長相澤君二人の3年生が大会要項を持って校長室に来てくれました。当日の私の仕事等について丁寧に説明してくれました。「クラスの団結を固め,更に先輩・後輩の連携を深め,東高生としての士気を高める。また,高校生活の各行事運営は生徒による自主運営であることを継承する」と要項の最初に書かれてありました。「生徒による自主運営」というのは東高の伝統です。生徒一人一人が主役の運動会に期待します。

 

 ただ,ひとつ残念だったのは帰り際に山本君と相澤君に「HPの校長の呟き」知っていますかとたずねたところ,二人とも「知りません」と。一人でも多くの方に読んでほしいのですが。

 

 4月が終わり,GWに入ります。運動部は大会や練習試合が多くなりますが,コロナ対策に注意してほしいです。今日,4月28日も個人的に大事な日です。家族を思って大事に過ごそうと思います。次の登校日は2日(月)。頑張れ東高生。結果も大事ですが,その過程も重視します。

                  令和4年4月28日 山内

15. 授業参観・父母教師会総会 ~200名を超える方々のご来校~

 コロナ禍により過去2年行われておりませんでした父母教師会対面形式が4月23日(土)に行われ多くの保護者等の皆様にご来校いただき開催することができました。総会に先立ちまして行われました授業参観ですが,どの教室も多くの保護者等の皆様にご覧いただきました。授業を担当した先生方もいつも以上に気合いが入っていたと思います。私自身,これほど多くの方々の参観授業は久しぶりだったものですから,驚きと同時に足をお運びいただいた方々への感謝の気持ちで一杯になりました。私も可能な限り廊下を回りご挨拶をさせていただきました。体育館での総会も本当に大勢の方々にご参加いただきました。総会後も学年総会,さらに各学級懇談と続きまして,ほぼすべて終了するのにお昼を過ぎました。どうぞこれからもご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。

本日土曜日は職員も生徒も学校に出ましたので,その分来週の25日(月)は振休で学校は休みとなります。来週は東高生が楽しみにしている「運動会」が28日(木)に予定されています。天気が心配ですが,「生徒一人一人が主役」の東高最初の大きな学校行事です。クラスの団結,あるいはクラスや学年を超えて東高生同士が交流し合う貴重な場です。

令和4年4月23日 山内

14.海外校との交流 ~対面がだめでもオンラインで~ 

 4月21日(木)午前10時から進路資料室で台湾永慶校,台湾現地コーディネーター,宮城県庁国際政策課そして本校の四つをオンラインでつないで,本校と嘉義縣永慶高級中学の交流事前討論会が行われました。現地コーディネーターで通訳の嶋田様は私のふるさと南三陸町の観光のお手伝いをされているということで,ここでもおつながりを感じました。相手の台湾永慶高級中学は日本で言う「中高一貫校」で,中学高校併せて生徒が980人なので高校としては本校と同じくらい。学科も普通科の他にAIやスポーツの学科もあって本校と同じ複数の学科を有しています。

 郭春松校長先生は,母国語に加え,英語で熱心にプレゼンされ,できれば本校と姉妹校交流もというくらい積極的な方でした。私も畠山教頭先生が用意してくださった英語の原稿を辿々しく読みましたが,しっかり通じました。それは教頭先生が用意してくださった内容が素晴らしかったからです。仙台のこと,宮城のことつまり自分のことをしっかりとした内容で伝えれば,私のような下手な英語でも相手に通じてさらに意思疎通が広がると実感した瞬間でした。「結果だけでなくその過程」「気配り目配り心配り」「海外よりまず自国のこと」この日を迎えるに当たって準備に東奔西走いただいた国際政策課の皆様,本校畠山・菅野両教頭,そして担当の千葉・山口両先生に心より感謝いたします。

 令和4年4月22日 山内

13.送迎に伴うお願い ~目配り気配り心配りへのご理解ご協力を~

 朝,校長室にいますと,隣の事務室で保護者の方々から遅刻や欠席等に関する電話対応されている係の声が聞こえてきます。もう一度確認いただきたいのは,欠席等のご連絡は必ず保護者の方から学校(022-289-4140)へ連絡をということです。時間帯は7:40から8:20の中でお願いいたします。

 保護者の方々にもう一つお願いがあります。本校では,事故防止や不審者対策の観点から,送迎による校地乗り入れはご遠慮いただいております。また,学校東側の南北道路では降車停止をしないようにお願いいたします。

朝の時間帯の降車は学校南側の農道等で,帰りの時間帯のみ校地への乗り入れも一方通行で可としますが,可能な限り校地外での送迎乗降をお願いいたします。今年の東高のスローガンの一つであります「目配り気配り心配り」へのご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。なお,送迎に関します見取り図を含めた詳細は「仙台東高校カレンダー4月」をご覧ください。カレンダーと言えば,今日は二十四節気の穀雨,様々なものが整って新学期の芽も少しずつ出始める頃,気がつけば4月の暦もあと十日です。23日(土)には授業参観とPTA総会が行われます。一人でも多くの保護者の皆様のご来校をお待ちいたしております。

4月も3週間経過です。ここまで長いのか短いのかは個人差ですが,新しい環境はこの歳でも長く感じるものです。とりたくない歳をとってしまいましたが,親と家族に感謝しながら今日を過ごそうと思います。

令和4年4月20日 山内